「なかのひと」の性格 | 情報検索、プロの視点/酒井美里ブログ

「なかのひと」の性格

なかのひと、って、

アクセス解析の「なかのひと http://nakanohito.jp/  」では、ないですよ。


特許検索のシステムの中にいる、
検索エンジンのこと、です。


生きている「ひと」、
家族や、職場、近所の人には、

それぞれ

笑い上戸、とか、
やさしいひと、
仕切り屋さん、
気配り上手さん、

など、ひとりひとりの性格があります。


最近、
講習会をしたり、
新しい講習テキストを作ったりする中で、

ふと、特許検索エンジンの
「なかのひと」
の性格などを、想像してしまいました。(妄想?)


検索エンジンは
「ロボット型検索エンジン」 という言葉もあるくらいなので、
たぶん、ロボットの姿をしているのでしょう(笑)。

酒井美里公式ブログ「検索が好き!調査が好き!」-Robot


そして彼らは、

捜し物は異常に素早く、
体育館一杯の書物から、
たった1行の記述を、
数秒で発見できる能力の持ち主なのですが、


人間のようには、
融通がきかないっていうか、
よそ見をしない、というか・・・
やっぱり 「ロボット」 なんですよねぇ。



例えば・・・

「それ、『請求項』、ってラベルを貼った箱の中だと思うから
 探してみてくれる?」

酒井美里公式ブログ「検索が好き!調査が好き!」-BOX

と、頼むと、



他の箱に、どんなに「いいもの」が入っていても

絶対、「のぞき見」 などしませんし、

「間違って開けちゃいました~。(>_<)」
なんて事もありません。



また、ある箱には 「ラベル」 は貼ってないけれど、

箱の中に「請求項・従来例・実施例」 などが
混ざって入っていたとします。

この箱はどうなるか、というと、


「『請求項』ってラベルは貼ってないので、見ませんでした。」


と言われます。
いわゆる「OCRテキスト」 がこの扱いです。


多くの検索システムでは、
OCRテキストとして、
もちろん「請求範囲」もテキスト化されてますが、

検索対象として有効か?というと、
それは別問題。

ラベリングされていないと、
ロボットは見に行きませんので、気を付けましょうね!