辛かった抗がん剤治療 R-CHOP治療6クルーも終了し、
翌月はPETとCTの検査でした。
結果は残念なことに、
脇の下に腫瘍が見つかりました。
転移したということです。
そして、日本では非常に珍しい
Double Hit Lymphoma(DHL)
(ダブルヒットリンパ腫)
と診断されました。
ネットで検索をかけてもなかなかヒットしません。
調べるたくても情報があまりなく困惑しました。
ただ難しい病気であり、
覚悟が必要なことがわかりました。
以下、『悪性リンパ腫の染色体・遺伝子検査』 谷脇雅史 より抜粋URL http://www.eisai.jp/medical/clinician/vol58/no595/pdf/sp06_595.pdf
"Double hit" lymphoma(ダブルヒットリンパ腫)
2種類以上の相手遺伝子を同一細胞に認めるIG転座の症例は、“double hit” lymphoma(DHL)といわれ、極めて予後不良である。しばしば、白血化や中枢神経浸潤を認め、急激な経過をとる。頻度は2~5%であり、t(14 ; 18)とt(8 ; 14)の組み合わせが多い。R-Hyper CVADなどの強力な化学療法にも抵抗し、ほとんどが1年以内に死亡するため、今後の治療法開発が重要な課題となっている。
要は、抗がん剤にも打ち勝つ強い癌細胞が次から次へとできるようです。
母のように最初の抗がん剤治療で一旦は消えたと思われる腫瘍も
数週間で更に強い癌細胞が生まれるわけです。
打つ手なしのように思われますが、
前回のR-CHOPより更に強い抗がん剤治療で手強い癌細胞に攻撃することになりました。
母の体が治療に耐えられるかとても不安でしたが、
他に手はないと思われました。
母は、もともと、体がとても丈夫で、
風邪もひかず、薬も飲まない健康体でした。
ですので、免疫も十分にあり、
抗がん剤の副作用が少なかったのも
そういった体質もあるようです。
普段から薬に頼らず、
自分の免疫力を上げ、
健康を維持していることが
いざ大きな病気になったときに
その後を左右することになるとても大事なことだと痛感しました。
普段薬を使っていないと
治療の効き方も良いそうです。
さて、ダブルヒットリンパ腫と診断され、
落ち込む本人と家族でしたが、
進行がとても早いため、悠長に落ち込んでもいられません。
3月に入ると、母はすぐに入院となり、次のESHAP治療が始まりました。
余談ですが、この時、私は産後2週間目でした。
産後は大事だという母の思いもあり、
遠くから親戚が私の面倒を見に駆けつけてくれました。
親戚には大変感謝しています。
これも母の人望だと思いました。