10代、20代のケータイゲームの利用動向について、

けっこう詳しく傾向を調査されていたので、

気になったところを考察してみる。


携帯電話ユーザーによるインターネットリサーチなので、

偏りはあると思うが、動向として参考になりそうだ。




ネットエイジアリサーチ:10代・20代のケータイゲーム利用に関する最新動向調査


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◆約8割がケータイゲームを利用

現在、利用しているゲーム機及びゲームができる環境をサンプル全体で集計及び分析したところ、「家庭用ゲーム機」(53.2%)や「携帯型ゲーム機」(52.7%)を抑えて、「ケータイゲーム」が79.3%とトップで、年代による差はあまりないものの、「ケータイゲーム」の利用率は男性より女性の方が若干高い傾向を示した。特に、「ケータイゲーム」は利用しているが、「家庭用ゲーム機」や「携帯型ゲーム」を利用していない層は女性に多く、15~19 歳・女性で28.0%、20~24歳・女性で36.0%と、15~19歳・男性の13.0%や20~24歳・男性の14.0%より高かった。

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携帯ユーザーだからとはいえ、

ケータイゲームの利用は一般化していることがわかる。


特に、ケータイゲームだけ利用している、

15~19歳、20~24歳の女性の動向が気になる。


ケータイにおけるゲームコンテンツを考える場合、

ここが最も多い利用層と考えても良さそうだ。





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◆「ケータイオンライゲーム」は、15~19歳・女性層が利用

男女年代別にみると、「ケータイ」での利用率は、年齢が低くなるほど高くなるという傾向がみられた。特に、15~19歳・女性は30.0%と、他の層より高かった。

<中略>

若年層・女性においては、「ケータイ」での「オンラインゲーム」利用は、すでに「パソコン」での利用を越えているという結果となった。

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ケータイオンラインゲームでは、15~19歳女性層が中心になりそうだ。


年齢が低ければ低いほど利用率はあがるようなので、

若年層では、オンラインゲームとは意識せずに、

ケータイゲーム=オンラインというのが当たり前になっているのかもしれない。



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◆10代は「職場・学校・教室(習い事)」にいてもケータイゲームをしている

ケータイゲームをしている場所・場面を聞いたデータをもとに、サンプル全体から分析した結果、15~19歳の若年層の3人に1人が「職場・学校・教室(習い事)」でケータイゲームをしていることがわかった。

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おお・・

こんなに、授業をサボっているとは・・・。


若年層の利用時間は、

休み時間しか使えないとか、

学校が終わってから・・みたいな概念は、

捨てたほうがいいかもしれない。。



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◆若年層ほどケータイゲームのクオリティにこだわっている 

ケータイゲームの利用者に満足度やその理由を聞いたところ、全体の6割が「いつでもどこでも楽しめる」(84.6%)、「気軽に短時間で遊べる」(64.7%)などの理由から「満足」と回答している

<中略>

15~19歳の不満理由では、最も高い「内容がつまらない」(35.5%)や「表示や動作が遅い」(35.5%)に加えて、「ゲームの絵や画像がきれいでない」(32.3%)、「ゲームのクオリティが低い」(25.8%)といったクオリティに対する不満が上位となっていた。これら不満理由の割合は年齢が若い層ほど高くなっていた。

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これは面白い。


まず、満足度は、いつでもどこでも楽しめる、という回答。

これはわかる。


その次のクオリティへのこだわりは、

なかなか面白い結果だ。


年齢が若い層ほど、

ケータイゲームをやっていて、慣れている分、

もっと良いものを求めている・・・ということだろうか。


いやあ、こう考えると、

あまりケータイを使わない層とのギャップは広がっていくのも納得。




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◆今後、充実させてほしいケータイゲームのジャンル ....男性と女性のニーズの違い顕著

全体では「ロールプレイング」(44.1%)や「シミュレーション・育成」(35.8%)が上位であったが、男性の方は「アクション」(34.6%)や「野球・サッカー・ゴルフ」(37.0%)、女性の方は「脳トレ・学習・クイズ」(45.3%)や「パズル」(42.7%)など知能ゲームが高く、男性と女性のニーズの違いがよく表れていた。特に10・20代前半・女性になると「音楽ゲーム」に対する要望が、他の層より高かった。

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男女の違いが明確に出ている分、

特に女性の意識が目立っている。


家庭用ゲームのwiiや、携帯型ゲームのDSが流行るのは、

まさにこの女性層の意識が反映しているものだろう。


そして、このケータイゲームの分野では、

男性よりも女性が主導で進んでいるようなので、

若年層の女性を中心に盛り上がる市場であることがよくわかる。


まだまだこれからの市場だけに、

PCインターネットとは違う利用者層の動きが注目されそうだ。


この調査でわかるように、

10代から20代前半の女性がひとつのキーポイントになりそうな予感だ。