特別編「吉田類さんと菊水を楽しむ会“夏”」 | 清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba

特別編「吉田類さんと菊水を楽しむ会“夏”」

2010年7月17日土曜日。新潟県新発田市で開催された菊水酒造さん主催の酒育セミナー「吉田類さんと菊水を楽しむ会“夏”」に参加させていただいた。(コンのっち単独参加)

上越新幹線に乗車し、先ず下車したのは長い長いトンネルを抜け、新潟県に入って最初の駅である越後湯沢駅。冬になればスキー場直結のガーラ湯沢駅も開業し、スキーヤーたちで混み合うこの駅であるが、夏休み最初の三連休は、まだ時間も早いせいか人数も疎らであった。

$清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-越後湯沢駅


この駅には素晴らしい施設が併設されている。日本酒好きならご承知の方も多いと思う「ぽんしゅ館」である。越後の酒が一堂に会し、地場産品を含めた販売コーナーはもちろんの事、有料試飲コーナーも充実している。流石酒処新潟県の入口に在る駅だけあると感心する間も無いまま酒の匂いに引き込まれた。

清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-ぼんしゅ館入口


清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-ぽんしゅ館人形

100種もの日本酒を試せる有料試飲コーナー「越の室」では先ず受付で500円を払い、お猪口と5枚のメダルと引き換える。そのメダルをきき酒マシンに投入し、好きなお酒を5種類楽しめる方式。

清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-きき酒入口1


清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-きき酒全景


朦朧人が試したのは下記の5種類である。

清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-きき北雪
《佐渡地区のお酒》佐渡市・北雪酒造「北雪 大吟醸」五百万石/日本酒度+5/酸度1.3
清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-きき湊屋藤助
《下越地区のお酒》阿賀野市・白瀧酒造「湊屋藤助 純米大吟醸」日本酒度+2/酸度1.6
清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-ききウイスキー
《下越地区のお酒》三条市・福顔酒造「ウイスキー樽で貯蔵した日本酒。」五百万石/日本酒度+5/酸度1.5
清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-きき越乃梅里
《下越地区のお酒》新潟市・小黒酒造「越乃梅里 夏囲い吟醸酒」五百万石/日本酒度+5/酸度1.2
清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-きき緑川
《中越地区のお酒》魚沼市・緑川酒造「本醸 緑川」

本来であれば、全ての地区の全てのお酒を試飲したい所であるが、ここで出来上がってしまう訳にも行かない。我慢我慢。それにしても新潟のお酒はバラエティーに富んでいて面白い。種類豊富な塩と美味い味噌を舐めながらのきき酒もなかなか乙なものである。
【詳細はこちらで】ぽんしゅ館

清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-きき味噌 清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-きき塩

仕上げに隣の浴場「酒風呂」で軽く汗を流し、再び新幹線で長岡に向かう。

清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-ぽんしゅ温泉 $清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-新幹線

長岡に降り立ったのは昼食のため。「新潟はラーメンのレベルが高い」と個人的には思っていて、色々なサイトで紹介されていたし、名前も大いに気になった「ラーメン居酒屋つかさ」さんのつかさラーメン(600円)をランチタイムにすることとした。

清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-長岡駅前 清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-長岡駅
(駅を降りて目に飛び込んで来たのはやはり地酒の看板。「ラーメン居酒屋つかさ」さんは長岡駅前にある)

「ラーメン居酒屋つかさ」さんは、その名の通りラーメンを軸とした居酒屋さん。夜の居酒屋メニューも豊富だが、お昼のメニューも充実している。肝心のラーメンはとんこつ。しかしながら博多のとんこつとも横浜の家系ともタッチが違く、非常にあっさり。ツルっと胃の準備体操には持って来いであった。
【詳細はこちらで】ホットペッパーFooMoo「ラーメン居酒屋つかさ」

清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-つかさ看板 清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-つかさラーメン

長岡からは在来線、信越線で新津まで1時間。終業式の帰りなのか部活の帰りなのか、地元の学生さんがたくさん電車に乗っていた。ウトウトしてるとあっという間に新津駅に到着。ここから羽越線に乗り換える。ホームからは、広い気動車の操車場が見渡せる。分岐点である新津は昔から「鉄道の町」と呼ばれ、現在もJRの車両工場が存在する。

清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-新津駅 清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-新津駅構内

新津からゴトゴトと音をたてる2両編成の気動車に揺られ、目的地新発田駅に到着した。

清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-新発田駅 清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-新発田駅名

新発田もまた酒の町。缶に入った日本酒「菊水ふなくち」で知られる菊水酒造さんのお膝元である。今回参加させていただいたのも菊水酒造さん主催のイベントで、このブログを開設するにあたって大影響を受けたであろう、憧れの酒場詩人の吉田類さんを迎えてのセミナーでもあるから、何日も前からこの日を心待ちにしていた。

会場は駅東口すぐの懐石料理「八坂亭」さん。2階のお座敷に通される。テーブルの上には菊水酒造さんのパンフレット、吉田類さんの著書の案内など入った封筒がセッティングされ、嬉しかったのはその中に入っていた菊水オリジナルの扇子。この夏大活躍であろう。そして「菊水ふなくち」と亀田製菓の「柿の種」も配布された。

清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-菊水柿の種 清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-菊水扇子

そしてドキドキの開始時間となった。菊水酒造の高澤社長のご挨拶の後、待ちに待った吉田類さん登場。乾杯の後、ふなくちを飲みながら、柿の種をボリボリ食べながら類さんのお話を聴く。北海道のアイヌ犬の話、ヒグマの話、登山の話...、どうしても酒場放浪記のイメージが強い類さんであるが、動物を、植物を愛する、自然と真摯に向き合うアーティスト吉田類の核の部分を伺い知る事ができた60分の講話であった。

清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-菊水社長

清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-類講話乾杯

お話の後は宴会。2度目の類さんの乾杯と共に、まわりの参加者の皆さんとお酌を互いに。美味しそうな郷土料理を目の前に、登場したのが「菊水 涼風仕立て 吟醸生酒」である。夏に相応しいスッキリのどごしとさわやかな香りが楽しめるお酒である。それを珍しい笛猪口(穴が開いていて吹くとピーピー音が鳴る何とも風流なお猪口)でいただく。

$清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-菊水笛猪口


清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-菊水大皿料理 清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-菊水ぬた

目の前にいつもテレビで拝見するのとそのままの、美味しそうにお酒を飲んで、美味しそうにつまんでいる類さんがいらっしゃる。何だか不思議な気分。ここぞとばかりに色々質問してしまって恐縮で反省であるが、番組の裏話、酒場の話を中心に俳句の事、土佐やヨーロッパ時代の話など沢山伺う事ができ、非常に嬉しかった。そしていつの間にか、8年古酒や大吟醸原酒、無冠帝など様々な種類のお酒を酌み交わしながら、地元はもちろんの事、遠方から集まった初めて会う参加者の皆さんや蔵元のスタッフさんたちとも打ち解け、大いに盛り上がった3時間の宴会もあっという間に終了。おつまみを食べる暇もないほど引っ張りだこの類さんと写真を撮ってもらい、新刊本にサイン、高知県観光大使の名刺を頂戴し、菊水酒造さんからはお土産の日本酒と升をいただいて、大満足で非常に贅沢な時間を過ごす事ができ感無量。嬉しさ余ってこの後皆様と二次会に行ったのは言うまでも無い。素晴らしき新潟の夜。

改めてこの様な機会を与えていただいた菊水酒造さん、吉田類さん、そして同席させていただいた皆様に感謝感謝である。ありがとうございました。またこの様な機会があれば是非是非!!

清田瑠依と酒場朦朧記(さかばもうろうき)Powered by Ameba-類ツーショット


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