とあるクリーニング屋さんで
先々週に出したクリーニングを取りに行ったら、
おばちゃんが、
「裾についてたガムみたいな汚れ、取れてたらいいねぇ。
探してみるから待っててねぇ」
と一言。
というのも、ズボンの裾にガムみたいなのが付いてて、
これ取れますかねぇと相談してたのだ。
基本的にクリーニングは嫁が出してるので、自分は常連でもない、
それに、結構繁盛してる店やから、いろんなお客さんが来るはず
やのに顔と何をクリーニングに出してるかを覚えてて、正直ビックリ。
こういうのはなんかめちゃ嬉しいし、またこのお店を使おうって思う。
やっぱりお客さんが喜ぶかどうかっていうのは、予想していない
サービスを受けた時なんちゃうかなぁと思う。
ディズニーやら任天堂やら、サービスが有名な企業には必ずと
言ってよいほど、顧客対応の伝説があるしな。
http://d.hatena.ne.jp/turkey_hate/20071102
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/501987.html
話は変わるが、今自分は自社の基幹システムの構築を行っている。
システムを構築したり、入替えたりする時は、効率化ってのが
ほぼ100%キーワードで出てくる。
人手では時間とお金がかかる処理を、一定のルール(ロジック)に
基づいて自動で処理し、大規模な処理を時間と人手をかけずに
行うことが要求される。
でも、あまり効率に走りすぎると感動を与えることなんて
できなくなってしまう。
例えば、任天堂伝説の話で、
ゲームボーイをしている最中に交通事故に合った子供が、
ボロボロになったゲームボーイを任天堂に修理に出した。
本体の状態があまりにもボロボロなので、任天堂は修理を
出した両親に理由を聞き、それなら修理費はいらんので、
「早く怪我を治してね」とメモがついたゲームボーイが届いた。
こんな話がある。ほんまかどうかはわからんよ。
これなんて、システムから見れば、修理費が必要ないというのは、
誰の権限で決めて、財務処理はどうしたんやろうか、というのが
気になってしまう。
お客様に感動を与えるのと、効率化はある意味相反してしまう。
これがシステム考える上で一番難しいなとつくづく思う。
でも、最も重要なポイントやなと思う。
クリーニングでの何気ない出来事で、そんなことを感じたのでした。