右脳がブワァ〜と開いて
頭があっぽーぺんになってしまって
このままこの衝動を表現したいと思っても
日常が待ってる
自転車は危ないので
長い道のりを歩きながら
アーティストのママ達はどんな風に子育てしてるんだろうなぁと
ぼんやり考える
歩いているうちにふと興味が湧く物がいくつかあって
雑貨屋さんとか
家々の美しく整えられた鉢植えとか
だんだん飛びに飛び移るみたいに着地して
意識が日常に戻ってきた
忍者の様に壁を伝いながら歩く娘
疲れたと言っては座り込んだり
ぐずって抱っこしてという娘を
あれやこれやと宥めながら
時に一緒に道端に腰掛けたりして
安全に車や歩行者に注意しながら駅まで歩く
迎えに行ってから家に帰るまで1時間半かかった
まずは、とりあえず手を洗わせて
ごはんを炊いている間に
野菜を茹でて、洗濯機を回して
お風呂を洗って、お湯を張って
鶏むね レシピ 検索
つけダレにつけている間に
さつまいもを洗ってレンジで蒸して
アンパンマンで遊ぼうと何度も誘ってようやくお風呂へ
脱がせて、洗って、拭いて、着せて
自分の事は本当片手で片手間に済ます
スープを仕上げ
さつまいもサラダを作り
お肉を焼いている段階で娘がぐずる
さつまいもサラダを味見させたら
ボールごと抱えてたべてしまう
もうごはんだよと宥めるが泣き続ける
さぁ、食べさせようとすると
アンパンマンのパンが食べたいと泣く
そんなの家にないんだけど
あまりにどうしようもなくて怒りそうになり
友達にラインでメールでヘルプ
泣き言言える人がいるだけで
冷静になれたりすくわれる
その瞬間、なぜか私の耳たぶを触って泣き止んだ
その様子をみらいが描いてくれた
可愛くて癒される
ぐずり＝ママ大好きとアドバイスを貰い
そのとおりだなと気持ちを切り替え
やけくそで即興のにんじん&ブロッコリーダンスをついてたテレビを真似てパフューム風に踊る
ブロッコリーディスコ
ひとしきり踊って気が晴れると
娘がお茶を浴び(わざとじゃない)
トマトを飛ばしていた
洗い物をして、床を拭いて
洗濯物を干して
あぁ、今夜はもう一回回さないと
干す場所どうしよう
次引っ越す時は浴室乾燥機のある家か
洗濯機をそろそろ買い換えようかな
娘も何やらお話をつくりながら
ひとり遊びをしてる
寝る前の少しの間
絵を描きたい
が
そうはさせてくれない
結局諦めて、
絵本を4冊読み
(本当は3冊なんだけど、おまけでもう一冊)
読んだら寝るよとした約束は
すっかりなかったことになっていたので
さぁ、寝るよと寝たふり
悲しそうな
ママぁ〜の声にもぐっとこらえて目を瞑る
ペタペタと私のほっぺたを触る娘
近すぎるほど近づいて
私の首に巻きついてる
小さくてあったかいてのひら
娘の息づかい
薄眼を開けると
目の前の娘の顔が可愛くて
思わず
かわいいなぁと笑って抱きしめてしまった
さぁ、やり直し
結局机の上には
描きかけたスケッチが転がったまま
娘と一緒に寝てしまって
今さっき起きた
慌ててコンタクトを外して
残りの洗濯物を干したところ
もうちょっとうまくやる方法があると
自分でも思う
娘のせいにしてやれないというんじゃなくてね
帰ってきた夫と話していたら
できないってことは
今やるタイミングじゃなかったんだねと言われてすっと納得した
これは、サーフィンと同じなんだ
波を待つ
そして行ける時に乗る
いつもいつも乗れるわけじゃない
乗れない時は
乗らなくていい時
娘がいてくれるから
衝動のままに飛び込んで
私は溺れないで済んでいる
他の人がどうやってるかわからないけど
どうでもいいや
私の日常と心の中
どちらも自然と同じ
抗っても仕方ない
私は私の方法で
私は私の生き方で
私という深海と宇宙を旅しながら
アホな日常生活も愛おしく楽しみながら
人生の襞の中を歩きながら
泳いで行く
渇望から生きるためにするのではなく
自分の中に愛を
あるを認めながらいく
この今の瞬間を
そのまま切り取って生きて行く
かたちになるものも
ならないものも
頭の中や心の中に溢れてくるものを
表現する技術が
相変わらず乏しくて
あんまり説得力がないんだけどね
他者へのコミュニケーションが反応なら
アートもまた自らの反応だと思う
私が誰かの作品を見て
涙が止まらなくなるほど感動すること
それは、
私の中にもうそれがあるということ
自分の持っているものでしか
世界は感じられないということ
感受性が豊かということは
時に生きづらくあるけれど
それさえも受け入れてしまえば
世界はどこまでも美しく
素晴らしいものに溢れている