意外に知らないルール ペナルティースロー | 松橋ハンドボールクラブ 斉藤靖典のブログ

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2009年秋、小学低学年向けに松橋ハンドボールクラブを立ち上げ、ハンドメジャー化のためコツコツ普及活動中!
2014春からは高学年も受入れています。
練習は毎週土曜日18:30~20:00@サン・アビリティーズ(体育館)
会費は月500円です。見学はお気軽にどうぞ。

先日、県リーグの試合で審判をしていたとき


こんなことがありました。



ペナルティースローのときです。


上の審判をしていたのですが


右利きのシューターが構えたので、笛を吹きました。


ペナルティースローは笛から3秒以内にシュートしないといけません。


だから、頭の中で、1,2,3、と数えながら


普通にポイントを見てました。



すると、ちょっとびっくり。


シューターが野球のピッチャーのように左足を上げて


踏み込んでシュートするじゃありませんか。


じっと見ていたポイントが、宙に浮いたわけです。




シュートは入りましたが、これってOKでしょうか?



答えはですね、


ペナルティースローにおけるルールに違反してなければ


OKになります。



ペナルティースローで、シューターが気をつけるべきルールは以下。


「3秒以内に打つ」


「決められた範囲内にポイントを」


「ポイント1点を保持する」




3秒以内に打つ、は読んで字のごとし。


キーパーとの駆け引きに時間をかけすぎたらダメ、ということです。



決められた範囲内にポイントを


これが意外と知られていない。


ペナルティー(7m)ラインがありますよね。


その幅(1m)の中にポイント(フロアに接地した足)を保持しないといけません。


さらに、7mラインからどんだけでも離れて良いわけではなく、


1m以内にポイントを保持しないといけません。


つまり、ポイントを置いて良い範囲というのは、


ペナルティーラインから後ろ側の


一辺が1mの正方形のエリア内、ということになります。



ポイント1点を保持する、はそのポイントが


フロアに必ず接地している必要がある、ということです。


ポイントは範囲内に、なおかつ、浮いちゃ駄目よと。


1点が保持されていればOKなので


動いても(ずれても)構いません。


また、ポイントがかかとからつま先に変わってもOKです。


つま先を上げてかかとが接地している状態で構えて


シュートを打つときには、つま先が接地しているというのもOKになります。


これは、ポイントが、かかと→足の平→つま先、


と接地されたまま移動しただけで、


1点のポイントは常に保持されているという考え方です。




ここで先ほどの野球のピッチャースタイルに話を戻します。


私がポイントだろうと思って見ていた足を上げたので、


次にポイントであるはずの後ろ足を見ます。


ポイントは後ろ足でも構いません。


まず、ポイントの範囲内(Pラインから1m以内)かどうか。


そして範囲内であれば、ボールが手から離れるまで


そのポイントは保持(接地)されていたかどうか。


それでOKであれば、ペナルティースローとして成立します。


もちろん、踏み込んだ左足は7mラインを超えてはいけませんよ。




その時の試合でも、上記のルール内だったので


ゴールインを認めました。




「あれOKなの?」みたいな感じで


周囲はザワザワしましたが


このルールを知っていたので、自信を持って笛吹いたった。


内心、「きみたち勉強不足やのう」と得意気でしたが


何をかくそう、2年前まで知らないルールでした。


それまで、ポイントは回転するのは良いけど、ずれたらダメと


思い込んでた派です。


完全な誤りでしたが・・・。



試合後には、こういうルールがあるんだよと


周囲にきちんと説明しましたよ。



ポイントは動いちゃいけない、まだそう思っている人もいますね。


これを読んでくださった皆さんは


ぜひ周りのハンドボーラーに正しいルールを広めてください。