「東洋大、すごい!」と一言で言うのは簡単ですので、自分なりにどうすごいのか分析してみました。
どうすごいのか その1
東洋大メンバーVS選抜メンバー(東洋以外の今回の最高記録者)で競わせてみました。
つまり、選抜メンバーの人というのは、区間1位か2位の人たちです。(中央大のアンカー、あの走りで2位だったとは驚き。去年も確かあんな感じでなにげに速かったなあ・・・。)
東洋大 選抜メンバー
1区宇野 博之 1時間 2分34秒 1区 大迫 傑 (早稲田) 1時間 2分 3秒
2区設楽 啓太 1時間 8分 4秒 2区 出岐 雄大 (青学) 1時間 7分26秒
3区山本 憲二 1時間 2分43秒 3区 コスマス (山学) 1時間 1分38秒
4区田口 雅也 54分45秒 4区 八木沢元樹 (明治) 54分53秒
5区柏原 竜二 1時間16分39秒 5区 大江 啓貴(明治) 1時間19分34秒
往路合計 5時間24分45秒 5時間25分34秒
6区市川 孝徳 59分16秒 6区 佐藤 達也 (東農) 59分25秒
7区設楽 悠太 1時間 2分32秒 7区 上野 渉 (駒沢) 1時間 3分29秒
8区大津 顕杜 1時間 4分12秒1 8区 志方 文典 (早稲田) 1時間 5分23秒
9区田中 貴章 1時間11分 6秒 9区 窪田 忍 (早稲田) 1時間 9分 6秒
10区斎藤 貴志 1時間 9分45秒 10区 塩谷 潤一 (中央) 1時間10分33秒
復路合計 5時間26分51秒 5時間27分56秒
総合記録 10時間51分36秒 10時間53分30秒
なんと、往路記録、復路記録、総合記録とも東洋大は単独チームで選抜チームに勝利!
どうすごいのか その2
次に、5、6区以外の平地を、今回の東洋は平均でどれくらいで走っているのか計算してみました。
往路平地=108kmー23.4km(5区)=84.6km
往路4人平地平均速度(1kmあたり)=時間(5:24'45ー1:16'39)÷距離84.6km=4:08'06÷84.6
=2分55秒96/km…①
復路平地=109.9kmー20.8km(6区)=89.1km
復路4人平地平均速度(1kmあたり)=時間(5:26'51ー59'16)÷距離89.1km=4:27'35÷89.1
=3分00秒19/km・・・②
往復8人平地平均速度 8:35'41÷173.7km=2分58秒13/km…③
① をハーフマラソンの記録に換算すると・・・1時間1分52秒
大迫傑のハーフ自己ベストが 1時間1分47秒(日本人学生歴代3位&関東学生歴代1位)です。
② をハーフマラソンの記録に換算すると・・・1時間3分21秒
柏原竜二のハーフの自己ベストが 1時間3分16秒(2011年度在籍学生中13位)です。
③ をハーフマラソンの記録に換算すると・・・1時間2分38秒
竹澤健介さんの学生時代のベストが 1時間2分26秒です。
ということは、今回の東洋に平地で勝つには・・・
(1) 平地で竹澤健介8人(それもハーフ自己ベストのタイムで・・・)を走らせると、1分36秒リードできます。
(2) 往路を大迫傑4人、復路を柏原竜二4人(これも共に自己ベストで・・・)走らせると、40秒リードできます。
で、問題は・・・、山登りと、山下りです。
早稲田の渡辺康之監督は、今大会前まで、5,6区をセットで考えて2時間20分で走れれば、勝算ありとしています。簡単にいえば、山登りで1時間20分、山下りで60分です。
でも、今回、東洋は、1:16'39+59'16 =2時間15分55秒で走ってしまいました。
山登りの柏原選手に次ぐ記録は、今井正人選手の 1:18'05 で、
山下りの歴代1位の記録は昨年、千葉健太選手の 58'11 です。
この2人をあわせても、2時間16分16秒で、今回の東洋に21秒劣ってしまいますが、他にいませんから、この2人を使いましょう。
そうすると・・・
ドリームチーム① (ドリーム過ぎっ!)
1区竹澤 2区竹澤 3区竹澤 4区竹澤 5区今井
6区千葉 7区竹澤 8区竹澤 9区竹澤 10区竹澤
ですと、1分25秒差で勝てます。
ドリームチーム② (なぜか、平地には柏原登場っ!)
1区大迫 2区大迫 3区大迫 4区大迫 5区今井
6区千葉 7区柏原 8区柏原 9区柏原 10区柏原
ですと、19秒差で勝てます。
これだけの布陣を組めれば、僅差ではありますが、勝算はあります。
と、まあ、あくまで数字上ですが、とんでもない記録だったということが、お分かりいただけたでしょうか?疲れましたが、私もよく分かりました。