メルボルンCメモ

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ハンデ戦ですが、まずは斤量設定を押さえておきたい。コックスプレートが馬齢重量なのでそれを参考に。

3歳牡馬(セン馬含む)48.5kg

3歳牝馬47.5kg

4歳牡馬57.5kg

4歳牝馬55.5kg

5歳以上牡馬59kg

5歳以上牝馬57kg

 

 

南半球では生産の時期が約半年違い、8月1日に馬齢が加算されるそうなので、コックスプレート(10月)に3歳馬が出走する場合、満3歳になっていなかったりする。日本の感覚だと3歳春に古馬と馬齢重量で戦う感じ。

北半球産馬は半期早生まれになり、コックスプレートでは3歳牡馬セン馬56kg、4歳牡馬59kg(5歳牡馬と同じ)になってる。

 

ソーユーシンク(2006年11月10日生まれ)が3歳時の2009年にコックスプレートを勝ってる。5月生まれの3歳馬が大阪杯を勝つ感じ?

 

北半球産馬にとっては3歳秋に当たるのでまぁ斤量もそんなものだろうと。ちなみに過去10年メルボルンCへの3歳馬の出走は4頭で、うち3頭は北半球産馬(13トレスブルー、08アレッサンドロヴォルタ、07マーラー。3頭中2頭が愛国オブライエン管理馬)

 

過去10年唯一の南半球産3歳の出走馬06ザビート(ニュージーランド産)は斤量52kgで23頭立て23着。最下位。 メルボルンC、3歳馬の勝利は1941年スキプトン(オーストラリア産)まで遡る。

 

 

0828GⅡメムジーS1人1着

0918GⅠアンダーウッドS1人1着

1009GⅠヤルンバS1人1着

1023GⅠコックスプレート1人1着

1030GⅠマッキノンS1人1着

1102GⅠメルボルンC1人3着

↑2010年のソーユーシンク。どういう概念の世界?

 

 

メルボルンC3連覇のマカイビーディーヴァ、3連覇した2005年のローテ

0827GⅡメムジーS3人1着

0910GⅡチンナムS2人2着

1001GⅡターンブルS1人1着

1022GⅠコックスプレート1人1着

1101GⅠメルボルンC1人1着

 

メムジーSが1400m、チンナムSが1600m、ターンブルSが2000m。短い距離経由なら疲労が残りにくい(ビシッ

 

・・・

 

豪州調教馬で1990年にジャパンカップを制したベタールースンアップのローテ

0825GⅡJJリストンS4着/1400m

0915GⅡジョンFフィーハンS1着/1600m

1006GⅡターンブルS1着/2000m

1027GⅠコックスプレート1着/2000m

1103GⅠマッキノンS1着/2000m

1125ジャパンカップ1着

 

シーズン序盤の8月、短い距離のGⅡは叩き台感覚なのか。

 

馬そのものが違うのか、レースにおけるダメージ量が違うのか、ダメージのケア含めた環境が違うのか、さっぱり。

ヨーロッパでもファウンドの使われ方とか今の日本では考えられないけど。

 

 

 

4歳牡馬セン馬の56kgと5歳牡馬の57kg。実質トップハンデはどっちなん?

 

11番/54.5kg/6歳セン馬グランドマーシャル

12番/54.5kg/4歳牝馬ジャメカ

13番/54kg/6歳セン馬ハートブレークシティー

これ馬番はアローワンス考慮されてないってことよね。単純に斤量の数字大きい順に馬番付いてる。セックスアローワンスなしだったらビビる。

 

 

オーストラリア表記だと北半球生まれの馬はオーストラリアでは前期生まれということになるので、例えばカレンミロティックは現地表記(16-17シーズン)では9歳になってる(日本では8歳)。 データにしてもどっちに準拠してるかでズレがある。

 

で、過去10年中8年は北半球表記で4歳か5歳の牡馬が勝っていて、うち6年は5歳牡馬が勝ってるわけですが。今年は5歳牡馬不出走。

 

レース展開として多いのは4角で全体が動いて直線入口でもう先行勢が飲み込まれる形。中団馬群から抜けてくる差しが決まりやすい。もともと差し馬なのか、先行馬や追込馬が差しに回ってるのかは知らんけど。

去年(2015年)は内バイアスが発生したらしいので内枠絶対有利みたいな決着になってるけど、例年の形ならごちゃついて過度に揉まれそうな内すぎる枠や徹底先行馬はイマイチ。 5頭出しのゴドルフィン、先行馬が混じってて何してくるか怖いよ。

 

超多頭数でそんな展開になりがちなこともあってか、Lっぽいノーザンダンサー系はあまり好走してなくてドイツ系がよく走ってる。肉体的なスタミナより精神的なスタミナを重視したいかな。

 

 

 

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秋華賞メモ

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※1996年以降参照

 

・ローズS連対馬は18頭中11頭複勝圏(2007年以降)

好走率はまずまずだが当日勝ちきったのは4頭で前走1番人気1着かつ当日スローだったのが2頭、前走1番人気2着だったのが2頭。牝馬戦なので好調さは有利だが最主要前哨戦だけにストレスレベルは決して低くなく、影響の少ない形がベター。

3着以内になった11頭中9頭は前走が休み明け。残る2頭は2走前が休み明けで未勝利戦1着とクイーンS8着。叩き2走目なら蓄積疲労の心配はなく、使われている場合はいつもの視点で注意すればいいだろう。

 

活性化の観点においては外回りのローズSでは好位より前で競馬して、内回りの本番では前走より控える位置取りショックが一般的な双方のレース質の関係性からベターになるが、前走追込でも2走前にローカル小回りなど忙しい(S質な)経験をしていれば問題なく通用している。さすがに2走前も緩い経験をしていたり小回りでもないレース(オークスが該当)で追い込み続きだと活性化不足が懸念されるので、臨戦過程の中でS質な手続きがなされているかどうかは注意しておきたい。

 

 

・ローズS3~5着馬は20頭中5頭複勝圏

3着以内になった5頭中4頭は前走5番人気以内で着順は人気を上回ってはいなかった。さらに4頭中3頭が前走休み明け。やはり直近、中期のストレスが蓄積されていない馬が有利。

夏に使われていて当日3着以内になった2頭はともに2走前1000万下1着で3走前500万下1着。弱い相手との対戦を挟んで疲労蓄積を抑えている方がベターではある。なお07レインダンスは当日スローでローズS1着馬(ダイワスカーレット)が勝つような疲労の影響が出にくいレース質だった。

もう1頭の11キョウワジャンヌは2走前が新潟内回り1400m。忙しい小回りでS質の手続きをし、さらに短い距離なので疲労レベルも抑えられるという二重の効果が大きかったか、前走7番人気3着と人気を上回る激走でありながら当日も好走する例外的な結果を残した。

 

(2走前短距離といえば。 00トーワトレジャー…前走ローズS11番人気3着、2走前900万下(札幌1200m)3番人気1着、当日5番人気3着。 98ナリタルナパーク…前走ローズS6番人気5着、2走前900万下(札幌1200m)7番人気1着、当日14番人気2着。 活性化と疲労抑制)

 

また3着以内になった5頭中4頭が2走前1着で、当日1着になった2頭は2走前オークス1着。前走が中途半端な着順だけにある程度好調さを示している方が牝馬戦としては有利で、実力馬であれば直近ストレスの少なさが後押しにもなる。

2走前9着だった15クイーンズリングは前走3角5番手から当日追込に回る極端な脚質が展開に嵌まった形。データ的には分が悪く、相性が悪いステップが好走する時のパターンでの結果になっている。激走しても勝ちきれないのは仕方ないか。

 

 

・ローズS6着以下は33頭中2頭複勝圏

本番とは別距離になってストレスレベルが極端に高いわけではないが主流の前哨戦だけに同路線が多く、鮮度に欠ける上にリズムも大事な牝馬戦ということで惨敗からは相性が悪い。

3着以内になった2頭は前走人気を下回って2桁着順。そしてともに前走重馬場で当日良馬場。さらに前走先行から当日差しに回っている。 極力ストレス少なく消化し、ふたつのショック材料をもってようやくといったところだが、秋華賞は極端なバイアスになりやすいのでそれに嵌まる形が好ましい。

 

なお2000m時代のローズSで6着以下だった馬は30頭中1頭複勝圏。唯一3着以内になった00ヤマカツスズランは前走が阪神JF1着からの故障休み明けで5番人気14着。当日はスローの前残りを逃げて7番人気2着。相性が悪いデータの定番、極端な脚質が展開に嵌まる形だ。

 

 

・芝の1000万下1着馬は29頭中4頭複勝圏

古馬相手の1000万下を勝つと疲れが残りやすい。3着以内になった4頭の2走前は1000万下で人気を下回って4着以下。まず蓄積疲労がなかった。そして4頭中3頭は前走2番人気以内。前走が激走ではなかったことも疲労要件で押さえておきたい。

前走3番人気以下で唯一当日3着以内になった05ニシノナースコールは前走から中10週とたっぷり間隔を開けられていた。 いかに疲労の蓄積が避けられているかがカギになるが、必ずしも以上のような形でないといけないわけでもなく、それをクリアするような臨戦過程であれば特に問題ないだろう。

 

なお4頭中3頭が当日3角14番手以降から好走しているが、極端な脚質での好走が目立つということは基本的にはあまり相性が良くないステップだと言えるのかもしれない。 1800mになってさほど疲れが残らなくなった前哨戦ローズSに対して、古馬相手に勝ったこの組には優位性が生まれにくいか。

残る1頭の00ティコティコタックは当日3角4番手だが、この年はレース上がり33.9秒のスローペースで前残り。単に脚質が極端であればいいのではなく、それが展開に嵌まるものであることが重要で、小回りらしい忙しい流れになるかならないかの問題。

 

 

・500万下1着馬は10頭中1頭複勝圏

唯一当日9番人気以内の15マキシマムドパリが3着以内になっており、さすがに500万下なら相手も弱く疲れが残りにくいので鮮度のアドバンテージを活かしやすくて悪くないだろう。レベルの低さから来る能力不足、活性化不足、経験不足などが課題になる。

 

その点マキシマムドパリは前走1番人気1着、3角4番手。ストレスや活性化は及第点で、2走前がオークスなら経験と鮮度のバランスも取れている。当日極端な脚質でなくても好走できたのはこのステップがよいものだったからだろうが、さすがに一気の相手強化なので流れの中に入りすぎない方がベターか。

 

 

・オークス以外のレースからの休み明けは21頭中3頭複勝圏

3着以内になった3頭は前走GⅠ。うち2頭は惨敗後だが、2走前に牡馬相手の重賞を勝って1番人気に支持されていた。牝馬相手の残り1頭は連対していたので、ある程度好調なリズムのまま休養に入っていた方がベターか。

レベルが高く体力的にタフなレースや忙しいレースからなら休み明けの小回りGⅠの流れにもそれほど違和感なく対応できそうで、同様の理由で非L系が好ましい。 1番人気を裏切った07ウオッカ以外の2頭は当日先行していて、11番人気4着の98エガオヲミセテも徹底先行。単調な臨戦、タイプだと休み明けで流れの中に入るのはどうかと思われるが、タフなレースからの臨戦である程度活性化されている非L系ならむしろ先行が面白いというデータになっている。13番人気で6着になった馬も前走桜花賞で逃げていた。

 

ちなみにオークス以来の休み明けは28頭中3頭複勝圏。3着以内になった馬はいずれもオークス5着以内でS要素やC要素が強く、オークスでは9番手以内で競馬して機動力を示していた。L要素が強い馬や追い込んでいた馬は冴えない。

また3着以内になった3頭中2頭は当日序盤は中団後方の位置になっていて、唯一先行して好走したのが当日1番人気で改修前の桜花賞を圧勝していた01テイエムオーシャン。S条件で高パフォーマンスを示した圧倒的実力馬だけということになる。単調な東京2400mからの短縮になるだけにその他組とはやや色合いが異なる。

休み明けは特にS質の要求が強いと言えるか。秋華賞が小回りGⅠであることを意識させられる。

 

 

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凱旋門賞メモ③

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・フォワ賞連対馬は17頭中2頭複勝圏

当日5番人気以内の7頭全てが人気を下回る着順。また最高でも2着と勝ちきった馬はおらず、同距離同コースで古馬同士のレースと、本番と極めて近いカテゴリーで行われるだけにストレスレベルは高い。

3着以内になったのは前走1番人気2着の2頭と日本馬3頭。前走1番人気2着の2頭は人気を裏切って力を出し切っていなかったのでストレスレベルはそれほど高くなかったということだが、当日2番人気3着の06ハリケーンランは2走前キングジョージ1着で当日11番人気2着の14フリントシャーは2走前サンクルー大賞1番人気4着。2走前にも凡走していたことで蓄積疲労も少なかったフリントシャーが大穴をあけているように、直近だけでなく中期または長期の範囲でストレスレベルには注意したいということになる。これは直近のストレスレベルが高いステップではよくある話。

そして日本馬3頭だが、12年と13年のオルフェーヴルはともに前走1番人気1着で当日1番人気2着。一方の10ナカヤマフェスタは前走3番人気2着で当日10番人気2着と、前走で人気を上回る好走をしていながらさらに激走するという形。直近のストレスは大きかったはずだが。

この2頭の2走前は宝塚記念1着と大阪杯1着。ともに日本の阪神内回り2200m以下のレース。広くて単調な欧州中長距離路線とは違い小回りのスピード競馬を経験していたことが活性化またはカテゴリー鮮度の面で効果的だったと考えられる。ともにステイゴールド産駒で物理的に道悪が鬼に近いレベルで得意なこと。また相手強化の多頭数替わりが得意なC要素の強い特性を持つことなどは他の欧州血統馬たちにはない材料だったと言えるかもしれないが、それでも勝ちきれないあたり厳然たるストレスの壁を感じさせる。

2走前が京都外回り長距離の天皇賞春で、L要素が強いマンハッタンカフェ産駒の11ヒルノダムールは当日内枠を引いて惨敗しているように、基本的にはC要素の強さが要請されるステップだと言えるだろう。欧州にそのようなタイプがどれほどいるのかは定かではないが。

 

父が量系キングマンボ、2走前サンクルー大賞2番人気1着、前走フォワ賞1番人気1着、当日2番人気2着の99エルコンドルパサーとは。

腰を据えた長期遠征で欧州4戦目。(憶測程度に)当日逃げの極端な脚質(欧州では逃げは好まれず選択される可能性が低い戦法)、また当日不良馬場だったが前走と今走の質が違うほどいいということか。

 

 

・フォワ賞3着以下11頭中1頭複勝圏

カテゴリー鮮度に欠く上に好調でもないということで決して相性は良くない。当日9番人気以内に限れば2頭中1頭複勝圏なので、能力や調子に問題がない程度なら案外悪くないのかもしれないが。

唯一3着以内になった06プライドは前走3番人気3着、牝馬、当日最後方からの追い込み。前走で力を出し切ってはいないこと、性差的にしぶとくC要素を持つ牝馬であること、相性が悪いステップにありがちな極端な脚質が嵌まる形だったこと。これまでのステップ論に齟齬がないレベルには収まっている。イキのいいニエル賞勝ち3歳馬レイルリンクには及ばなかったが。またこの年はフォワ賞連対のシロッコ、ハリケーンランが上位人気で揃って人気を裏切り、前哨戦からの逆転劇で如何にもストレスの影響を感じさせる結果となっている。

 

短期中期長期の視点からストレスレベルに問題がないこと、極端な脚質やショック(位置取りや馬場状態)が嵌まるなど、前哨戦敗退からの巻き返しパターンというものがあるので、それに該当するケースが好ましいだろう。

 

 

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凱旋門賞メモ②

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・ヴェルメイユ賞連対馬は8頭中2頭複勝圏

3着以内になった2頭は前走1番人気1着、2走前が6月の仏オークス1着(2100m)、3歳で共通している。古馬も出走できる同レースだが、より生涯鮮度が高い3歳が優勢で、短期・中期・長期のストレスの少なさというニエル賞連対馬と同様の好走要件になっている。

 

凱旋門賞3連覇を逃した15トレヴはじめ4歳以上は3頭全てが当日人気を下回り、8月に出走して連対していた2頭も当日人気を下回っている。本番と同条件のGⅠ好走という直近のカテゴリーストレスのきつさだけに、使い込みの蓄積疲労や生涯鮮度には注意。

 

 

・ヴェルメイユ賞3着以下は10頭中4頭複勝圏

前走2番人気以内なら4頭中3頭複勝圏で当日15番人気2着や9番人気5着の馬がいたりと、前走は力を出し切れず直近ストレスが少ない馬は期待値が高い。3着以内になった3頭のうち2頭は3歳で、残る1頭14トレヴ(4歳)は2走前が6月のGⅠで1番人気3着。

直近のストレスの少なさ、中期ないし長期の消耗の少なさが活きるという点では連対馬の傾向とほとんど変わらないが、ヴェルメイユ賞連対から好走した2頭が当日2番人気以内だったのに対してこちらは全て当日6番人気以下と、期待値の高さではむしろこちらに怖さがある。

 

一方前走3番人気以下は5頭中1頭複勝圏。3着以内になった12ソレミアは当日12番人気1着とやはり穴で怖い。同馬は前走10番人気3着の4歳馬と、ややストレスが気になる外観ではあるが、2走前が8月のGⅡで2番人気4着、加えてGⅠは前走が初出走で牡馬混合GⅠは当日が初めてだった。中期長期の消耗の少なさという要件さえクリアしていれば、3歳でないといけないとか、こうでなければならないとか上っ面をなぞる必要はないということになる。

 

 

またこれは同レースに限ったことではないかもしれないが、ヴェルメイユ賞組全体で見て当日馬場が道悪の場合は7頭中4頭複勝圏、良馬場では11頭中2頭複勝圏と好走率に差がある。牝馬らしいしぶとさが活きるのかあるいは他路線のストレス馬が後退するせいか、より期待値が高いのは道悪の方になる。

斤量差やキレが活きるという文脈なら良馬場スローの方がよさそうだが…?

 

 

 

凱旋門賞メモ①

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※過去10年参照

 

・ニエル賞連対馬は17頭中4頭複勝圏

3着以内になった4頭中3頭が前走1番人気1着。1番人気1着なら4頭中3頭複勝圏という好走率。この3頭はいずれも地元フランス調教馬で、仏ダービーやパリ大賞の勝ち馬。世代の頂点に立った実力馬が3歳相手の前哨戦をストレス少なく勢いに乗ってクリアし、相手強化の古馬戦に挑んでくる形が面白い。

06レイルリンク、09キャバルリーマンは2走前が7月のパリ大賞1着(2400m)。間隔を開けての前哨戦で蓄積疲労もそれほどなく、今回が古馬初対戦で鮮度も高い。当日2番人気3着の15ニューベイは2走前が8月のGⅡギョームドルナーノ賞1着(2000m)。やや間隔が詰まっていた分の疲労もあったか。また同馬は先の2頭と違って2100mの仏ダービー勝ち馬で、2400mに出走したのは前走が初めてといった差異はあった。

前走1番人気1着で唯一当日4着以下になったのが14エクト。2走前は4月のGⅢフォンテンブロー賞1着(1600m)で、前走は休養明けの1戦だった。その後の成績からもやや実力が足りなかったと言えるが、ニエル賞のメンバー構成にも注意しておきたい。実績が高いほど信頼できるとは言える。

 

前走2番人気以下の場合は11頭中1頭複勝圏とかなり相性が悪くなるが、唯一好走した07サガラは前走4番人気2着、2走前GⅡドーヴィル大賞5着(2500m)。2走前に古馬との対戦を済ましていて鮮度抜群でもなく、仏ダービー7着、パリ大賞3着の1勝馬で実績も乏しい。蓄積疲労自体はそれほど高いわけではなかったが、同馬は当日ほぼ最後方から追い込んでいるように、相性が良くないステップによくあるパターンとして極端な脚質が嵌まるケースが怖いということになるか。

 

少し遡ってニエル賞連対馬の凱旋門賞成績を見てみると、

05ハリケーンランが前走1番人気1着、2走前6月愛ダービー1着、3走前仏ダービー2着で当日1番人気1着。

03ダラカニが前走1番人気1着、2走前愛ダービー2着、3走前仏ダービー1着(2400m)で当日2番人気1着。

02スラマニが前走1番人気1着、2走前6月仏ダービー1着(2400m)で当日2番人気2着。

01ゴーラン(英調教馬)は前走1番人気1着、2走前愛ダービー3着、3走前英ダービー2着で当日4人4着。

00シンダー(愛調教馬)が前走1番人気1着、2走前愛ダービー1着で当日2番人気1着。

 

少し面白いのが98サガミックス。前走4番人気1着から当日好走しているが2走前は4月の非重賞マロニエ賞1着。前走で人気にならなかったのも仕方ないが、その前走の1番人気馬は仏ダービーと愛ダービーを勝っていたドリームウェル。ダービー馬を倒したということで当日は1番人気の評価を得ていた。

サガミックスの場合は当日1番人気1着なので力通り走っただけということになる。前走で人気にならなかった理由に注意なのはよくある話だが、裏付けはやはり欲しいということか。

 

 

13キズナは前走4番人気1着、2走前日本ダービー1着で当日3番人気4着。ほぼ力通りの結果になっているが、外々を回る不利な競馬をしながらの内容なのでまずまず悪くない。

 

セントライト記念メモ

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※1990年以降の中山開催参照

 

・中12週以上の休み明けは108頭中25頭複勝圏

 

このうち前走がダービーだった馬は50頭中20頭複勝圏。50頭のうち当日1角3番手以内が15頭中5頭複勝圏。4番手以降なら35頭中15頭複勝圏。徹底先行型よりも序盤は控えた馬の方が相性が良く、休み明けの定石である先行はやや忙しく流れの中でストレスを受けやすい傾向にある。

1角3番手以内から3着以内になった5頭のうち3頭は当日重馬場で、当日の馬場状態が重か不良だった場合は5頭中3頭複勝圏と好走確率が一転する。時計が掛かる道悪で忙しさが薄れて体力の優位性が活き、体力豊富なタイプやL要素が強いタイプが走りやすくなる。またこの3頭は当日13頭以下の頭数だったことも、摩擦係数の低さから先行しても忙しさを感じにくく好材料だったと言える。 徹底先行して好走した残る2頭は当日良馬場の15頭立てと、設定的には好ましくはなかったが。この2頭が揃って好走したのが2015年のこと。

2015年は道中の流れが遅い上に残り600mの地点まで全くペースが上がらず、先行馬と内枠が掲示板を占める典型的な前残り決着だった。セントライト記念は中盤以降淀みなく流れやすいコースで、例年にない極端な展開になったことが不利を覆す要因に。

 

摩擦係数が低ければ好走確率が上がる休み明け徹底先行だが、当日1番人気を裏切った95オートマチックはブライアンズタイム産駒で、混戦向きのC要素が強いタイプには淡々とした流れは合わないので、各馬固有の性質との相性は考慮しておきたい。

 

一方の当日4番手以降だが、(標準的なレース質の場合は)序盤は控えるのがベターだが、3角10番手以降だと11頭中2頭複勝圏で3着以内になったのは当日2番人気以内の2頭のみとかなり好走率が下がる。1角10番手以降でもそれほど変わらないが、せめて淀みなく流れる中盤以降で動いていけるタイプが望ましく、後方すぎると逆に間に合わない恐れがある。3角10番手以降から好走した2頭は当日が良馬場フルゲートで、1000m通過が1分を切る序盤から忙しいレースだった。

ダービー2着以来の出走で1角も3角も10番手だった15サトノラーゼンが1番人気7着と凡走し、同じくダービー以来で先頭と2番手だったキタサンブラック、ミュゼエイリアンが連対した昨年は例外的な年ではあるがその例外性が象徴的でもある。

また当日好位から機動力を示して好走した15頭の中にはステイゴールド産駒が3頭、フジキセキ産駒が2頭いるように、休み明けのセオリーとは少し異なる混戦向きの差し馬の好走が多いあたりにもセントライト記念がタフなレースになりやすい傾向にある示唆が読み取れる。

 

ダービー以来の休み明けを総括すると追込一手のタイプはよほど忙しいレースにならないと間に合わない恐れが強く、徹底先行タイプは忙しさが軽減される材料がないと流れの中で精神的負荷を受けやすい。機動力がある好位差しが無難だが、2走前青葉賞の馬は若干相性が悪く、長距離の緩い経験続きだと活性化に不安も。

(この一文だけだと先行馬はスローペースで、追込馬はハイペースで、と至極平凡なことを言ってるだけのように見える。当たり前のことを言ってるだけ、ってなんか不思議な感じ)

 

 

ダービー以外からの休み明けは58頭中5頭複勝圏なのでダービー組に比べるとかなり分が悪いが、2歳時以来の長欠明けとかなり特殊だった05キングストレイルを除く4頭は当日の1角も3角も2番手または10番手以降となっている。相性が悪いステップによくある傾向として極端な脚質が嵌まる形が好ましいということだが、先行していた96ローゼンカバリーが当日重馬場の9頭立て。ダービー組の傾向と同様やはり徹底先行なら忙しさの軽減がキーワードということになる。

5頭全てが近2走に条件戦か2歳戦に出走していて、どちらかで連対。鮮度の高さと好調さを残して休みに入ったこと。また4頭の前走が先行・ローカル小回り・短距離のいずれかということは鮮度が高い裏返しとしてレベルが低いレースからの休み明けだけに活性化されていた方がベターだということにもなる。

前走のレベルはGⅡだが東京2400mで追込とやや活性化不足な13アドマイヤスピカはやはり当日も後方からの競馬だったが、5着以内を3角9番手以降が占める極端な差し競馬に乗じる形。多少ステップに難があっても極端な脚質が展開に嵌まるケースはままある。

 

 

(重や不良だと忙しさが薄れて好走確率が上がるという傾向、秋天における京都大賞典組に似てる。テイエムオペラオーやメジロマックイーンが京都大賞典1着から当日重不良で1着。 短縮による精神的忙しさ(S質)の要求が低下し、体力的なタフさ(体力補完)が強調される文脈。オペラオーにしろマックイーンにしろ体力豊富でL要素が強いタイプというのもセントライト記念と同じ方向性。

先週の京成杯や新潟記念は道悪だと差しが届きやすかったりしたけど、そのあたりは個々のレースの性格によって微妙に異なってくるらしい。ベースにあるのが"外回りで単調な新潟記念"、"開幕高速の京成杯AH"なのに対して"中盤からタフに流れる中山のセントライト記念"、"根幹多頭数GⅠの天皇賞秋"なあたりが性格の違いやろか。知らんけど。

これは別に道悪でなくてもよくて、例えば15ラブリーデイは京都大賞典1着から当日スローで消耗を抑えて押し切った。 "忙しさ"という意味合いがポイントなので、道悪でないといけないわけではない、というのはセントライト記念における昨年のキタサンブラック同様)

 

 

安田記念回顧

テーマ:
8人1着ロゴタイプ
スローペースを逃げる位置取りショックが嵌まる。内が伸びる馬場でもなかったが、パワー豊富で他馬が消耗するような状況は得意なタイプ。やや時計が掛かったのもよかった。少頭数で摩擦係数が低く、ストレスの影響も出にくかった。

1人2着モーリス
これまで間隔を開けて使われることが多かったが、海外帰りで間隔詰まっており反動が取りきれなかったか、掛かってしまった。
強引なパワー競馬向きなのでスローを矯めて直線勝負というのもあまり合わない感じ。祖父グラスワンダーのような伸びそうで伸びない負け方。

6人3着フィエロ
量系得意の速い上がりの差し競馬で、外差し決まりやすい馬場。もう少し馬場が回復していればベターだったが。前走は内絶対有利の展開を大外回って4着で、軽い馬場ならパフォーマンスは安定している。

3人4着サトノアラジン
同じく量系の外差し。前哨戦激走のストレスはあまり影響しないレース質だったが、揉まれたくないタイプが狭いところに入った分差し遅れた。

4人5着イスラボニータ
少頭数なところに短縮外枠でスローペースでは、C系の同馬には軽すぎて集中力を活かしにくい。ショックの掛かりとしても弱すぎるレース質。好位の外を追走というのも合わないが、内は伸びない馬場なので仮に潜り込んだとして果たして。

7人6着ディサイファ
もともと高速上がりベストでもないタイプが、適性下限を超えているかもしれない距離への大幅短縮の局面でスローの上がり勝負とあっては舞台が軽すぎる。内伸びのパワー競馬ならまだしも伸びない内を通ったので仕方ない。

5人9着ロサギガンティア
C系が叩き2走目で増えてきて過去最高馬体重とあっては痛恨。出遅れ癖もある馬だが、独特の緩さ(または量)は血統的なものか、それ以外の何かからの供給なのかはよくわからない。ほぼ最後方から大外を回るというのは3歳時のNHKマイルの二の舞。

2人11着リアルスティール
海外帰りの疲れの影響か、こちらは間隔開けて過去最低馬体重。パドックでは発汗してギリギリの馬体で、レースでも掛かってしまい完全に体力切れ。昨年も同時期のダービーで馬券圏外になっているが、暑くなる時期に輸送を挟むと精神的に参ってしまうのか。


[総括]
吉田照哉所有のロゴタイプが、吉田和美(勝己氏夫人)所有のモーリスを出し抜いた。モーリスの父スクリーンヒーローは照哉氏所有だったわけだが。種牡馬入りへ前進したロゴタイプと照哉氏にとっては快心だったに違いない。

日本ダービー回顧

テーマ:
(フォーマットはオークス回顧と同じ)

ロゴタイプ然りヴィクトワールピサ然りノーリーズン然り、ダービーがスローになると皐月賞好走のS系は対応力に欠くけど量系のディープ産駒なら?
心身疲労の影響が出にくいのがスローとはいえ。テイエムオペラオーが走ってた時もこんなんだったんだろう、と。


3人1着マカヒキ[D:蓄積ストレスあり、消耗押さえて追込嵌まる展開かスローなら]
縦長スローで心身の摩擦が極めて少ないレースになったのでストレスの影響は出なかった。それなら延長スロー・上がり勝負適性はともに高く、好位に行く位置取りも嵌まった。

2人2着サトノダイヤモンド[C:緩めの流れなら前走との落差も活きる]
スローになったので前走ハイペースに呑まれた量系には楽。前に行く位置取りがあればベターだったが無難な鞍上らしく今回も好位から。上がり勝負適性では勝ち馬に分があったか。

1人3着ディーマジェティ[D:ストレスあり、揉まれたくなく消耗避けたいので矯めて差し競馬なら]
揉まれず消耗もしない縦長スローは打ってつけ。量的適性自体はあるが上がり勝負でより前に行く形を取った勝ち馬には少し敵わなかったか。

7人4着エアスピネル[C:前走不利多く、スローの内有利を好位より前で立ち回れば]
前走ハイペース先行で呑まれた量系。今回も積極的に乗って展開は理想的だったが、この距離の体力では上位馬に劣るところに馬体減も響いて最後は失速。

4人5着リオンディーズ[C:精神面課題で速い流れなら対応しやすく、位置取りと展開が嵌まれば]
前走の反省からか追込を選択したが、流れが遅く逆ショックに。積極的に乗ったマカヒキやエアスピネルは人気を上回っている。前に行ったとして精神コントロールできた保証もないが。スローでは。

5人6着スマートオーディン[B:勢い疲労鮮度のバランス良い、揉まれたくなく外差し決まれば]
外を回った差し馬には厳しい展開。上位入線の皐月賞上位馬は量的適性も高く、適性差や別路線の優位性を活かすには至らなかった。

11人10着プロディガルサン[C:心身疲労かなりクリアだがリズムどうか、速い流れを差しに回れば]
スローになってリズムが良い皐月賞上位馬が掲示板を占める結果だったので、リズムイマイチでショックも何ら掛からなかったようでは仕方ない。

9人11着ロードクエスト[C:追込馬の延長は避けたいので好位に行く形がベター]
延長スローの適性不足はホープフルSで既に露呈しておりこんなもの。リーディングツートップ種牡馬が掲示板を独占する中、血統の地味さ、あるいはローカル色を払拭することはできなかった。

15人15着イモータル[C:延長外枠合う、スローの前残りを前に行くショックが理想]
間隔を開けた前走で馬体が減っていたが、この日も馬体減で自身の最低馬多重。活力不足か先行することすらできず。


[総括]
位置取りのチグハグさえなければリオンディーズが二冠馬になってたんじゃあないの?
その運命の掛け違えが朝日杯出走なのだとしたら、なんとも言い難いものがある。武豊のGⅠ全制覇も達成されていたことになるであろうif。

日本ダービーメモ②(別路線組)

テーマ:
・青葉賞1着馬は21頭中7頭複勝圏(重賞格上げ後参照)
前走1番人気なら12頭中5頭複勝圏。本番と同距離の重賞なので心身疲労レベルは高い。
前走2番人気以下1着で当日3着以内になった2頭(11ウインバリアシオン、04ハイアーゲーム)はともに2走前4着以下で、1頭は3走前1番人気4着、もう1頭は3走前500万下と、当然直近の心身疲労が懸念されるだけに蓄積ストレスに注意。
前走1番人気1着だった場合でも2走前に2200m以上のOPで連対していた2頭は凡走していて、長距離OPで連続好走というのはカテゴリーストレスを増大させるもので好ましくはないだろう。

また3着以内になった7頭中6頭が前走で7番手以内の競馬をしている。東京2400mという単調な条件だけに活性化されていることが望ましいし、追込ストレスなどは避けたいが、残る1頭11ウインバリアシオンは前走4角13番手。これは当日不良馬場の追込競馬という特殊な環境になったせいだろう。

タイプ的には純粋なL系は分が悪い。延長の広いコースという青葉賞の条件がタイプに嵌まった馬は同条件で相手強化という文脈ではパフォーマンスを落とす可能性が高いということだろう。


・青葉賞4着以下は9頭中2頭複勝圏
2桁着順か人気薄激走かと両極端。前走3番人気以内なら5頭中2頭複勝圏と、心身疲労から解放されている形なら決して悪くないステップになる。

3着以内になった2頭の2走前は毎日杯1着と皐月賞3着。このあたりリズムとストレスのバランスがポイントになるが、この2頭はブラックタイド産駒とアンバーシャダイ産駒でS要素ないしC要素が強い。延長の東京2400mという単調すぎる条件では嵌まらなかったタフなタイプが、ストレスが薄れての相手強化になる本番で巻き返したことになる。L要素が強い青葉賞1着馬の相性が悪いことと丸っきり正反対の性質を持つデータ。
他のパターンの好走可能性も十分あるだろうが、トライアル凡走だと既に賞金がある馬でないと出走すら厳しくなるので、そうなるとある程度の実績馬→鮮度は高くない馬が多くなるということになるが…


・京都新聞杯連対馬は22頭中5頭複勝圏(2002年以降参照)
当日人気を下回った馬が4頭しかいない。その4頭中3頭が当日4角12番手以降で、延長の追込が展開やタイプに合わなかったケースになる。もう1頭は延長スローで凡走のS系。延長が合わなさそうな文脈に注意したい。スローペースなら量が豊富なタイプが無難。
また3着以内になったのは全て前走1着馬で、前走1着馬に限れば13頭中5頭複勝圏になる。別路線・平坦外回り・本番とは別距離ということで疲労レベルは低め。
さらに2走前も1着だった馬に絞れば7頭中4頭複勝圏とかなりの好走率。2着馬がもうひとつなことの裏返し的に、勢いに溢れる連勝馬の殴り込みが面白い。
ただ4着以下になった3頭の2走前は平坦で広いコースの2300m以上で、2走続けて同質で単調な条件を走ってきた馬は活性化面でイマイチか。当日9番人気5着と善戦はした11クレスコグランドは2走前京都2400mだが重馬場だったので、少なくともタフさや忙しさを含む記憶を重ねておきたい。この3頭は全て当日4角12番手なので、やっぱり活性化に欠けていたか、というのはある。

そして唯一連勝中ではない形で3着以内になった04ハーツクライは2走前が皐月賞5番人気14着。さすがにGⅠ経由で好走続きだとストレスが上回る恐れが強いので、リズムとストレスのバランスからは妥当なところだろう。いちおう2走前にタフで忙しい記憶を重ねているということになる。

タイプ的にはスローペースなら量系が好ましいとは書いたが、別路線の優位性を活かしきるなら当日はタフな流れになって心身疲労の影響が出やすいレース質になった方が相対的に有利だとは言えるか。


・プリンシパルS連対馬は19頭中1頭複勝圏(2003年以降参照)
こちらも別路線の前哨戦で本番とは別距離だが、前走1着馬は12頭出走して複勝圏ゼロで、唯一3着以内になったのが前走1番人気2着と力を出し切れずストレスが少なかった馬。
東京のOP特別という緩さが、ダービーと同質な属性を帯びてしまっていてカテゴリーストレスを高くしているということか。当日5着以内になった3頭中2頭が当日重馬場か不良馬場で、前哨戦と本番との関係性はより異質であった方がよいという示唆にも伺える。
そして3着以内になった09アントニオバローズの2走前は皐月賞12番人気9着。GⅠ経由なので前走凡走が好ましかったわけだが、京都新聞杯組同様2走前以前には忙しい経験をしていた方がベターということでもあるか。


・NHKマイルC連対馬は12頭中3頭複勝圏
前走1番人気で当日2番人気以内なら3頭中2頭複勝圏。別路線で距離も短いとあって比較的ストレス少なく消化した実力馬には有利なステップ。4着以下になった01クロフネは当日重馬場。さすがに心身疲労がないわけではないので、当日あまりにタフな競馬になって体力の要求量が大きくなりすぎると厳しいものがある。
また前走4角12番手以降が3頭全て凡走で、大幅延長だけに後方すぎた馬は追込ストレスが懸念される。

2走前を見てみると3着以内になった3頭中2頭が毎日杯1番人気1着で、残る1頭は皐月賞2番人気6着。このあたりは他の別路線組に近い傾向でリズムとストレスのバランスに注目だが、ずっとマイル路線だった馬よりはやはり中距離タイプがベターか。


・NHKマイルC3着以下は36頭中2頭複勝圏
3着以内になった2頭は前走3番人気以内で人気を下回っていた。1頭(02タニノギムレット)は当日1番人気の実力馬で、ストレスが少ない別路線組としてかなり有利な立場ではあった。
2頭は当日4角先頭か12番手かの極端な脚質なので、巻き返しにくさを象徴しているとは言えるが、当日人気薄だった07アサクサキングスは逃げられなかった逃げ馬のショック付きで、やはり期待値ではショック形ということになろう。

また2頭の2走前はともに皐月賞で人気を下回る凡走。心身疲労の問題もあるがクラシックGⅠでもある程度人気になる実力馬だったということで、マイル路線を歩んでいた馬がいきなりの大幅延長で巻き返すというのも少し考えづらいが。


日本ダービーメモ①(皐月賞組)

テーマ:
※1990年以降参照

・皐月賞連対馬は45頭中21頭複勝圏(中山開催参照)
皐月賞1着馬は(8-3-3-9/23)、皐月賞2着馬は(2-3-2-15/22)で、勢いがある1着馬が優勢。皐月賞2着からダービー1着になったのは前走1番人気と当日1番人気。

45頭のうち2走前が弥生賞だった馬は13頭中6頭複勝圏で、弥生賞4着以下だった2頭は当日連対している。弥生賞1~3着だった馬は当日3着以内になった4頭中2頭が1番人気を裏切ってのもので、残る2頭のうち1頭は当日単勝1.1倍。圧倒的実力馬05ディープインパクトを除けば普通に連続好走できたのは93ナリタタイシンだけで、それでも同馬も当日3番人気3着なので人気を上回れた馬は1頭もいないことになる。ちなみにナリタタイシンとディープインパクトは鞍上武豊。レベルの高い2000mの重賞を連戦してきたストレスには細心の注意を払いたい。

2走前が弥生賞以外なら32頭中14頭複勝圏で、2走前が2月なら5頭中3頭複勝圏、2走前が人気を下回って3着以下なら7頭中4頭複勝圏。
2走前に3月の重賞(弥生賞除く)で連対していた場合は9頭中5頭複勝圏で、5頭は全て皐月賞1着馬。皐月賞2着だった3頭は全て当日4着以下になっている。皐月賞1着で当日4着以下になったのは13ロゴタイプのみ。総じて蓄積疲労に注意なことは確かだが、2走前弥生賞の馬も含めて、きついストレスに耐えて皐月賞を勝った馬はそれほどダービーでも崩れていないと言える。ストレスのせいで勝ちきれなかった馬はダービーで脆く、それが皐月賞1着馬優勢のデータに表れているものと思われる。

ここで皐月賞2着馬のみのデータを見てみる。
すると当日3着以内になった7頭中5頭が2走前は人気を下回って3着以下で、残る2頭の2走前は2月のマイル重賞とOP特別1番人気1着。2走前4着以下は6頭中4頭複勝圏で、当日人気を下回った馬が1頭もいない。というか全て当日4着以内。皐月賞2桁人気激走だったサンツェッペリンやシックスセンスが崩れていない。このあたりはオークスにおける桜花賞連対馬がそうだったように、蓄積疲労要件としてよくあるパターン。蓄積疲労が少なく、皐月賞時点でのストレスレベルが低い馬ほど良いということが伺える。きついストレスに耐えて皐月賞を勝った馬が崩れにくいデータとは対照的な傾向。
皐月賞2着からダービー馬になった95タヤスツヨシ、90アイネスフウジンがそれぞれ2走前は1番人気6着、1番人気4着だったというのが如何にも象徴している。このあたりの微妙な差異には気をつけておきたい。

13ロゴタイプや96イシノサンデーなど、S要素が強い皐月賞馬は延長で広いコースへの流れ鈍化が合わないリスクがある。このあたりもストレスのせいか展開のせいか、あえて敗因は定かにはしないが。


・皐月賞3~5着馬は43頭中13頭複勝圏
前走5番人気以内(29頭)でなおかつ前走が人気を上回る着順ではなかった場合は25頭中10頭複勝圏。そこそこ好走のゾーンだけに力を出し切っていなかったタイプが好ましい。

その25頭のデータから見てみる。3着以内になった10頭中8頭が前走の1角か2角で10番手以降。後方からの競馬で凡走していたタイプで、極端な脚質が嵌まらなかったパターンに近い。またその8頭中6頭が2走前に弥生賞を差して連対していた。皐月賞では弥生賞を差して連対したストレスがあって末脚が鈍っていたということで、そのストレスが薄れたダービーで巻き返した形。当日の脚質についてはそれほど問わないが、前走も当日も4角10番手以降だと追込馬の延長になってよろしくないので、ある程度の活性化か位置取りショック付きがベター。

一方、皐月賞で9番手以内の競馬をしていた馬はというと、11頭中2頭複勝圏でイマイチ。ただ3着以内になった2頭は前走やや重で、前走非良馬場の場合は3頭中2頭複勝圏と一変する。好走したその2頭の皐月賞がどんなレースだったかというと、ともに1角14番手以降の差し追込が連対。やや重の小回り激流というタフなレースで展開的に不利だった先行好位組が延長の流れ鈍化で巻き返した形。
特にその2頭(12ディープブリランテ、10ローズキングダム)がディープインパクト産駒とキングカメハメハ産駒であるように、量的なタイプにはタフで忙しい競馬からの延長広いコース替わりというオプションが効果的だったということにもなる。またこの2頭は2走前がスプリングS1番人気で2,3着。弥生賞連対のストレスがあった追込馬の巻き返しとは違っていて、単純に蓄積疲労が少なめに押さえられていた。逆に前走やや重で先行していたがダービーでは凡走した10アリゼオはスプリングS1着。

ここまでは力を出し切っていなかった馬を見てきたが、残りの18頭、皐月賞で人気を上回る着順だった馬も見ておく。
内訳は18頭中3頭複勝圏で、3着以内になった3頭中2頭は2走前4着以下、残る1頭が2走前1月で皐月賞は休み明け。皐月賞で人気を上回って好走しているわけだから、当然直近の心身疲労にダウンしてしまわないように2走前以前の範囲でカバーしておくことが好ましい。皐月賞を休み明けで好走すること自体が例外的ではあるが、その10エイシンフラッシュはそのままダービー馬の座まで駆け上がった。

また前走9番手以内の競馬だった95オートマチックは前走やや重→当日良馬場で、量系10エイシンフラッシュも前走やや重→当日良馬場。先行好位組や量系のこのパターンに注意で、前走追込馬なら92マヤノペトリュースが前走良馬場→当日やや重であるように逆に当日タフな競馬になって差し届く形もある。力を出し切っていなかったパターンの追込馬では01ジャングルポケット、98スペシャルウィークが前走良馬場→当日非良馬場。ともにダービーでは3角10番手以降が連対する追込決着。


・皐月賞6着以下は77頭中8頭複勝圏
前走5番人気以内なら27頭中7頭複勝圏。オーソドックスに人気を下回っていてストレスが少なかった馬がベター。まずはこの27頭を見ていく。
まず3着以内になった7頭中2頭が当日4角13番手以降、4頭が4角3番手以内で、残る1頭も3角では3番手だったように、惨敗からの巻き返しによくある形として極端な脚質が嵌まるケースが中心になる。前走も極端な脚質であることが好ましい。
そして7頭中3頭が前走良馬場で当日は重馬場か不良馬場であるように、大きなショック材料があれば巻き返しの可能性も上がる。当日重か不良馬場なら4頭中3頭が3着以内になっている。当日良馬場の場合は前走やや重だった00アタラクシアが好走しているが、同馬は量系デインヒル産駒。皐月賞3~5着馬の傾向にもあったが、やや重のタフな流れを先行して凡走していた量系タイプの延長広いコース替わりには注意したい。
3着以内になった7頭中4頭には前走と今走との馬場変化があったことになるが、残りの3頭のうち2頭は2走前弥生賞連対で、もう1頭はスプリングS1着。皐月賞は前哨戦好走のきついストレスで惨敗していて、ストレスが薄れたダービーで巻き返した。特に2走前が弥生賞連対なら4頭中3頭複勝圏で2頭はダービー馬になっているように、皐月賞最主要トライアルのストレスとその後のリズムの形成からは期待値が高い存在になる。皐月賞時点でのストレスレベルが高いほど好ましいと言えそうか。
(この範囲から巻き返してダービー馬になった2頭は2走前弥生賞逃げ切り1着の09ロジユニヴァースと2走前弥生賞追込2着の99アドマイヤベガ。 弥生賞を極端な脚質で連対した甚大なストレス。そのストレスで皐月賞凡走。ともに皐月賞では弥生賞でのパフォーマンスも評価されて1番人気だった)

続いて前走6番人気以下で6着以下だった馬を見てみると、50頭中1頭複勝圏でかなり厳しい。いちおう当日5着以内なら6頭いるので、そちらを参考にしてみる。
すると6頭全てが当日4角3番手以内か10番手以降で、やはり極端な脚質が嵌まる形になっている。そのうち4頭は前走4角14番手以降で、追込馬の延長にはなるのだが皐月賞では流れの中に参加しなかったことが消耗の抑制につながるということか。それでも2走前以前に先行や速い流れのレースを経験していたりするので、さすがに活性化に乏しすぎるようでは期待値は下がるが。
前走好位から競馬していた2頭については2走前8着と2走前1月で、前走追込馬には2走前3月重賞好走もいる。このあたり望ましい消耗度の参考として押さえておきたい。

そして唯一馬券圏内に絡んだ98ボールドエンペラーだが、皐月賞では良馬場グリーンベルトで追込不発。ダービーではやや重前崩れで追込炸裂。これは皐月賞3~5着馬の傾向同様ということだが、何を隠そうその年のダービー馬は皐月賞で追込不発の3着だったスペシャルウィークである。
98年は皐月賞で同じ負け方をしていた2頭によるワンツーだった。皐月賞で先行して連対のセイウンスカイ、キングヘイローは揃って凡走で、両レース間のギャップが如何に激しかったかを物語っている。