今日はお仕事をお休みして母のところへ。
お風呂に入る予定だった母と一緒にお風呂に入りました。
髪を洗い、背中を流してあげました。
母の痩せた体・・・本当に想像以上に細くて涙がこぼれそうに
なりました。
トイレに行くのが精一杯の状態の中で・・・
お風呂に入れたのはすごいことですが、母は最期のお風呂に
なるかもしれない、と思い必死で入ったようでした。
一緒に入れてよかった・・・
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夕方、主治医の先生が部屋に来られ(部屋には母とわたし)、
母は先生に「このしんどさは誰にもわからない・・・仕方ないん
だけどきっと自分が感じているほどには家族や周りはわかって
いないように思う・・・こうしてしゃべっていると、まだしゃべれる、
まだ大丈夫だ、と思っていると思う」と。。。
それを聞いていたわたしは、しんどいことは想像がついていても、
こっちが考えている以上に母はもう限界まで来ているのかな・・・
母の我慢強さをいいことに、母に知らず知らずのうちに負担をかけて
いたのかな、となんとも言えない気持ちになりました。
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母の今のしんどさを無くす方法はひとつ。
眠った状態で過ごすこと、らしいです。
(痛み止めなど様々な薬は今使用しているのが限界みたいです。)
母は昨夜、父とわたしに言いました。
「今すぐ、今日明日、とかじゃないけど、もう眠った状態にして
もらいたいと思ってる・・・」と。
みんなそれぞれに覚悟はしていたつもりでも、母も涙を流し、
父は号泣でした。もちろんわたしも・・・
そして今夜、母と二人でいるときにまたその話題に。
母は「いろいろ考えたらきりがないけど、でもおかげさまで
やり残したことはないよ」と。
そして、「あなたには本当に感謝しているよ、あなたがいてくれた
から今日までがんばれたんだよ。でも、ここで苦しむお母さんの姿を
ずっと見るのも辛いよね。お母さんは、もう何もしてあげられないし
ここであなたの姿を見るのと、高いところへ行って見るのと変わりは
ないと思っているよ、ずっと見てるからね。見守っているからね」と。
これまで、これを口にするとお別れが現実的になってしまうと思い
怖くて言えなかったんだけど・・・わたしも母へ言いました。
「お母さんの娘でよかった、ありがとう。わたしは大丈夫!・・じゃない
けど、大丈夫。またきっと会えるはず、それまで見守っててね。」
握った母の手は温かくて、力強くて、、こうして意識がはっきりしている
から辛いと思う反面、このタイミングでちゃんとお互いの思いが伝えあう
ことができて本当によかったです。
緩和ケアに来た目的・・・苦しまずに、楽に、楽に。
本人も家族も一致している気持ちだから、あとは母が限界を感じた
ときに先生にお願いするだけです。