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ストーリー


18世紀パリ。

ジャン=バティスト・グルヌイユは、魚屋の臓物の上で生まれ落ちた。


死産と決めつけていた母親は、そうやって4人の子供をゴミとして捨ててきたが、ジャン=バティスト・グルヌイユは違った。


産声を上げ、結果、母親を殺人罪で絞首刑おくりにした。


その後引き取られた孤児院でもうとまれた彼は、皮なめし職人に買われたが、パリで類い希な香りを持つプラム売りの少女を誤って殺してしまったことから、もともと鋭かった嗅覚がもたらす世界に取り憑かれていく。



以下ネタバレ


この作品、映画を観た後原作を読んだんですが、わりと忠実です。

映画も重厚な少しかったるい作りですが、原作はさらに気の遠くなる年月をかけて主人公が殺人者になっていくので、その辺は短縮化されています。

(途中主人公は山ごもりするんですが、映画では数ヶ月。でも原作では7年。7年って!)


匂いを音楽で表現したというふれこみですが、音楽以外でも、主人公が刑の宣告をうけるシーンで、群衆が「殺せ」「殺せ」と興奮していますけど、あのシーンは耳にびりびり来るぐらいの大音響で、迫力あって、「ヨハネ受難曲」を聴いて以来、興奮した群衆につるし上げられてやじられてるシーン萌え(どんな萌だ)な私は、大変満足でした。


そして裸(笑)


すでに評判になっているラストのシーンだけでなく、殺される少女達も美しいながら少女らしい体つきで、よだれもの。

特に一番最初に殺される女の子は、殺されて裸にされた後、ずっと匂いをかがれまくっている間、あたりまえだけどぴくりとも動かず。あれって結構たいへんな演技だったと思うんですけど、熱演してました。


主役のヘンタイ演技もとってもよかったし。

でも常に物陰から半分だけ顔を出してるんで、だんだんと家政婦は見たみたいでおかしくなってくるのが・・・。


匂いフェチも、匂いに引きつけられるのも、悪い事じゃない。

でもそれしかないので、声もかけられないままずっと匂いだけたどっているという。


いや、声かけろよ。


とか思いますけど、そういうことを思いつかなかった愚かさ。クライマックスで主人公は目の前で繰り広げられる痴態を見て後悔したのかどうなのか・・。


大変文学的かつ芸術的でよかったと思います。


が、うちの相方はバカ映画と受け取ったらしいので、人によっては「岡村似の匂いフェチヘンタイが、杉本彩を追っかけまわす」トンデモ映画に思ってしまうかも?(^^;)


「あれだけ強力な人を操る香水なら、まず自分がやられているはずだ」


と相方が言ってましたが、これは私の独自の解釈だけど、自分もやられて狂っていたからこそあのラストなんじゃないかなあ?



まーでも、相方の言うとおり、「監督はクライマックスをやりたかったからこの映画作った」んだと思います。あとラストとね(笑)



そうそう。

主人公が匂いに執着する理由が、自分に体臭がないからなのですが、これ、いるかねえ?

匂いをまったく感じ取れない障害を持った人や、蓄膿や花粉症なんかで匂いを感じられない人もいますけど、別にアイデンティティーが無くなるわけでもなんでもないのでは・・・?


まあ、自分だけがないっていうところがミソなのかもしれませんけど。

わきがなんて、自分はまったく気付かないらしいし。

私には、ただ犬に気付かれないだけのためだけに作った設定に思われました。


原作はこちら

香水―ある人殺しの物語/パトリック ジュースキント
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映画も結構長くてだれだれな所もあったんですが、原作では主人公がかなりの年月をかけて殺人者になるので、どっちかっていうと原作の方がお勧めかも?


映画では主人公の行動が衝動的でいきあたりばったりに見受けられますが、小説の方はもうすこし冷徹で計画的です。



クライマックスのシーンも、映像だと「ありえへーーん!」ってなるけど、小説だとすんなり入ってくるような?


相方の反応がありえへーん!だったのも、事前にそういう設定の小説を読んでるか読んでないかの違いかも?(私は大元の原作は読んでなかったけど、それに影響されて書かれた作品を何点か読んでいたので)




全然関係ないですが、私は自分でポイントを得るために、アマゾンアフィリエイトをやっている訳なんですけど、ポイント入っていませんが・・・・・・・?

1月とかに買った本もあるのに。

なんかもう、やめようかな?