始まる前に、主催者側の映画説明があって、


「嫌われ松子の一生」は、ミュージカルとなっていまして・・・


ええーーっ!!そうなのっ!( ̄□ ̄;)

だからCMで歌ってたんだー。


「エンドロール後に、サプライズがありますので、皆さん席をお立ちにならぬよう、お願いします(^^)」とのこと。


ええ~~~??だれだれ?

山田花子とカンニング竹山?(ちょい役ででてる)

でも監督見てみたいな~~~~(^^)


と思っていたら、なんと、


中島哲也監督と主演の中谷美紀でした!


らっきーー♪


ということで、映画レビューのまえに、試写会のレポを書こうと思います。


ビッグなゲストに当然会場は騒然。

二人を迎えて盛大な拍手を送っていると、


誰一人として、俺の方を見ていない気がして寂しいんだけど・・・。


と監督。

見ていないことはなかったんですけど、そりゃ生の女優さんが見れるなら、そっちにいきますよw


もう監督にはいじめられて、一応私は主演女優のはずなんですが、最初から「帰れ」とか「役からはずすぞ」とか「おなじことばっかりやってる」とかいって、怒られました。


と中谷美紀。


監督:何とか現場のテンションをあげようと思ってそうしたと思うんだけど、俺はもうそんな昔のこと、忘れてるから(笑)


司会:この映画はミュージカルと言うことで、音楽はどのように作成したのですか?


監督:カッコイイサウンドトラックを作りたかったので、色々なすばらしいミュージシャンに頼んで、曲を作ってもらいました。


中谷:私も6曲ぐらい使うと言うことで、レコーディングとかたくさんしたんですけど、仕上がってきたものを観たときに、なぜかそのうち3曲ほどが、他人の声になってまして・・・

気のせいかと思って、最近乱視気味なんですけど、がんばってエンドロールを観たら、3人ほど増えていました。


監督:音響に文句言っておきます。僕はそんな話、初耳だなあ~


中谷:音響さんのせいってことはないと思うんですけど・・・


監督:中谷さんはね、たまに変なことを言い出すんですよ。「監督、私ヨーデル歌いたいんです」とかって。

それで、ヨーデルなんて使うシーンはないのに、ヨーデルの練習を習い始めたっていうんですよ!

仕方がないから、ヨーデルのシーン入れましたよ。


そのシーンは、ものすご~くわからないようにさりげなく入れていますので、是非もう一回観ていただいて、探してもらいたいと思います。


司会:中谷さんは、大変だったことは・・・?


中谷:松子が幸せに見えるように、ちょっと太れって監督に言われたんですよ。

だから私、プロテインとか毎日飲んで、三食たくさん食べて、焼き肉とか通って、5キロも太ったんですよ。


それなのに監督ったら、「太りすぎだ」なんて言うんですよ~!

ふとれっていったのは監督なのに・・・。


監督:そこまで太らなくても良かったって事で(笑)「3日前ぐらいの方が良かったね」って言っただけじゃん。


中谷:撮影している間、監督に毎日ひどいことを言われたので、一度は帰っちゃったこととかあるんですけど、最後の方には何を言われても平気になっちゃいました。


それで、監督に言われたひどいことをですね、毎日日記に書いておいたんですよ。


監督:これがその日記です。中谷さんが持て持ていうんで、僕が持ってるんですけど。


司会:本になったんですか!


中谷:ええ、毎日監督の悪口を一年分書いていましたら、247ページにもなってしまいました。


監督:彼女が撮影中のことを・・・主に僕の悪口のことを・・・僕の悪口だけを、書いています。悪口ばっかりです。


司会:せっかくですから、会場の一名様に、プレゼントしましょう(^^)


監督:読んだらすぐ忘れてください。



中谷:いえいえ、是非みなさんに、広めていただきたいと思います。


監督:焼き捨ててください!



ということでした(^^)


中島監督は、がっしりした体型で、スキンヘッドと綺麗に整えられたあごひげが見事なオジサンでした。

着ているスーツも素敵です。

日本の映画監督で、むさくるしくない人を見たのは初めてです(笑)

もともと広告の人みたいですけど、確かにそういう雰囲気ですね。


中谷美紀は、細かったですね~。

赤いくしゅくしゅとしわが寄った生地の、まくタイプ(言うなれば、コートみたい?)のワンピースを着ていたのですが、ちょっと似合ってなかったかも?(^^;)松子のイメージで、着てこられたんだとは思うんですが、細すぎてくしゅくしゅがぶかぶかって感じに・・・

なんでも結構大胆にスリットが入っていたらしく、相方は太ももが見えたと喜んでました(笑)


そして、恥ずかしがり屋なのか、伏し目がちにはなしつつ、監督に恨み言を言うときは、上目遣いでぽそぽそと言ってました。



なぜ「嫌われ松子の一生」を選んだかというと、「原作はとても悲惨な話だけれど、松子という存在を、もっとポップに面白く描けるんじゃないかと思って・・・」というようなことを、言っていました。



試写会って、終わった後拍手が起こるのが良いですよね~(^^)

あと、映画館よりも、客の乗りが良い気がします。



映画レビューは明日書きますが、とっても良かったですよ。

私は原作よりも、こちらの方が好みです。


「下妻物語」の時もそうだったけど、この監督って、女性の気持ちを表現するのがうまいですよね~、ホント。


「嫌われ松子の一生」の原作は、原作者が男性だから、どうしても男視点なんですよね。

うまくは書いているとは思いますが。

江國香織なんかの女流作家の書いたものと、どうしても女から見て共感度が違うって言うか・・・。


その辺中島監督は、うま~~く女の気持ちを表現してました。

なぜこんなに女の気持ちを解るんだ!

ひょっとしてホモかっ!(違)


それにしても、中島監督ががんばっちゃったら、ますます井筒監督の賞が遠のくなあ(^^;)

作風が似てるから・・・。



この映画、かなりお勧めするのですが、「嫌われ松子の一生」が、週刊誌に出てくるような、わかりやすい女の転落人生を描いたものだと言うことを、解ってないと難しいかも?


女性だと、ソープとか男に貢ぐとか、そういう時点で「絶対イヤ!!」ってアレルギーがでちゃう人いますから。