歩行器&訪問リハビリ・看護サービス | SCD介助生活

SCD介助生活

脊髄小脳変性症の妻と二人で生活しています。
「SCD患者家族の生活」続編として
日常の出来事を忘れないように綴る忘備録です。

先月下旬ケアマネさんの初訪問を受けた際に業者の方を紹介してくれて、

その日の夕方には2台の歩行器を持って来られた。

 

別の福祉用品会社のカタログで「星光医療器のアルコーSK型」という歩行器の、

ある機能が妻の状態には最適なのではないかと思い、

あらかじめ候補としてケアマネさんに伝えておいた。

 

同じメーカーの歩行器で一台は折り畳みできるタイプで、

勤務先施設の居住者もよく使用しているような一般的な歩行器だった。

 

そしてもう一台は折りたためないが横幅がコンパクトな“SK型ミニ”。

 

 

上の写真、車輪上部のハンドルで車輪に抵抗(ブレーキ)がかけられる。

SCDのような症状だと、バランスをくずした時に際限なく動いてしまい転倒の心配がある。

車輪にある程度抵抗がかかっていれば、

咄嗟の時に体制を支持してくれて安全性が高いのではないかと思う。

 

 

前部の角にはウレタン製のダンパーが付いており、

壁クロスの破損防護にも考慮されている。

 

実際に室内で使用してみて、妻の体格にはこのSK型ミニがしっくりきていた。

ゴム製の車輪はまったく音が発生しないので階下にも迷惑がかからない。

また取り回しがしやすく狭い賃貸の室内で使用するのに最適だった。

この日からトライアル期間を経て来週正式にレンタル契約することになった。

 

 

そして訪問リハビリ・看護サービスの方は一足先に本日契約を済ませた。

今日は初日なので身体の状態確認などで、

実際には来週からリハビリメニューが始まる。

急にたくさんの人が我が家に出入りするようになり、

今日は妻も少し疲れた様子だった。

 

妻は今回の介護保険サービスを受けることにやはりどこか心理的に葛藤があり、

契約の際にはまた泣いていた。

これまで特に歩行器の利用にも抵抗があったようだが、

実際に歩行器を使用してみたら俄然生活が便利になり、安全性も増した。

訪問リハビリ・看護もきっと生活の質を向上させてくれるものと思う。

何より私以外の人と話す機会が発生することは認知症の予防にもなる。

今回の選択は人生の分岐点であり、

正しい方を選択したことを後になって実感するのではないかと思う。