バルセロナにて思う。

バルセロナにて思う。

バルセロナに来てから早4年。
やっと生活が落ち着いたので、ブログを再開します。

マイペースでブログ更新。細く長く続ける事が目標ですクローバー


Amebaでブログを始めよう!

ヨーロッパで次に不況の影響を受けるのは、スペインか、ポルトガルか。


そんな事がささやかれている今日この頃ですが、実際にスペインに住んでいると

確かに失業者は多いものの、それほど危機感を感じません。

いいことなのか。悪い事なのか。


もともと、不況とは関係なくこちらに来て驚いたのは社会保険システムの違い。


日本は、仕事をしていてもしていなくても、国民全員が保険でカバーされていて、

必要なときに必要な病院へ行き、すぐに診察を受ける事が出来る。


スペインは、仕事をし社会保険料を納付していても、診察を希望する場合には必ず

割り当てられている「担当医」の予約を取ってから必要な場合には専門医へかからなくてはならない。


救急診療もあるものの、少なくとも私の地域の診療所はいかにも頼りない感じのお医者さんしか

おらず、ちょっと不安である。


以前エコー検査が必要だった事があった。

心配な症状がある事を担当医につげ、担当医はエコーの申請書に「大至急」と記入したものの

検査は約1ヵ月後まで予約出来なかった。


スペインの社会保険のいいところは全て無料!であること。薬が必要な場合には買わなくてはいけないが

私立の病院へプライベート保険で行く場合より格段に安い。


ただ、医療サービスでとても大切な要素の一つ「迅速さ」に関してはかなり疑問が多く、

国の社会保険だけでは不安なのでプライベート保険に加入している人が多い。


日本は医療費の一部を患者が負担しなくてはならないものの、歯医者さんまでカバーされる。

やっぱり素晴らしいなと思う。

自分の決断でスペインへ来ました。


一番近くにいた家族や友人にすら、「唐突」な決断だったように感じたと思います。


2007年9月からスタートした私のバルセロナでの波乱万丈な毎日(笑)

15ヶ月間の学生生活、半年のインターンシップ、2年数ヶ月の現地法律事務所での仕事。


学生の頃はスペイン語力が足りずに、必死で勉強しました。

今までこんなに勉強した事はない、という位。


初めての本格的な仕事では学ぶ事も多い一方、スペインと日本の労働環境のギャップに愕然とし、

本当にこれでいいのかと悩んだ事も多くありました。


見た目はしっかりしていて気が強い私ですが、意外とストレスには弱く

ストレスから体調不良に。


情緒不安定な事も頻繁になり、これではいけない!と何か自分に出来る事を探しました。

そこで考えたのは、自分磨き。自己啓発でした。

選んだ自己啓発は、「コーチング」。

前々からとても興味がありました。


コーチングとは


対話を通じて本人の本人の個性的な感情や思考のはたらきを、自己実現や目標達成などの原動力に変える専門的なコミュニケーション技術です。

日本コーチ連盟HP より)


自分としっかり向き合う事。

短所ばかりではなく、長所をしっかり把握し自分で自分を褒めること。

今までの頑張りを頑張りとして認め、自分自身をプラスに評価する事。


私の場合、「自尊心」強化にとても時間がかかりました。


自分を過小評価→自己嫌悪→自尊心に傷が付く

の繰り返し。


どんなに周囲が「あなたは本当に頑張っているじゃない!遠くから来て一人で!」と励ましてくれても

だめなんです。

私自身がそれを本当に認めて受け入れないと。


清水の舞台から飛び降りたコーチングへの投資は、私にひとすじの光を与えてくれたかけがえのないもので

これからの私の人生の中でもいつも光を与えてくれるヒントになると信じています。

ひとりごと、なのでさらりと流して下さい。


同棲について。


私は、現在スペイン人の彼と同棲しています。


伝統的な日本の場合だと、同棲するのなら結婚を前提で、同棲をする前に

両親へ挨拶、となるのだと思います。


スペインではお付き合いしている大人の男女が同棲するのはごくごく普通の事。

実際に結婚するかしないかは別として。

ヨーロッパの様々な国で整備されているように、結婚していなくてもある程度の条件を満たすカップルには結婚しているカップルと同等の権利が与えられるシステムがある事も影響しているのだと思います。


結婚していなくても、子供がいたり。

最初は驚きましたが、こういう文化もあるのだなと視野が広がりました。


社会人になってしばらくすると、人生設計の一つとして家/マンションを買うというのも

スペイン人の特徴(ヨーロッパ全体がそうなのでしょうか。。。)だと感じます。


家を買う、のは日本だったら一大事でごくわずかな人を除いては結婚してしばらくしてから

マイホームというイメージがあるのは私の勝手な解釈でしょうか。


話がそれましたが、今日お話したかったのは、結婚する前に同棲するのはとってもオススメと言う事です。

何事もそうですが、楽しい事素敵な事ばかりじゃないですし、同棲をしてみて共同生活していける相手なのかを

お互いに見ていくのはとても大切だと思います。


最初は、本当に大丈夫だろうか、3日でいやーーーーーーとなってしまわないだろうか(笑)と

不安が渦を巻いていましたが、早くも2年半が経過。


スタートした頃より、お互い正直に話が出来る様になり、コミュニケーションがスムーズになりました。




スペインに来てから、映画に出かける機会が多くなりました。

来た当初は、スペイン語で映画を見て理解出来るようになる事が大きな目標でした。


映画の料金も日本に比べて安い。

通常でも8ユーロしない。

ただ、スペインのお給料の平均はとても低く、最近ではMil euristaという悲しい言葉を頻繁に耳にします。

Mil(千の)Eurista(ユーロを稼ぐ人)=毎月のお給料が1000ユーロ程度の人たちの事です。


お給料とのバランスを考えると高いのかも知れないですが、いろいろなプロモーションがあり、

○○のクレジットカードで支払うと5ユーロ50セント、レディースデーのようなものもあったり、学生割引もある。


日曜日の午後は映画という人もとても多い。


スペインでオリジナルバージョンの映画を見るのはとても難しい。

全て「吹き替え版」です。


先日、私が住んでいる地域の市役所と映画会社が協賛して数ヶ月行っている

映画上映会へ出かけた。


見た映画は、Hermano。

ベネズエラの映画でMarcel Rasquinという監督さんです。


痛いほどの兄弟愛の描写、限られた生活環境の中で葛藤する人の強さを目の当たりにする

とてもいい映画でした。


スペイン語での映画鑑賞にご興味のある方に、お勧めします。

4年前にスペインへ来てから変わった、と思う事。


ずばり、たくましさでしょう。

色々な意味で。


実家で何もかも至れり尽くせりだった頃は、自分のお給料は全部自分の為に使い

料理も洗濯も全て母任せ。

週末は朝寝坊してぐーたら。。。

お恥ずかしながら、そんな生活を28歳まで続けていました。


スペインに来てからは、家事を全てしなくてはいけない事、自分の収入内で全てやりくりする事の大変さなど、

生活の基本的な部分でまず「未熟さ」を思い知りました。


その他にはやはり、日本とスペイン全く文化の違う国。

買い物一つにしても、手続き一つにしても一筋縄には行きません。

常に自分でしっかり確認し、納得出来ない場合や間違いがある場合にはしっかりと申し立てる。

労働環境の違いには愕然とし、本当にこれでいいのだろうかと考えた事もありました。


日本では「お客様は神様」思想がほとんどの場所で徹底されていて、何をするにも

不便を感じた事はなかった。


けれどスペインは、気をつけていないと出直しになってしまう事、たらい回しにされる事が

日常茶飯事。


今年の夏から仕事も変わり、心に余裕が持てるようになりました。

現状にとても満足していて幸せなので、他の事を考える余裕が出てきました。


そういう生活環境の中で、私の他力本願さは薄くなり(笑)少しは自分で解決出来る女性に

成長したのではと思っています。


少し強くなって「戦える」自分を振り返ると、私らしくて好きだなと思います。


そしてバルセロナをしばらく不在にして戻ってくると、やっぱり私はバルセロナが大好きだなと

思うのでした。

すっかり放置していたブログ。

放置していた間も見に来て下さっていた方には心より感謝そしてお詫び申し上げます。


スペイン行きをきっかけに、ブログを新しく立ち上げスペイン生活のご報告を目標にしていたものの長続きしませんでした。


生活スタイルがすっかり変わった事もあり、なかなか落ち着いてブログの投稿をする時間が見つけられませんでした。


今年からバルセロナでの生活も5年目。

山あり谷あり色々ありましたが、やっと本当に落ち着いて地に足がついて来ました。


今まではがむしゃらに突っ走る!という表現がふさわしく。

今は少し落ち着いて周囲を見たり、自分のことを真剣に考えたりする時間が持てるようになりました。


振り返り形式になる投稿もあると思いますが、これまでのスペイン生活、現在そして未来について、私のペースで綴って行きたいと思っています。





新しいバージョンのAndaluciaのCMで流れている曲がとても素敵合格

No puedo quitar mis ojos de ti (Anna Molina)

英語にすると
Can't take my eyes off of you

日本語だと(たしか…)
君の瞳に恋している

そう、あの有名なナンバーのスペイン語バージョン。
ただスペイン語になだけではなく、フラメンコタッチなところが彼女のハスキーボイスと
ぴったりでとても素敵です。

まだ訪れたことのないAndaluciaへの夢が広がります。
前回のCM(ChambaoのAhi estas tuも素敵でした)

そして、なんだか夏が楽しみになります。

お楽しみ下さいべーっだ!ラブラブ

最近、新しい日本語クラスを受け持っています。


毎週月曜日はとっても元気で明るい、スペイン人のSandraとAnnaとあっという間の2時間を過ごしています。


全くの初心者なのと、ものすごいやる気に溢れている2人なのでとても教えがいがあって

教えやすい2人です。


第1回目。


自己紹介の仕方を説明していて、国籍や職種の話をしていました。

”尾崎さんは、銀行員ですか?”という文章があって、スペイン語で説明をするとき…


”Sr. Ozaki es banco?”


”…”


生徒さん、うつむいてうんともすんとも言いません。


控えめなSandraが申し訳なさそうに、

”bancoじゃなくて、Banqueroだと思うよ。”


恥ずかしながらも、自分で爆笑しちゃいました。

何の疑いもなく”尾崎さんは、Banco(銀行)ですか”と訳してしまった。


そして、”きっとこれからもこういうことがあると思うから、遠慮せずに指摘&爆笑してね”

といったら、こらえていたAnnaが噴出しました。


そして第2回目。


マリアさんはスペイン人です。

マリアさんは学生です。


というような基本的な自己紹介文のおさらい。


ちょっと複雑なものを加えながら、おさらい&応用の練習をしていました。

徐々にこんがらがってきた2人。


Annaが回答する番になって


”ジョルジオ人はイタリアさんです”

(正解は、”ジョルジオさんはイタリア人です)


ひゃああああ


今発言したら絶対噴出しちゃう私…。

すると気づいたAnnaが大爆笑開始。


それに続いてSandra、私もこらえきれず、ごめんねーーーと連発しながら爆笑。


15分は3人で笑っていたな。


小さいころから笑い上戸の私。


Annaもツボにはまると私止まらないから、と宣言。


そしてSandraは周りの人がそんなに笑っていると、私も勝手に笑っちゃう(笑)


と、すごいコンビネーション&テンションの月曜日クラスです目


この日は微熱があって、クラスをお休みしようか悩んだのですが、授業をして

大爆笑をしたお陰で、クラスの後はすっかり熱が下がって気分もすっきりしていました。

笑うってすごい!



外国語を学んでいる時、人の性格にもよるので、間違えて爆笑しちゃって傷つく人もきっといますよね…。

それから恥ずかしくて発言できなくなっちゃったりしたら、責任重大なので気をつけなくては、なのですけど…




就職活動中の私は午前中にテレビをみる機会が自然とUP。


そんな私は、日本の”おもいっきりテレビ”のスペイン版を、発見しました。


その名も


Saber Vivir (Saberは知る、Vivirは生活する、生きる)

毎日、何かしらの病気や健康に関する情報を提供。

視聴者との生電話もあり。

そっくりですよ、おもいっきりテレビに。


その司会者のおじさまがなんともダンディー。

いわば、みのさんのポストにあたります。

視聴者をお嬢ちゃんとは呼びませんが…(笑)


Manuel Torre Iglesias
好き好きスペイン-manuel
ちょっと目を細める瞬間がさらにダンディ。

現在68歳。にしては若いのかしら。

年齢よりぐっと年上に見える人が多いスペインなので、彼の場合は若々しいと言ってもいい気がします。


ちなみに今日のテーマは”肥満といびき”

私、いびきかいているのかな…。とちょっと不安になってみたり。


朝食をとってぼけっとしながら、彼と共に”骨粗鬆症”とか”いびき”とかそんなスペイン語を学んでいる今日この頃です。

週末に、ステンドグラスで有名なBarcelona郊外にある教会へ行ってきました走る人

中心部からだと電車で約40分。

好き好きスペイン-soto

とっても立派です。


早速中に入ってみました。

日曜日の朝だったので、ミサ中。

カタルーニャ語で行われているミサはマイクを使って行われていて、ちょっと意外でした(笑)


エントランス上部の丸い部分が大きなステンドグラスです。

好き好きスペイン-entrada

内側から見ると…宝石ブルー

好き好きスペイン-naka


色合いが分からないので、アップにしてみましたサーチzooom

好き好きスペイン-grande
花火みたいです。

写真だとあまり伝わらないのですが、結構な大きさなのでとても迫力があります。


好き好きスペイン-peque

中央メインのステンドグラスの両脇にもデザインのことなる小ぶりなものがあります。

こちらも素敵アップ

好き好きスペイン-douzou

以前にも書いたのですが、私はこの教会のしーーーんとした雰囲気が大好きです。

ステンドグラスもとても好き。ちょっとベンチに座って一休みするとなんだか心がほっとするのです。

好き好きスペイン-lamp
ぶらさがっているランプも、こっています。


好き好きスペイン-organ
立派なパイプオルガンも(今度は演奏中に訪れたいものです)音譜


好き好きスペイン-ougon
結構若者もミサに参加していました。



好き好きスペイン-door
オマケ: ドアの飾り(?)に眠たそうな顔を発見(笑)

久しぶりのプチ観光でした合格