今朝までかけて妻夫木聡&深津絵里主演の映画「悪人」を鑑賞させていただきました。
この作品は,第34回日本アカデミー賞にて史上最多の13部門15個の優秀賞を受賞し,
演技部門4つと音楽賞の5つの最優秀賞を受賞しました。
この作品は公開してすぐのころに映画館で鑑賞したのですが,
その時にかなり完成度が高い作品だなぁ~という風に感じることができ,
本年度の賞レースではかなり絡んでくるであろうなぁ~という風に思っていたのですね。
その頃から最優秀作品賞を受賞した「告白」との最優秀争いは目に見えていました。
↓ちなみにその時のYahoo!ブログの記事です↓
http://blogs.yahoo.co.jp/saeki371171/36916544.html
この映画での妻夫木聡は今まで観たことのないくらい別人のような演技をしていました。
こういう別人のような演技が認められて彼は最優秀主演男優賞を受賞しました。
彼はこの作品に相当の意欲を燃やして望んだ作品らしく,
その意欲がとても観客に伝わってくるように感じることができました。
この作品を私が傑作と自信を持っていえている理由はそれだけでないのですね。
妻夫木聡だけでなくモントリオール世界映画祭で女優賞を受賞した深津絵里や
柄本明や樹木希林といったベテランまでもが新たな演技をしているような演技力をしているように思えました。
演技力のほかにもストーリーにも私の人生観について考えさせられました。
今までは殺人などを犯してしまった人だけが悪人だと思っていたのですが,
そういう悪を作り出してしまうには周りの人にも原因があると思うのですね。
そして,この作品は真実の悪を私たちに訴えかけるだけでなく,
心の底から異性を愛するということはどういうことなのかということも考えさせられました。
出会い系サイトとはこういった殺人事件などといった事件に巻き込まれていることもありますが,
妻夫木と深津の出会い系から生まれた愛には感動しました。
この作品は心の底から観なくては損だなぁ~という風に改めて感じましたし,
後何回か観たいなぁ~という風に感じることができたのですね。