対人恐怖症とバンジージャンプの共通点 | 対人恐怖症克服法のジュークボックス

対人恐怖症とバンジージャンプの共通点

$対人恐怖症克服法のジュークボックスバンジージャンプやったことありますか?私は高所恐怖症なので10万円もらってもやろうとは思いません。しかし、恐怖の実験を行うにはまさに適した実験と言えましょう!

誰であろうとバンジージャンプを行う時は恐怖を感じると思うのですが、この恐怖に対してどのように反応するのかによって不安を巨大化させてしまうか、そうでないかが分かれてしまうのです。これはまさに対人恐怖症にもまったくあてはまるメカニズムです。

不安とは無理に「押さえつけよう」としたり、不安を引き起こす原因から「目を背けよう」としたりするとむしろ強まってしまうもの。

少し前、ためして合点というテレビ番組で実験を行っていました。番組のスタッフがバンジージャンプを行うという世にも嫌な企画です。


恐怖の罠にはまってしまう人々の特徴とは?

実験をした番組ADはこの罠にはまり不安が巨大化してしまい、「ゴムが切れたらどうしよう」「装備が外れたらどうしよう」「ゴムが伸びきって岩に激突したらどうしよう」という不安の渦に巻き込まれてしまいました。つまり無理やり不安・恐怖を抑えつけようとすると恐怖は増大するんですね。

この不安が増大するメカニズムは脳に関係があります。それは脳でいうと「背内側前頭前野」と呼ばれている部分です。

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恐怖の罠にはまってしまう人々の特徴とは?

この部分は不安を客観視する部分であり、これを鍛えることによって、不安が少なるとのこと。この部分をトレーニングした人は明らかに寝つきがよくなるなどの効果が出たのです。

番組の中で紹介されていた具体的ステップは以下の通りです。

1.まずは楽な姿勢をとります。いすに座っていても、寝た状態でもかまいません。

2.続いて軽く目を閉じます。

3.次に、小川が流れている情景を思い浮かべます。
どんな川でも結構です。
小川のほとりに座って、ゆったりと流れる川面を見つめているイメージです。

4.次に、その小川に葉っぱが流れている情景を思い浮かべます。
何枚でも構いません。

5.この情景が思い浮かんだら、次に自分の心に目を向けます。
感情や物といったいろいろな思考が沸き起こるでしょう。
その沸き上がってきた思考をすっと葉っぱに乗せて川に流します。

6.この時、無理に流そうとしなくて結構です。
途中で引っかかってもかまいません。沈んでしまってもかまいません。

7.その場合は、もう一度すっと葉っぱに乗せて川に流してみます。
いろいろ思考が沸き起こるので、その度に葉っぱに乗せて流すという事を繰り返してください。


このトレーニングを1日10分~15分程度、毎日続けてください。
朝起きたとき、お風呂上り、夜寝る前、いつ行っていただいてもかまいません。
無理をすると効果は得られませんので、あまり無理せずに行うようにしてください。


森田療法の「あるがまま」に似ている

上の方法は森田療法の「あるがまま」に似ていると思いませんか?そう、思考をすっと葉っぱに乗せて川に流す、無理に流そうとしなくて結構、などといったところからわかります。つまり、無理にやろうとせず、ただありのままに感情を流していくんですね。

そして、1回では身につかないので、必ず何回も何回も繰り返す。私も、様々な治療法を読み、実践しましたが、克服した今振り返って何がよかったかを考えてみました。するとやはり基本となる概念「あるがまま」を実践し、そのまま感情を受け入れ、ただ行動して慣れていくということを愚直に繰り返す、これに尽きるのだと思います。


参考リンク

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