腰に回す手... | サディスティックに愛されて~

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アメブロの闇?~終らぬ戦いを~ 事実は小説より奇なり
たまたま見つけたブログに驚愕...しかし誰にでも起こり得るかもしれない...その驚愕のブログをリプログにて発信

葵がメールで知らせてきた店に覚えのあるナナミ

”ん~ 涼のお店の近く... まぁ...いいっか...
とりあえず食事に行くって事知らせとかなきゃ...”

ラインで...そう思ったがナナミは携帯を見つめ
七瀬の番号を表示させ発信をタップした

「はい ナナミ?」

「あ、涼 あのね....」

葵さんに誘われ日向さんと3人
七瀬の店の近くの焼き鳥屋に行く事を伝えた

「わかった フラフラすんなよ 」

「うん じゃー仕事頑張って」

「あぁ じゃな」

電話を切って 葵さん達の待つお店へと歩くナナミ

”それにしても日向さんらしくない お店だわね...”

店の前に立ちそんな事を思いながら店内に入り
店員に案内され葵達の席に着いた

「ごめんなさい お待たせしました」

「ナナミさん お疲れ様
ふふふ たまにはこういった所もいいでしょ?」

「あ、ええ...ここ美味しいんですよね」

「あら知ってたの?」

「来るのは初めてなんですけど
七瀬が何度かテイクアウトしてきたことあって...」

「そっか 日向くんらしくないお店で驚くかと思ったのに...
でも、七瀬さん なかなか通だわね」

「ふふふ らしくないって...
あ、日向さん...お待たせしてすいません」

女2人いきなりの会話に笑みを浮かべ見つめる日向に挨拶をする

「いや、急に誘ったのは俺達だから...」

「じゃナナミさんも来たしジャンジャン注文しましょ?」

”日向さんらしくないのもだけど
葵さんらしくもない気もするんだけど...フフフ”

モロ大衆といった感じではなく お洒落な焼き鳥屋だが
衝立だけのテーブル席には威勢が良く賑わった声が響き
日向さんや葵さんの醸し出す雰囲気からは
遠いイメージの店だとナナミは思った

「ん~結構食べたわね~」

「そうですね」

「んじゃ そろそろ行くか?」

今日は私がと葵の言葉にナナミは悪いから自分も出すと言うのを
社長命令よと笑いながら言われ先に日向と店を出た...

道を挟んだ向いの右並びに七瀬の店が入ってるビルがある
葵を待つほんの少しの間 何気なく目をやったそのビルから
女性の腰に手を回し耳元で何かを話す七瀬の姿がナナミの目に入った

”あっ......”

女性から腕を絡めているならまだしも
七瀬が女性の腰に手を回してる姿にナナミは一瞬固まった

「ナナミ? どうかし......た...?」

その光景は日向の目にも止まった

「お待たせ~ じゃ行きましょうか?」

「あ...ええ 葵さんご馳走さまでした」

「いいえ~ あ..ナナミさんは徒歩だったわよね?」

「あ、はい」

左に歩いて行く葵には七瀬の姿は目に入ることなく

「じゃ 私達はあの通りから車を拾うからそこまで...」

通りでタクシーを拾い 乗った葵達を見送り歩き出すナナミ...

”ふぅ 仕事よ仕事 いちいち気にしてたら身が持たないわ”

このチクリと痛む胸が後何回痛めば麻痺するだろうか...

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