音楽で人が救えますか?
音楽で平和になりますか?
飢えをしのげますか?
疫病を絶滅できますか?
すべての問題を解決できる万能なものはない。
ものによってできること、できないことがある。
できることでも、効果に差はある。
直接効果が出るもの、まわりまわって効果が出るもの
すぐに効果が出るもの、じわじわと効いてくるもの。
さて、音楽はどうだろう?
道具を使うのは使う人次第。
自己表現、エクササイズ、精神安定剤、弱めのドラッグとして。
音楽を作る側も聴く側も使い方は様々。
それぞれの都合、理由でどう使おうが勝手だし、
他人がどうこう言えるものではない。
でも、政治や宗教が絡むととたんに面倒なものになってしまう。
アメリカのハードロックバンド System Of A Down のシングル
Protect The Land / Genocidal Humanoidz。
両A面というべきか、2曲入りのEP。
アルツァフ共和国の紛争への認知を高めるためにリリースしたそうで、
この活動から得た利益は、アルツァフとアルメニアで生活を必要としている人々に、
基本的な生存に必要な物資を提供することに貢献している、
米国を拠点とする慈善団体"アルメニア基金"に寄付されるそうだ。
それはとてもいいこと。
Syastem Of A Down 程のビッグネームだとかなり集まることでしょう。
しかしネット上のレビューを色々見てると批判的なものも多い。
長らく待たされての新曲リリースで嬉しいという声も多いが、
曲の完成度も低く単なるチャリティ等と書かれていたりもする。
メンバーのルーツも大きく影響していると思うが、
政治的な曲が多いと昔から言われていたが、
いいじゃん。うるせえ。
どんな背景であろうが、どんな気持ちで作られていようが、
いい音楽はいい音楽。
脳内麻薬物質をぶしゅっと出したいだけなんだよ。