「ほんとの健康」 | sachiのブログ

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「一人ひとりがそれぞれに自分らしくいられる場」をつくる人
でありたいなあと思いながら働く日々を綴ります。


「健康について大切なことはね、
人間というのは、調べたらみな、
どこかに粗(あら)があるんです。
遺伝子を調べたら、認知症の遺伝子さえも
子どものときからもっている。
精密検査をしたら、
なんらかの異常はみんなにあるんです。
生まれつきにでも後天的にも、
みんなどこかに欠陥をもっている。
そういうことがあったり、
血圧が高いとか、糖尿病であるとか、
なにかの病気をもっていたとしても、
そういう病気に負けないで、
朝起きたときに、さわやかな気持ちをもって
あぁ、きょうはこういう楽しみがある、
そういうなにかがあれば、気持ちが前向きでしょう。」

「その日に楽しみな予定がある日の朝、
目覚めて、フッ、とするときの人間の感情だね。

それがぼくは、ほんとの健康だと思う。」

ほぼ日刊イトイ新聞:日野原先生対談より
日野原先生の詩はこちら


体調がなんだかおかしいな、と思い始めてからはや3ヶ月、
本格的にこれは異常事態だと思ってから2ヶ月。
色々と悩みながらも、うまくこの症状と付き合っていこうとしているうちに、
この病気が自分の性格のように思えてきた。
性格は、一朝一夕で理想のものに変えられるわけではないし、
たとえ理想だと思っていた性格になったとしてもそれも一長一短だったりして、
まあ、自分のこの性格とうまく付き合うしかないかなと思うことができる。
病気も、性格と同じ種類のものだと思えば、いくらか扱いやすくなる。

「病は気からだ」と説くのは苦手だ。
「気」っていうと「気合」に聞こえて、自分の体の声に耳を塞いで
「おっしゃー!」と叫んでいるように思えるからだ。声には耳を傾けたい。
ただ、「あー、なんかいいかんじだなあ、今日。」とゆったり思えることが
日野原先生の言う、「ほんとの健康」や「健康感」であるのならば、
私は充分「ほんとの健康」であると言えるんじゃないか、と
またちょっと嬉しくなったりする。

「復活しました」と友人に伝えるつもりだったけれど、
いや「復活」じゃなくて、以前の体調が良かったころよりも良くなったような
毎日が楽しくなったような そんな気がしている。