最近の欧州車は衝突安全性や走行安定性を高めるため大型化、特に幅が大きくなる傾向が続いています。欧州フォードもその流れに沿ってモンデオ、フォーカスを大型化しましたが都市部で使いにくくなり限界を感じたようです。マツダ2/デミオが幅は若干大きくなったものの小型軽量化と安全性を両立させたフルモデルチェンジを受けて欧州・日本で高い評価を受けたのは記憶に新しい所ですが、そのシャシーを使っている(はず)の次期フォードフィエスタが公表されました。サイズを思い切って一回り小さくなったのが特色で近年の欧州フォードの評価の高さから見て期待してよいでしょう。他の欧州メーカーへの影響は大きいと思います。ただ、日本ではマツダが欧州フォードの代役を十分担っており、北米フォードのみとなるので導入は期待できませんが(韓国も同様)、アジア向けは4ドアセダンとなるので十分5ナンバー枠となるこのセダンだけでも輸入実現して欲しいものです。ちなみにこのほど2度目のモデルチェンジを果たしたエスケープは台湾製です(エスケープも一応国際戦略モデルです)。


フィエスタ

フィエスタのリア

フィエスタのインパネ

フィエスタの室内


【ジュネーブ08】次期フィエスタの量産仕様が初公開(ホビダス・オート)

フォードは、3月4日に開幕するジュネーブ国際自動車ショーで、次期フィエスタの量産バージョンを初公開する。
このモデルは、2007年秋のフランクフルトショーおよび広州モーターショーと2008年初めのデトロイトショーに出展されたヴァーヴ・コンセプトの量産バージョン。フォードの新しい世界戦略車開発プロセスから生まれた最初のモデルだ。
ボディサイズは全長3692mm、全幅1654mm、全高1380mmで、現行フィエスタよりひと回り小さい。ホイールベースは2489mmで現行モデルより若干長くなっている。
エクステリアはヴァーヴ・コンセプトのデザインをほぼそのまま踏襲し、ダイナミックかつスタイリッシュなスタイリングを実現。インテリアもコンセプトカーほどの派手さはないが、基本デザインはコンセプトカーのままで、非常にディテールにこだわった個性的な空間となっている。
フォードは、次期フィエスタが“スモールカーの品質とデザイン、快適性の世界標準”となることを目指して開発。パワーユニットは“優れた燃費性能を備えた直4エンジン”を搭載。歴代フィエスタで高く評価されてきた上質な走りは継承し、さらに進化させた。また、ロードノイズや風切り音、パワートレインノイズを徹底的に低減。スモールカーとして極めて高い静粛性も実現した。
さらに、生産技術や素材の品質、運動性能、安全性能、コストパフォーマンスにおいて大きく進歩。次期フィエスタは、スモールカーが単なる生活の道具ではなく、スタイリッシュでエモーショナルな、見て、乗って、触れて上質感が実感できるクルマになり得ることを証明したモデルになるという。
欧州では2008年秋にドイツのケルン工場で生産がスタートし、間を置かずに3ドアおよび5ドアのハッチバック仕様が発売。2009年前半にはスペインのバレンシア工場でも生産開始となる。
また、次期フィエスタは欧州のほかにアジアや南アフリカ、オーストラリア、北米などにも、世界共通の車名で2010年までに導入される予定。おそらく4ドア・セダンとなるアジア仕様は4月に北京ショーで発表、北米仕様の発表はその後になる模様だ。

2006年夏に内外装の大幅な手直しが行われたエスケープ(兄弟車のマツダトリビュートは今では北米のみ細々展開)ですが、このたび外観がまた一新されました。台湾工場での生産となりましたが、価格的にも国産のライバルと互角です。


エスケープ

エスケープのリア

エスケープの室内



フォード・エスケープがエクステリアを一新(ホビダス・オート)

フォード・ジャパン・リミテッドは、エスケープのエクステリア・デザインを一新し、2月14日に発売した。
一新されたエクステリア・デザインは、フォードのSUVとしてのDNAをより強く表現しつつ、街中での存在感も一層高めたものとなっている。
まずフロント回りは、ヘッドライト、フォグランプ、フロントグリル、ボンネットフードなどを一新、フロントフェンダーには新たにエアベントが配され、バンパーも大型化されている。
サイドビューでは、前後フェンダーに大型のワイドホイールアーチモールを採用。リアは、横長にデザインされたLEDテールランプを採用するとともに、テールゲートやバンパーのデザインを変更している。
また、今回グレード構成も見直され、2.3リッター直4の“XLT”と3.0リッターV6の“リミテッド”の2グレードとなった。エンジンをはじめとするメカニズム面での変更は特にない。
インテリアは、XLTに新デザインのブラックファブリックをシート地に採用。また、センターパネルアクセントとドアトリムアクセントがピアノバーガンディ色に変更されている。
ボディカラーは、XLTがパンサーブラックメタリックとニューセンチュリーシルバー、ホットレッドの3色、リミテッドは新色のアンビショングレーメタリックとパンサーブラックの2色を用意。価格は両グレードとも据え置きで、XLTが255万円、リミテッドは325万円となっている。