劇団都「品川心中」・「瞼の母」 | hanaのブログ〜大衆演劇の旅〜

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大衆演劇について。行ったことのない劇場や健康センターに興味があります。大宮ゆの郷が大好きでした。劇団都、劇団炎舞、たつみ演劇BOXを観たり、ときどき観たことのない劇団を観たり。。。

2017年3月11日(土)三吉演芸場
劇団都
お芝居二本立て
「品川心中」 「瞼の母」


【品川心中のこと】
「品川心中」のお染は、かな座長。
二年前に、舞踊で観ていた。
これはその時の写真。






その時ブログに書いたら、品川心中というお芝居があるということ、と映画「さくらん」の着物の話も。。桃象さんに教えていただいたんだった。


品川心中はもとは落語。

かな座長が演じたお染さん。
美人で、ちょっと毒のある感じ。これがよくて、、可愛げのある毒。
悩んだり落ち込んだりしても、すぐに立ち上がって、なんとかならないかと試行錯誤、、それを楽しんでる。
いっぱい笑ったなぁ。。
ちゃんと女でいる自分を大切にしたかったそんな心も、全部ひっくるめて素敵だった。。

お染さんの心中のお相手は麗斗副座長。なんだろう、、違和感が全くない。二人がなんとなく今まで、実は一番何でも話せる相手で、仲良しで、、っていう関係が、説明なしにわかるくらいに。
一人より二人。笑いが倍になる。

あっという間に時間が過ぎて、まだまだ観ていたかった、お染さんたちを見ていていたかったなと、名残惜しいくらいに、このお芝居が好きになっていた。



【瞼の母のこと】
「瞼の母」は、京弥座長主演。
やっとおっかさんに会えた、でも思ってもいない言葉が返ってきて、、京弥座長の忠太郎は、母の前では子ども、30歳過ぎても、母の前ではどこか幼さ、小さい頃の面影が見えるような気がした。
それと、あの台詞。
「上と下の瞼を合わせりゃ、、、」のところで小さな息の音、鼻を啜るような音が聞こえて、その小さな間が、一瞬なのに長いような、そんな一瞬が、なんとも言えなく言葉と一緒に心に響いた。



瞼の母が終わり、両座長揃って口上挨拶。
かな座長は器用だというこぼれ話も笑






【三部舞踊ショー】

京乃健次郎「ラブイズオーバー」
かな座長の歌で。

久しぶりに観て、はっとなった。こんな表情観たことなかったような気がして。感情移入してしまった、、切ない気持ちになりながら、、ショックなうさぎ





相舞踊が好きなので、嬉しかったカナヘイハートカナヘイハート








光乃みな花形
「3.11」



麗斗副座長



藤乃かな座長



都京弥座長
陸前高田の松を歌った曲。





この日は3月11日、東日本大震災から 6年が経った。

ラストショーは「サクラ、散ル...」

いつもとは違った気持ちで。自分なりに心の中で思う時間だった。
こういう曲だったのか、と初めて理解したような気持ちだった。
来てよかった、ただその気持ちだけ。