立柱方式による木造住宅(和風モダン)

外張断熱工法 花游雲月亭


大阪での講習会に出かけていましたので不在で更新ができませんでした。読者のみなさん申し訳ありません。4日間で模擬試験2回あって、最終日は午後3時まで講習があり、その後3時10分より2時間!、考査(試験)でした。発表は1ヶ月後ということです。講習会第一日目に机の上にテキストが置かれていたのですが、7冊あり、高さは20cmを超えているようでした。これを勉強するというのが分かって、あー、ハードな毎日になるなあ(;;)と覚悟を決めました。講師の方も初日が一番ハードですから、心してください!と励ましてくれましたが、本当にハードでした。まあ、どうにか無事に帰って参りました。(^^;)



四國三郎のほにゃらら日記-東側 外観  外観


東側 2階を見上げ 窓の庇がシャープと思いませんか?



四國三郎のほにゃらら日記-階段  階段 洞口


出江 寛先生に、ずっと以前に教えていただいたのですが、「廊下と階段がきちんと設計できてはじめて、建築家と言える。プランをした残りが階段と廊下になるようでは、設計をしているとは言えない。心して廊下と階段を設計しなさい。部屋の計画などできて当たり前。素人でもできます。」と厳しい言葉をいただいています。実際は、廊下や階段の設計くらい難しいものはありません。良い建築を作ろうと思っている人たちは、普通の人がみたらなんでもないようなところで苦労をしています。


建物を見学に行ったら、廊下と階段は注意して見てください。ん!これは?と思わせるような建物でしたら、設計者は只者ではないと思って間違いないでしょう。僕は、いつもチェックしています。今回の講習会でも会場の避難階段をチェックしてきました。みなさん、いろいろ苦労されているのが良く分かります(^_^)



四國三郎のほにゃらら日記-和室 欄間  欄間


クライアントの奥様より、暗い部屋になるのでは?と心配されていましたので、どうにかいたしますとお約束いたしました。それとなく、あちこちに明かり取りを考えました。洋間と和室が繋がるのでデザイン的にもどちらかに傾くというのではなく、お互いに違和感のないように注意しました。



四國三郎のほにゃらら日記-玄関  玄関 欄間


玄関の欄間は本格的な数奇屋づくりですと、葦の詰め打ちが定番でしょう。しかし、和風モダンと銘うっていますので、そこはやはり一ひねりが必要ですね。葦の代わりに透明アクリル棒の詰め打ちとしました。ほんの少し隙間があいているので換気することができます。完成後はこの前に一本引きの障子がつきます。左か右に動かして、風を通すようにすることができます。左、中ほどの開口は雨戸を出し入れするときに手が入り便利なように作ってあります。昔の家はこうなっていましたね。お作法ですね。これが無いと、年数がたつと雨戸を出し入れする時大変なことにになってしまいます。(^^;)


後日談ですが、この欄間を作っていただいた職人の方と話をする機会があったのですが、とっても難しかったそうです。採算は全くあってなくて大赤字ですと言って、これは日本に一つしかないのでは?と逆に尋ねられました(^^;) うーん、一つかなあ誰でも考えそうなので。。。?



立柱方式による木造住宅(和風モダン)

外断熱工法


設計 天羽英雄 建築設計事務所 天羽英雄


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