発熱の期間を押さえ込んで仕事に出かけた同居人は、その日は帰り着いたら休む間もなく玄関から廊下を真剣に掃除し始めた。

(ごめんね、そういうことの原因は多分あたしが作ってる。)


とにかく、その晩になって熱の華がさいた。
さいたものは、早くしぼんでお引取り頂くより仕方がない。そういうものだ。。。




歯が根本から持ち上がってくるような気がする。
唇がぶくぶくと膨れ上がってくる。

ショウサイコトウを飲むとほんの暫く痛みが遠のいている。

今回はひどい熱の後でバアッと激しく来てしまい、抑えようも無く膨れ上がるところまできてしまったので、崩れて乾いて瘡蓋になって落ちるまでもう仕方が無い。
高熱の出たときのインフルエンザとの戦いで手薄のところをやられたのだろう。
一気に暴れだしたのだろう。
弱り始めの出始めの予兆も無く熱の華はさいた。

痛めばショウサイコトウをのみ、飲めば体が楽になる。
暫くすればまた痛み出し、痛み出せばまたショウサイコトウをのむ。
ザラザラと飲みに飲んでいた。

今回は長引いて数日にわたった。




このまま溶けて腐るのではないかと、「知り合い」は心穏やかでなかったらしい。

薄皮をむくように毎日奇麗になっていくそのあとを見つめて、

治る力ってあるんだなあ

とつぶやいていた。


2006-01-23 01:59:57