直腸がんの手術から一年 | 直腸がんなど

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2015年、直腸がん(ステージⅢb)と診断。術前化学放射線療法の後、切除手術をし、一時人工肛門でしたが閉鎖しました。治療は終了。2024年現在、再発なし。

一年前の今日、直腸がんの手術を終え、退院しました。

帰宅すると、子どもがクラッカーを鳴らして出迎えてくれました。

「かーさんが帰ってきてくれただけで嬉しい」

そう言ってくれました。

退院後しばらくは、手術あとの肛門が痛くてたまらず、毎日、ロキソニンを飲んでいました。

慣れないストーマの装具交換に、いらいらしたり、ストーマが気になり夜中に何度も目が覚めました。

入院中に、子どもは学校で色々あったらしく、情緒不安定で、フォローが大変でした。

手術後の足のしびれがなかなか取れず、買物に行くのも、ヨタヨタしていました。

そんなこんなで、退院後バタバタと過ごしていましたが、今思えば、あの頃は、大変なりに前に向いて進んでいたのだと思います。

当時、大変だと思っていた事は、全て一過性のものでした。

今かかえている排便障害は、これから一生付き合っていかないといけません。

私の主治医の先生は、

「今はまだ2年経っていないから、評価できない」

と言います。

2年くらい経ってからでないと、排便状態について、良いか悪いか判断できない、と。

2年、、、。今の状態があと1年経って、もう少し良くなるのか、不安です。

最近は、一応、主婦としての日常生活はできていますが、働きに行くには、まだリズムが整わず無理があります。

人工肛門だけは絶対に嫌だ、と思っていたけれど、私の場合は、永久人工肛門にした方が社会復帰しやすかったのではないか、もっと深く考えるべきではなかったか、そう思ってしまいます。

本当は、一年前に退院するとき、もっと違う未来を考えていました。元気になったら、また働くつもりでした。

元気にはなったのに、働くには無理がある、そんな事もあるとは想定外でした。

今は、こんな状態でも、とにかく前に進むしかないので、ここからまた頑張ります。