今日は、私の乳がん同時再建手術をして下さった乳腺外科のI先生と、形成外科のS先生の講座があり、病院のがん友で、仲良くして頂いているYさんとランチしてから行って来ました。Uちゃんは、晴れたのでお子さんの遠足の為、来れず。(涙)


11時に、お店で待ち合わせ。

二人して、同じもの(牡蠣のドリアとドリンクバー)を頼みました。

つい最近も、再建サロンで会ってますが、会った瞬間から次から次とマシンガントーク。

偶然が重なり知り合えた私達♪同じ大変な手術を乗り越えた「戦友」のようでもあります。

私にとっては、初めてのがん友で、告知されて、泣いて、多発性の乳がんの為、最初から全摘と言われ、どん底の時に知り合い、支えて頂き、大変な手術を乗り越える事が出来た「恩人」でもあります。

いつもYさんには感謝しています。


お見舞いにも来て下さったし、今では、一緒にサロンや、セミナーに行くことが多いです。

病気が繋いだ「ご縁」です。このような出会いは、病気して、唯一「悲しいことばかりではなかった。」と心強く思っています。

Yさんは、非浸潤だったので、手術だけ(お腹で同時再建)で無治療です。


私もYさんを目指してましたが、残念ながら、最終病理で「浸潤」であった為、術後療法が続いています。

ホルモン療法開始から、1年3ヶ月。

ホトフラに、イライラ、最近は関節痛(特に、足首と、ふくらはぎの吊り)があります。

これ以上は酷くなりませんように・・・。お薬よく効いてくれていますように・・・。


講座ですが、昨年は、乳腺のI先生だけでした。今年は、形成のS先生もいらっしゃったからか、満席。(200人以上)いたと思います。そして、S先生の患者で再建まで終わってる患者が多く感じました。(二期再建の方は、全国からS先生の再建を望んで来られる為。)

私も、サロンでお見かけしたことのある方が、あちらこちらにいらっしゃいました。

久々に、お世話になったMさんにもお会い出来て嬉しかったです♪


講座のタイトルは「進む乳がんの個別化治療と乳房再建」です。

乳がんについても、再建についても両先生は、色々と詳しくお話して下さいました。

既に知ってることもありましたが、凄く勉強になりました。


先生方の「患者思い」で取り組む姿勢に頭が下がります。

詳しくはここでは書きませんが、いくつか印象に残ったことを記録しておきます。


最初は、形成外科のS先生の講座からスタート。

再建では、「形の再建の為に身体の本来の機能を犠牲にしない!」でオーダーメイドで考えて下さっています。様々な方法があり、それぞれにメリット、デメリットがあります。

でも、今後、乳房再建においては、「脂肪注入」が重要な位置を占めていくものと予想されるそうです。

ブラバ魅力的です。(ブラバでの再建方法は、過去記事の「再建サロンへ」をご参照。)


私は、臀部上部がドナーで「穿通枝皮弁法」でした。確かに、ドナー部は目立つ傷があります。(時間が経てば薄くはなるかな。)

長時間の大手術で、術後48時間動けないのは辛かった。絶対安静です。血管と血管を吻合しているので、血流が安定するかどうかの大事な時間なんです。

でも、温かくて柔らかいです。歳と共に再建おっぱいも変化するので自然です。

修正手術はまだしてませんが、自分では満足しています。先生方にとっても感謝もしています。


インプラントのお話もされていました。7月から保険適用され、まだ限られたものだけですが、拡大していくでしょうとの事。再建の未来は明るいなぁと思いました。


続いて、乳腺外科のI先生の講座。

特に印象的だったのは、昨年もお話されていましたが、ネット情報の信頼性。「乳がん 治療」で検索するとたくさん出てきますが・・。振り回されないようにしないといけません。

そういえば、私も特に、告知された頃にネットサーフィンで読んでは、一喜一憂してたなぁ・・。

I先生にも、告知のO先生にも、「参考にするにはいいけど、信じきらないように!」とおっしゃってました。I先生は、「半分は嘘だから」とおっしゃってたっけな~。


「日本乳癌学会」のホームページを見て下さいとの事でした。


そして、最も、興味深かったのは、「ホルモン剤はいつまで?」です。

現状は、ノルバデックス5年服薬、リュープリン2年と言われていますが、乳がんは、5年以降にも、再発転移の可能性もあり(特にホルモン依存性乳がん)、10年はみないといけない。ホルモン剤服薬も10年が良いかも・・と言う話しも出ているそうです。(特に若い患者さん、リンパ節転移があった患者さん)ただ、副作用:子宮体がん、血栓症のリスクもあるから・・。

うーん。どうなんでしょうね。

5年でも長いと思ったのに10年はなぁ・・。(涙)


リュープリンは2年でいいのか?←質問を記入しました。I先生答えて下さいました。

若い人は、生理が戻るでしょう。ホルモン依存性のがんだから、生理はない方がいいみたいです。

でも、リュープリンを長く使ってのエビデンスはない。だから2年か3年との事でした。

ノルバデックス(タモキシフェン)は重要との事でした。


抗がん剤の効果は、同じではない。(タイプ別の病理学的完全消失率)

ルミナールAは効き目が弱い。


転移のこともお話して下さいました。考えさせられました。

ここには書きません。

ホルモン依存性乳がんの転移は、「骨」が多いそうです。

今後、痛みが出たら、疑っちゃうなぁ・・。


将来、HER2陽性乳がんは、薬剤で治る病気になるかもしれないそうです☆

分子生物薬の開発が目覚ましい。

一つの分子を標的にする治療が進んでいる。


治療は、明らかに個別化に向かって、変わり(進歩)続けている。


副作用の少ない、お薬の開発を切に願います。


本当に勉強になりました。

そして、不安もあるけど、今やっている治療を信じたいと思います。

いきなり、乳がん告知され、「全摘」と言われ、何の知識もなく、がんで頭がいっぱいだったけど、乳腺のI先生に導いて頂いた、同時再建での手術。乳腺のI先生が診てOKでないと、同時再建は出来ません。

二期再建の穿通枝皮弁法だと3年近く待つそうです。(2016年本手術の予約を取り始めてるそうです。)

ブラバはもっと早いですけどね。

同時再建は、今だと、2ヶ月待ち程度で出来るそうです。もし、考えていらっしゃるのなら、紹介状を持って、一度、乳腺外科のI先生の診察を受けられるといいと思います。

I先生を通すと、形成のS先生の初診はかなり早いです。

再建は急ぐものではないですが、「同時再建も出来たの?・・(特に非浸潤)」と後で、後悔するお話も聞きます。そんな方が減りますように。


最近、ブロ友ちゃんから相談メールを頂きました。その方のがん友達が、告知され、全摘→でも、可能なら同時再建がいい→少し遠くても良い病院&医師を探しているそうです。


告知された昨年2月、手術した5月、あんなに不安で、不安で、悲しんで、悲しんで「どうしよう。」と思っていた私が(患者会のサロンで、二度泣きました。)今、相談を受けたり、サロンで再建おっぱい(先生の作品)見せたりしているなんて不思議です。


時々、不安感に襲われたり、落ち込むけど、がん友ちゃん達と、いっぱい笑う事も多いです。

「笑顔」は取り戻せます。免疫力を上げて、がんなんかぶっ飛ばします。



それから、前記事を読んで、LINEやメッセージをくれたお友達ありがとう。

まだ出血続いてるけど、けっこう経験してるお友達が多くてちょっと安心しました。