今日は、形成主治医の「乳房再建講演会-より良い再建を受けるために-」へ行って来ました。


まず初めに、亡くなられた、同じ主治医S先生の患者さんとご家族のご厚意により、無料で開催されたという今回の講演会。ご冥福をお祈りすると共に、感謝申し上げます。


今回の講演は、S先生のもう一つの患者会SOG(素敵なおっぱいゲット)さん主催でした。


私は、病院のがん友で、仲良くして頂いている、Yさんと、Uさんと行って来ました。

講演は13時からでしたが、10時に待ち合わせて、会場近くで中華ランチ。


三人でお会いするのはいつぶりだったかな?

いっぱいお話しました♪

私のドナーは、臀部ですが、お二人は、お腹で同時再建されています。


同じ形成主治医ですし、Uさんとは、乳腺の主治医も同じ。

大変な手術も、辛い術後48時間も、乗り越えた同志で、いつ会っても、おっぱい話も、先生方の話題も尽きません(笑)


会場へ着くと、サロンでもお見かけした事のある方々も結構いらっしゃいました。

あっちでも、こっちでも立ち話しました。お世話になってて、お見舞いにも来て下さった、Mさんもいらっしゃってました。今日は、SOGさんのお手伝いだそうです。


それから、太股で同時再建してお見舞いにも行ったNさんにもお会い出来ました♪彼女は、術後抗がん剤されて、心配してましたが、とてもお元気になってて嬉しかったです♪

他にも手術が終わったばかりの方にも再会して、お元気そうで安心しました♪


100人超位いらしてたかな。

大部分が、S先生の患者さんだったように思います。

もちろん、これから再建を考えてる方、S先生のお話を聞きたい、診察を受けたい方々もいらっしゃいました。


最初に、女医のO先生による講演「乳房再建のアウトライン」

続いて、主治医S先生による講演「乳房再建術【穿通枝皮弁】」乳頭乳輪再建術」

それから、昨年入院の時にお世話になった、女医のK先生の講演。「乳房再建術【インプラント法/BRAVAを併用した脂肪注入法】」

最後に、再建経験者2名による、乳房再建体験談でした。


どの先生方も、詳細に分かりやすく説明して下さいました。

先生方の患者の立場で考え、治療に尽力して下さってて、とても有難いです。


S先生の「オーダーメイド」で、一人ひとりの患者の状況をよく考えて下さってるのには、改めて、感謝です。

再建経験者お二人の体験談は「うんうん」と、頷きながら、私も胸がいっぱいになりました。

S先生は、技術はもちろん、これだけたくさんの患者さんに支持されているのは「お人柄」もだろうなぁと思いました。^^ 気さくで優しい先生です。


再建には様々な方法がありますが、それぞれ、メリット、デメリットがあります。

私は、「穿通枝皮弁法」で、ドナーは、臀部上部で同時再建して頂きました。

もうすぐ一年を迎えます。


この方法のメリットは、温かくてやわらかくて、年齢とともに変化する自然なおっぱいであるということ。

それから、従来の自家組織の再建(筋皮弁)と違い、筋肉は温存しているので、機能障害は殆どありません。

デメリットは、ドナーに大きめな傷が出来ると言う事。おっぱいを作る為の、犠牲ですので納得しておりますが、どうしても気になってしまいます。時間がもっともっと経てば、薄くなるとは思いますが・・。

私の場合は、傷以外に、しわが寄ってる所があって、これも気になって仕方ないのです。


再建おっぱいは、立派に作って頂いて、でも、健側がホルモン療法も影響してか、かなり小さくて左右差がありすぎて、気になる所です。傷は、丸みに沿ってなので、手を上げない限り、分かりにくいのでとっても嬉しいです♪


前回のS先生の診察で、再建おっぱいの脂肪を臀部のしわへ移動(修正)させようという話しもでてましたが、乳腺の先生は、ホルモン療法中はまだ変化するから、生理も戻るだろうし、急がなくていいのでは?とおっしゃり、(それに、一度小さくしたものを大きくするのは大変らしい。)「そうだよなぁ・・」と思っている所でした。


そして、「穿通枝皮弁法」での再建は、手術時間も長く、難易度もかなり高く、S先生だから、ドナーも臀部や太股で出来る所があります。臀部の血管と脂肪をおっぱいの血管に、マイクロサージャリーで吻合します。

私は乳がん部分は、I先生に、引き続き、S先生に再建で9時間かかりました。私は寝てるだけですが、先生方にとっても大変な手術です。(私は血管がかなり細くて、大変だったようです。)


今注目されているのは、「BRAVA」です。

体外式エキスパンダー(搾乳器みたい)を手術の1ヶ月前に、1日10時間装着(おっぱいの容積が拡大、血管が増える)→手術(臀部や太股などの脂肪を遠心分離にかけておっぱいへ注入)→1ヶ月装着→6ヶ月休み・・この工程を繰り返すそうです。ドナー部は、吸引の際の穴だけ。これは、大きいメリットです。

デメリットは、接触性皮膚炎→色素沈着、吸引した部分の凹凸、出血、内臓損傷、壊死、石灰化の可能性があるかもとのこと。


BRAVA料金:128,000円

脂肪注入:1回400.000円×何度か繰り返す可能性

この手術法は、同じ市内の別の協力病院で、出張して行うそうです。


BRAVAの道具を見せて頂きましたが、カップ麺ぐらいの直径で、思っていたより、大きかったです。

大半の時間を夜、寝てる時につけてればいいですが、これで外へ出るのは大変だなぁと思いました。夏はきついと思います。でも、これでおっぱいが出来るのですから、画期的で、最新方法だと思います。

一回の入院(脂肪注入)は、二泊三日程度だそうです。


「穿通枝皮弁法」と違い、手術時間が短いので、体の負担も少ないですし、ドナー部に大きな傷が出来ないのはとっても魅力的です☆


「穿通枝皮弁法」だと、二期再建の場合、2年半~3年待ちと、厳しい状況。

S先生は、BRAVAの症例数を増やしていってるそうですので、今後に大いに期待できる再建方法だと思います。


講演会やセミナーへ行くといつも、「情報」はとても大事だと感じます。

乳がん治療も再建も、日進月歩。

これまで、再建サロンでも、今日も、涙流してる方を目にしました。


私も、突然に、乳がん告知され、多発性の為、温存は出来ない。全摘と言われ・・乳がんの知識も、再建も無知でした。

とっても有難いことに、I先生、S先生に辿り着き、ラッキーでした。


講演会終了後、別室で、再建者によるお胸披露&質問時間がありました。

私達も行って来ました。再建仲間同士見せ合うのも、とても勉強になります。


これから控えてる(考え中の)方から、「見せて頂きたい。」と言われたので、私もお見せし、触って頂きました。

恥ずかしながら、臀部も見せました。


当然、このお部屋は女子のみです。が、途中男性が・・。(驚)

よく見たらS先生でした。珍しく、ネクタイしてた先生。皆で、「珍しいね~」と。

またまた今日の講演会で、初診の患者さんが増加することでしょう。


今日は、先生方は休日のはずでしょうが、講演会をして下さり、有難い限りです。


14日は、乳腺の診察日。病院dayは、今年から、会社を休んで、リフレッシュdayにしています。

Yさんが、病院へ来て下さるそうで、ランチ&遊んで下さることも決まり嬉しい~♡


信頼出来る先生方に出会えた以外に、初めての病院のがん友のYさんに、出会えたことは、当初、周りに誰も乳がん経験者がいなくて、不安と悲しみでいっぱいだった私にとって、大きな支えでした。

術前から、ずっとお世話になっています。仲良くして頂いて嬉しいです♪