本物に触れるということ | 子ども達と自然に暮らそ!

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十和田で耳つぼジュエリーのおうちサロンをする傍ら、
子育てがラクに楽しくなるように、
自然食、自然療法などを取り入れながら、
子ども達との自然な暮らしを提案しています。

家にやってきたカイコちゃん。

たくさんの子ども達に見せたくって、

理科室前に展示しました。



カイコの幼虫、

桑の葉、



繭から採ったシルクのワタ、

シルクの糸、

シルクのスカーフ

写真絵本


休み時間にやってきた子に、

説明しながら見せてあげると、

初めは「気持ち悪い」

って言ってた子も、

後から来た子に

「これ、本物のカイコだって。」

「繭の中にさなぎがいるんだって。

でも、中のは冷凍して死んじゃってるから大丈夫。ほら!」

って、説明するようになってたり。

「カイコってどこにいるの?」

というので、

「カイコは、ブタや牛みたいに、

絹糸をとるために作られた家畜だから、

野生にはいないんだよ。

卵を買って育てたり、育ててる人からもらったりするんだよ。

先生は、お友達からもらったんだけどね。」

と言うと、

「作られた虫なの?」って、不思議そうな子も。

「うん、だからこの箱の中から動き回らないし、

蛾になっても飛べないんだよ。

人が育てないと生きていけない虫なんだ。

カイコを外の桑の木につけてやっても、

自分で木につかまっていられなくて死んじゃうみたいだよ。」


っていう話まで。


気持ち悪がってた子も、

シルクのスカーフ触ると、

「さらさらしてて気持ちいい」って。


展示して二日目の今日は、

「カイコかわいい♡」という声が多数。

「新幹線みたいでかわいい」と、いう子も。

そう、新幹線みたいな模様なんだよ。ほんと。


「成虫、見てみたいな~」っていう子に、

「成虫になるところまで、見たいよね」って。




この前は、別の小学校の朝の読み聞かせで、

二年生に「うまれたよ、カイコ」を読んで、

実物を見せました。

虫が嫌いという子が1/3もいたクラスでしたが、

シルクのスカーフを見せて、

「この布作るために、

子の繭の糸を使うんだよ」

「カイコは、この繭を作るために飼われているんだよ」

って言ってからお話したら、

誰も気持ち悪いと言わずに、

みんなカイコの幼虫を見てくれました。



本物を見ること、

例えばこの布一枚が、

どうやって作られてるのか?

それを知ることも大事。


虫が人の役に立ってるってことも、

一つの学び。

ただ気持ち悪いだけの存在ではないということに、

気づいてもらえたらいいな。



そして、このカイコ。

成虫になると、卵を産んで二日ほどで死んでしまいます。

ただ、繭を作るためだけに生まれて生きるカイコ。

その多くは、

卵を産むことすらなく、

さなぎの状態で死ななければなりません。

そんな小さないのちのことも、

考えるきっかけになればと思います。