仕事の効率化 (親指シフト③)
勝間和代さん
ご用達!!
最強の入力方式『親指シフト』の続き です。
昔、私も富士通のワープロ「OASYS」を使っていた時に親指シフトをマスターしていました。(今はかな入力ですが)
今考えてもかなり入力スピードは速く、ミスタイプも少なかったと思います。
難点はなんとなくガチャガチャとスマートじゃない操作になってしまう点でしょうか。
さて、そんな『親指シフト』の効率性を打鍵数で調査した例をご紹介しましょう。
【入力効率を打鍵数で表した例】
日本語の文章(天声人語4日分:3735文字)を入力したときの打鍵数を他の入力方式と比較した結果は下記の通りです。(ウィキペディアより)
入力方式 | 総打鍵数 | 比率 |
親指シフト | 3735 | 1.0 |
JIS配列かな | 4110 | 1.1 |
ローマ字 | 6474 | 1.7 |
ローマ字入力とのタイプ数は倍近く違いますね。
この打鍵数の少なさとキーボード中央に集約されたキー配置こそが『親指シフト』の最強たる所以なのです。
この効率的な入力方式がなぜ廃れていったのか?
理由は『覚え難い』という点が大きいではないでしょうか。
PCが一般化する背景にはwindpwsというインターフェースに優れた『分かりやすい』OSの台頭がありました。
それまでPCに触れたことのない層を取り込むにはどうしても分かりやすさ優先に成らざるを得ません。
そんな中でこの効率的な入力方式は勢力を弱めていったのです。
時代の流れと共に廃れていった『親指シフト』ですが、JISかなキーボードに対応したエミュレータも色々と提供されていますので、究極の効率化を目指す方は是非挑戦してみてはいかがでしょうか。
ちなみに私がカナ入力に転向したのは、基本的に客先常駐の作業が多く、自分専用にカスタマイズ可能な環境が常に保障出来なかったからです。
あとは一般的なPCのキーボードがほぼJISカナに統一されてしまったのも大きな理由ですね。
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