良い保険会社を見極める方法が責任準備金だ。保険会社は将来の支払いをするために、その準備としてある程度のお金をプールしておかなくてはならない。それを責任準備金という。それぞれの会社は次の通りだ。この指標で会社の状態がだいたい分かる。2008年までの7年間のデータだ。

 

 

日本生命7年間の平均   7.43%

 

第一生命7年間の平均   9.48%

住友生命7年間の平均   8.35%

明治安田生命7年間の平均 0.12%

朝日生命7年間の平均   0.02%

三井生命7年間の平均   3.88%

太陽生命7年間の平均   0.09%


 

漢字系保険は全部10%も用意していない。漢字系保険で唯一高いのが富国生命で7年間の平均15.60%これでもめちゃくちゃ低い。気になるのが2008年のリーマンショック後、0.30%まで急落したことだ。ギリシャ国債に掛けられた死亡保険も買ってんじゃないかな?


 

一方、外資系は準備金が高い。


 

アイ・エヌ・ジー生命は7年間の平均 50.58%

ハートフォード生命は7年間の平均  68.74%

ピーシーエー生命は7年間の平均   23.60%


 

しかし、これらはどれもリーマンショック後の準備金が0%と無くなってしまった。あと外国保険会社の日本支社をもつアリコジャパン、アフラックは


 

アリコジャパンは7年間の平均 46.88%

アフラックは7年間の平均   34.57%


 

しかしアリコジャパンはリーマンショック後準備金が0.56% ほとんど無いに等しい。一方アフラックはリーマンショック後32.44%も残っている。7年間ほとんど変わっていない。


 

損保系でフコクしんらい生命。2005年55.61%と7年間で一番高かったのにリーマンショック後なぜか89.20%に急上昇している。ぼろ儲けしたのではないか?


 

漢字系、独立系、外資系の中で唯一、安定している保険がある。おれが入るとしたら、ここに入るな。それがソニー生命だ。

ソニー生命の7年間の準備金の平均は49.38%、リーマンショック後でも33.08%と他の保険会社に比べると、かなり安定している。


 

世界大恐慌が来ればソニー生命もただじゃ済まないだろう。しかし、一番生き残るとしたらソニー生命かな。


 

金融自由化と金融ビッグバンで銀行は持ち株会社になりましたよね。これもアメリカが日本の1500兆円もあるおいしい市場に参入するためで、日本政府を使って仕掛けてきた事。日本でそもそも投資が流行り出したのはこの金融ビッグバン以降なんです。これは偶然ではありません。1980年頃から始まった金利自由化の導入の第一歩でした。この導入で日本に格差社会を持ちこんでしまった。それまでは銀行は銀行業務しかできなかったけど、持ち株会社になったことで証券業務もできるようになったし、こういった生命保険の商品も取り扱えるようになった。インサイダー取引をも可能にした。


 

もし、世界大恐慌が起きて銀行が次々潰れてしまえば、子会社である生命保険会社もただでは済まず、連鎖倒産する恐れがある。


 

参考文献

生命保険で損をしたくないならこの一冊 三田村 京著