豊かで平和な時代

＜１２／５＞

夕べ

「M－１グランプリ２０１６」を観ていた。

娘は部屋で勉強をしていたが、私達夫婦は漫才を見て大笑いをしていた訳だ。

優勝者が決まり奥さんがお風呂に入ったのでその間だけでもとチャンネルを替えた。

NHKでスペシャル番組「戦艦武蔵の最期」をやっていた。

深海に沈む武蔵の残骸映像から真実を探る・・・現代技術の粋を集めて解析されたドキュメントは胸に突き刺さるものがあった。

２４９９名の乗組員・・・想像を絶する人数がこの巨大な浮沈艦に乗船し、戦い、壮絶な最期を遂げ海底に沈んで行った。今考えると巨大企業が一つの船で沈むような規模だ。

奇跡的に生き残った数百人の乗組員も殆どが地上戦に駆り出され亡くなって行ったという。

自分の意志ではどうにもならなかった戦争参加という現実と、１０００万円の賞金と栄光を手にするための漫才コンテストというあまりのギャップに私の頭の中は少し混乱した。

戦争と言う現実を私は知識としてしか知らないけれど、たかだか７０数年程前の話。たった４～５０年で日本は平和と豊かな経済力を手に入れた。

病気だ怪我だ事故だオリンピックだ政治的不正だ不倫だ麻薬だと・・・と日々マスコミを賑わすニュースや、今の私のこうした平和な生活も、先人の並々ならぬ努力と忍耐と犠牲の上にあるのだということを忘れてはならないのだと・・・ハッとした。（そういう意味から言えば政治家の靖国参拝は納得できるのか？ちょっと違うな）

私の悩みや解決すべき問題などは、戦争の渦中にいた人々の苦悩に比べれば取るに足らないレベルなわけです。そして私の脳味噌、意志の使い方は結局のところ甘え過ぎなんだろうと考えざるを得ない訳ですね。

まずは豊かで平和な時代に生きていられる（た）こと、漫才を見ながら大笑いできる環境に感謝するところから始めなければと思う訳です。

中島みゆきのPVばかり見て感傷に浸ってる場合じゃありません。（笑）