現在、CS日テレプラスで何十回目かの再放送をやっている「飛び出せ青春」1972年の作品だが、日テレの学園ドラマ（1965年「青春とはなんだ」～74年「我ら青春」）の中でも最高傑作との呼び声も高い、時代を超えて感銘がある名作である。
主役の河野武を演じる村野武載をはじめ、相手役の酒井和歌子、個性豊かな生徒陣や、教頭と塚本先生のコンビはその後の日テレドラマでも（主役の村野以外）随所で登場するなど、後日譚も非常に豊富である。
中でも鎌田敏夫脚本作品である「くたばれコンプレックス!!」や「結局はタダの人間なのか先生も!! 」、「気楽に行こうぜオレたちだけは!!」などは時代を超えて普遍的なテーマである「いじめ問題」や現在ではアベノミクソや消費税便乗値上げ、さらには岡山同僚OL殺人などに見られる、「バレなければ、要領よく立ち回ればOKという風潮などへの警鐘」を描いて４０年経過した現代でも通用するドラマのあり方を示した点、やはり名脚本家の最も脂が乗り切っていた時期の作品である。
しかし、今回紹介する作品は別の脚本家によるものであり、あまりに当時の世相にこだわりすぎたために今見ると・・・な作品であり、結末のつけ方にも納得のいかないものがある。
ゲストはかつて「青春とはなんだ」の生徒役だった寺田農（河野の同期で元サッカーの名選手）と彼に騙される中小企業のオーナー役の藤田進。
あらすじは、・・・
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