2009年3月より青年海外協力隊としてカメルーンに滞在中。
滞在期間は2年間で2011年3月帰国予定。
記載している内容が事実と異なっていたとしても、
あくまでも素人が記載しているものなので、
どうかご容赦下さい。
洗濯
「おじいさんは山へ柴刈りに・・・、おばあさんは川へ洗濯に・・・。」
これは誰もが知っている『桃太郎』の始まり部分である。
日本人からするとこのような生活は昔話のもので非現実に感じるだろう。
しかし、カメルーンでは・・・
これが日常なのである。
川で洗濯しているのがはっきりと分かる写真があれば良かったのだが
残念ながらこのような写真しかなかった。
カメルーンは日本のように蛇口を捻れば常に水が出てくるわけではない。
その頻度は地域によるが断水が起こる。
そもそも水道自体が無い家も多い。
水道が無い生活をしている人は井戸水を使用したり
雨水を溜めたりして生活している。
そんな生活をしている人の家の近くに川があれば
そこで洗濯をするのである。
洗濯を終えると洗濯物を干す。
カメルーンには物干し竿のような優れものはない。
このようにして紐に洗濯物を吊るすのである。
一度だけだがカメルーン人がこのようなものを使って
洗濯物を干しているものを見たことがある。
このような現代文明の恩恵を受けているカメルーン人は少ないだろう。
他にも洗濯物を干す方法がある。
芝生の上に洗濯物を広げて干すのである。
これを初めて見た時は衝撃を受けた。
せっかく洗濯したのにこのように干してしまっては
また汚れてしまうのでは、と私は思う。
ここにカメルーン人の日本人の「汚れ」の感覚の違いがあるように思う。
カメルーン人にとって砂などは「汚れ」と認識されていないのかもしれない。
洗濯をすることによって汗などの身体から出た「汚れ」を落とせば良いのだろう。
日本人のように砂などが気にならなければ
日光に晒される面積が広いので早く洗濯物が乾くので良いかもしれない。
芝生以外のところにも洗濯物を広げて干している様子を
家の近所で目の当たりにした。
家を出て車に乗ろうとした時に車がこのようになっていたら
間違いなく驚いてしまうだろう。
ディダンゴ村
カメルーン西部州のフンバン(Foumban)の隣に
クタバ(Koutaba)という町がある。
そこから車で約10分のところにディダンゴ(Didango)という村がある。
そのディダンゴ村に行ってきた。
何故、そこに行ったのかというと、それは先輩隊員が過去に行って
「ディダンゴ村は良かった」と言っていたからである。
ディダンゴ村はボロロ(Bororo)族という部族の村である。
ボロロ族とは元々遊牧民族で山岳部族と言われている。
ボロロ族はカメルーンの北部から南下してきたようである。
カメルーン以外にもカメルーンの北に位置する
ニジェールにも存在しているようである。
ボロロ族に関する私見は、
全体的に細身で端正な顔つきをしている、である。
特に女性を見るとその身体つきや顔つきで容易に判別がつく。
ディダンゴ村へは特に連絡もせず、突然訪問した。
ディダンゴ村へ到着するとどこからともなく子供が集まってきた。
その時、近くにいた大人達は忙しかったようなので、
その子供達に村を案内してもらった。
このような家はカメルーンの中央や南部には存在しない。
この家の裏側にいた子供
これは結婚式の時に使う食器のようである。
このような家もあった。
ディダンゴ村に特別な何かがあるわけではない。
ただ、のんびりと時間を過ごすには良い村だろう。
この時はあまり時間が無かったので長居することは出来なかったが、
もう少しここにいても良かったと思う。
子供達は私の荷物を文句も言わずに率先して持ってくれた。
村を一緒に回った子供達
私が持っていたサングラスを掛けさせた。
この子の首には何かが掛かっていたので見させてもらった。
これはお守りのようなものらしい。
中には薬が入っているとのこと。
突然の訪問にもかかわらず受け入れてくれたディダンゴ村の人々に感謝である。
幾つかの家の中も見させてもらった。カシューナッツ
ベナンの名産物の一つにカシューナッツがある。
私はお土産としてカシューナッツを購入した。
多くのカメルーン人はカシューナッツのことを知らない。
カメルーンの北部にはカシューナッツがあるようである。
基本的にカメルーン人の食の許容範囲は狭い。
自分達が普段食べているもの以外は受けつけないことが多い。
殆どの日本食はカメルーン人に受け入れられないだろう。
過去にカシューナッツをカメルーン人にあげたことがあった。
予想通りそのカメルーン人は「おいしくない」と言った。
当然である。
カメルーン人は普段カシューナッツを食べないのだから。
このような理由からカメルーン人へのお土産でカシューナッツを買わなかった。