第8159回「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ジェームズ・ガンその2、ストーリー、ネタバレ」 | 新稀少堂日記

第8159回「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ジェームズ・ガンその2、ストーリー、ネタバレ」

ろけっとを




 第81589回は、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ジェームズ・ガン監督 その2、ストーリー、ネタバレ」(2014年)です。


「プロローグ 母親死す」(1988年)

 ヘッドフォンをしたピーター少年は、祖父に連れられ、母親のベッドにいきます。母親は放射線療法か抗癌剤治療のために髪が抜け落ちていました。「あなた、父さんにそっくりね。これは私が死んでから開けてね。そして、ピーター、手を握って」、母親は弱弱しく語りかけてきます(ピーターの謎の父親が次作以降の伏線になっていると思われます)。


 しかし、ピーター少年は自分からは手を握ろうとはしませんでした(ラストの伏線です)。傷心のピーター少年は、庭に出ます。その時でした、宇宙船が出現したのは・・・・。宇宙船は少年を呑み込みます。そして、26年が経過します。


「第1章 ピーター、秘宝オーブを奪取す」

 ソニーのウォークマンを耳にあてたピーター・クイル(クリス・プラット)は、廃惑星モラグに降り立ちます。顔には自動装着機能を持つマスクが付けられており、手にはライトが握られています。廃都市の通りに明りを向けると、かつての繁栄が活き活きと蘇ってきます・・・・。


 ピーターが入ったのは神殿状の建物でした。球状の物体"オーブ"を奪います。しかし、オーブを狙っていたのはピーターだけではありませんでした。ピーターは襲われ、自らの宇宙船ミラノ号に逃げ帰り、敵の砲撃を潜り抜けます・・・・。




 ピーターは、オーブがいかなる物か知りませんでした。しかし、闇の覇者ロナン(リー・ペイス)が狙っていることだけは知っていました。そんなロナンの背後にいるのがサノスでした。サノスは養女ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)を送り込みます。ガモーラは緑色の異星人です。


 一方、26年前にピーター少年を拉致し育ててきたのが、宇宙海賊ヨンドゥ(青色人、マイケル・ルーカー)でした。逃亡し独自活動するピーターに4万単位の賞金を掛けます・・・・。


「第2章 秘宝オーブ争奪戦」

 ピーターは、惑星ザンダーの取引業者である依頼人にオーブを渡そうとしますが、つい口走った「ロナン」という名前に、依頼人は脅えます。「取引は中止だ、帰ってくれ」、仕方なくピーターが店を出ると待ち受けていたが、ガモーラでした。ドタバタ劇ともいうべき争奪戦が始まります。


 そこに参戦したのが、いずれも賞金稼ぎのアライグマのロケットと樹木のようなグルートでした。ロケットとグルートは相棒です。街中で乱闘が繰り広げられます。しかし、警察軍によって、4人とも逮捕されました。彼らが送り込まれたのが、刑務所惑星カイルンでした。




 4人は写真を取られます。刑務所内で最も敵視されたのが、ガモーラでした。囚人たちの多くは、ロナンとサノスに家族を殺されていたからです。そんな囚人のひとりが、怪異な巨人のドラックス・ザ・デストロイヤー(デイヴ・バウティスタ)でした。ガモーラは執拗に命を狙われます。


「第3章 カイルン刑務所を脱獄せよ」

 「オーブは40億単位で売れる。買い手も知っている」と言ったのは、ガモーラでした。一方、アライグマのロケットは、脱獄王とも言うべき人物(?)です。40億単位で結ばれた4人は脱獄を決意します。ロケットは、、ピーター、ガモーラに次々と指示していきます。


 しかし、樹状生物のグルートが先走ってしまったのです。それが契機となり脱獄の計画が動き始めました。ピーターたちの脱獄に参加したのが、デストロイヤーでした。「オーブがあれば、仇敵のロナンがやってくる」と考えてのことです。


 5人は刑務所に係留されていたミラノ号に向かいます。しかし、バッグの中身をのぞいたピーターは引き返します。「近くで待っていてくれ」、オーブと母親の遺したテープを取りに戻ったのです。「ミックスド2」、ピーターの好きなサウンドが録音されていました。ところで、ピーターは"スター・ロード"と名乗っていました。母親がそう呼んでいたからです・・・・。


 簡単に奪取したピーターは、ミラノ号目指して真空空間を飛びます・・・・(宇宙服は着ずに自動装着のマスクだけです)。その頃、サノスは、オーブ奪取のために養女のネビュラ(カレン・ギラン)を派遣していました。


「第4章 頭蓋骨惑星ノーウェアでの闘い」

 5人が向かったのが、古代巨大生物の頭部を人工惑星としたノーウェアでした。そこに買い手として有名なコレクター(ベニチオ・デル・トロ)がいたからです。ここで初めて、コレクターの口を借りてオーブの秘密が明かされます。


 「ビッグバンの際に発生した宇宙エネルギーの本質がオーブに封印されている」(要旨)、コレクターは球体をふたつに割って、エネルギーの本質を見せます・・・・。中央で青い光を放っていたのが、インフィニティ・ストーン(無限の力を持つ石)でした。球状の物体は、力を封印するための容器だったのです。


 自らの意思でインフィニティ・ストーンに触れた女奴隷は爆発し消滅します。ここからは騒動の連続です。ガモーラはオーブを持って、球形の飛行体に乗って逃亡しようとしますが、ネビュラもロナンもやって来ていました。ネビュラはガモーラの飛行隊を爆破し、オーブを手に入れます。


 一方、デストロイヤーはロナンと対決していました。ロナンたちに通報したのは、実はデストロイヤーだったのです。しかし、仇敵のロナンの強さは圧倒的でした。デストロイヤーは打つ手もなく倒されます・・・・。


 その頃、宇宙空間に漂うガモーラを救出しようとしたのがピーターでした。自らのマスクをガモーラに被せ、宇宙船に戻りました。ほとんど窒息死状態で半死半生のピーターの前に立ったのが、ピーターに賞金をかけた張本人のヨンドゥでした。


 以下、結末まで書きますので、ネタバレになります。


――――――――――――――――――――――――――――――――










「第5章 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー結盟」

 追いつめられながらも、ここでピーターは宇宙の大詐欺師並みの説得を試みます。「オーブは取り戻せる!時価40億単位だぜ」、ヨンドゥも宇宙海賊も異論がありません。ロナンの狙いも分かっています。惑星ザンダーを破壊することです。


 ピーターは、ロケットたち4人に問いかけます。「俺と一緒にザンダーを守るか」、ガモーラもデストロイヤーも立ち上がります。そして、グルートも「アイ・アム・グルート」(この場合は、おれも参戦するの意)と言って立ち上がります。最後に渋々と立ち上がったのがロケットでした。ところで、グルートは「「アイ・アム・グルート」ですべてのことを表現します、固有名詞すらも・・・・。




 こうして、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーが誕生しました。ミラノ号の向かう先は惑星ザンダー、事前にノバ本部にも連絡しています。ピーターの情報を全面的に信頼したのが女性司令官(グレン・クローズ)でした。惑星大気圏に防衛線を張ります。ところで、ヨンドゥには偽のオーブを渡しています・・・・。


 「惑星上に降り立てば、われわれの勝ちだ」と豪語したのはロナンでした。降下を開始します。迎え撃つノバ軍は小宇宙艇を連結し、ロナンの宇宙船を取り囲むほどのバリヤーを形成します。もちろん、われらがミラノ号も黙視している訳がありません。


「最終章 ロナンとの最終決戦」

 インフィニティ・ストーンの力を得たロナンは圧倒的な攻勢に撃って出て、バリヤー網を打ち破ります。ピーターたちはロナンの宇宙船に乗り込み、内部から攻撃を仕掛けます。そして、宇宙船の破壊に成功しましたが・・・・。このままでは、宇宙船と共に滅びるだけです。この事態に動いたのが、グルートでした。





 ピーターたちを衝撃から守るために、グルートは枝を伸ばします。そして、巣籠(すかご)のような緩衝装置を作ります。地上に激突した時には、グルートは木端微塵になっていました。しかし、4人は無事でした。そして、ロナンも・・・・。しかし、ピーターはインフィニティ・ストーンをふたたび取り戻したのです。


 素手でストーンを握ります、消滅しようとするピーターに、「ピーター、手を握って」と亡き母親と同じことを言った人物がいました。ガモーラでした。デストロイヤーもロケットも手をつなぎます(日本の少年漫画のような友情物語になっています)。


 インフィニティ・ストーンのパワーでロナンを滅ぼします・・・・。そして、ふたたび球体に閉じ込めます。


「エピローグ スター・ロード」

 ピーターはノバ軍司令官にオーブを託します。オーブは金庫室に厳重に保管されました・・・・。


 ピーターは文字どおり、スター・ロードになりました。バラバラになったグルートは植木鉢に断片が植えられました。小さいながらも、顔も形成されています。一方、デストロイヤーはロナンが死んだ今、最大の仇はサノスだと明言しています。


 エンディング・ロールの後、ごく短いエピソード描かれています。犬に顔をなめられたコレクターの前に、ハワード・ザ・ダックが現れたのです・・・・。


(蛇足) ピーターの父親についても最小限のことが語られています。異星人であると・・・・。ピーターは地球人と異星人とのハーフだったのです。第2作以降の伏線でしょうか。この第1作には、「スター・ウォーズ」第1作(エピローグⅣ)と同じワクワク感を感じました。


(補足) 写真は、"allcinema"から引用しました。


(追記) 感想につきましては、"その1"に書いています。

http://ameblo.jp/s-kishodo/entry-11926415826.html