「まとふ。かぶく。」歌舞伎の楽しみ | きらく草

「まとふ。かぶく。」歌舞伎の楽しみ

明日の銀座の天気はどうなるんでしょうね・・・・
雪がどうなるかはともかく、寒いことだけは確かな様です。
かねまつホールでのイベントも半分が過ぎました。
今回、私が原案を担当した作品をご紹介します。
全体像が見えたり見えなかったり。
あ、しかも撮り忘れたものも・・・
鎌倉文様

鱗地紋の富岡紋織に鎌倉紋とも呼ばれる狂言紋尽くしを綺麗な地色に可愛らしい色使いで染めてもらった小紋です。

だんまり

鱗地紋の富岡ほそに暗闇と蛇籠を描いてもらった夏帯です。
数人が入り乱れながら一言も発せず暗闇でお互いを探る「だんまり」。登場人物が一列になり前の人を引き止める「蛇籠」という動作。
たいてい、家宝の「名刀」「掛け軸」「香炉」などを奪い合っているので、
帯留_鍔
刀の鍔を模った帯留を合わせました。鍔の満月には雲がかかり、暗闇を暗示します。

皿屋敷

お太鼓には9枚の小皿。タレには菊の葉。皿屋敷は悲しいお話ですが、前柄にも一枚お皿を描き、本来のお話とは違うハッピーエンドがあったならなぁ~という思いを込めて「皿尽くし」の富岡ほそ、丸紋地紋の夏帯です。伊万里や九谷、有田などの小皿が並んだ様は楽しく、重陽の節句やお月見の際にも活躍しそうです。
帯留は釣瓶を合わせて。朝顔の柄の帯と合わせても素敵です。

青梅・切子グラス

市松地紋の富岡ほそには青梅と切子のグラスを水彩画風に。軽やかに涼やかに締めてもらいたい帯です。
切子グラスの模様にもご注目ください。
帯留_雪輪
夏の暑いさなかに涼感を・・・雪輪の帯留。

松竹梅

先日、トークイベントをご一緒させていただいた「廣瀬雄一」さんに染めてもらった「竹」と「梅」の横段江戸小紋。
普通は真っ白な糊伏せ部分を薄~い藤色と鼠色の染料を混ぜる事で優しくニュアンスのある表情に。
なぜ松竹梅なのかは実物を見てのお楽しみ。


雲文様

七宝繋ぎ地紋の富岡紋織を桐生の泉織物さんの板締め絞りで染め、高澤恵美さんの横振りミシンで雲紋を刺繍した付け下げ。
メイドイン桐生!
牡丹と胡蝶
付け下げの雲紋を連獅子の毛振りに見立てて、合わせる帯は富岡こがねに豪華な牡丹の刺繍。
胡蝶を二羽帯留に。

今回も石北有美さんに型染めの帯を三本染めてもらいました。
お富さん
弁慶格子の帯には横櫛の帯留で「与話情浮名横櫛」いわゆるお富さん。

麻の葉
帯留_陣太鼓・梯子
麻の葉柄は町娘の衣裳でよく使われるので、八百屋お七の櫓になぞらえ「太鼓と梯子」が裏表になった帯留を合わせて。
「三人吉三」や「忠臣蔵」でも・・・・

浪と碇
浪柄も様々な演目や衣裳で目にするモチーフ。
帯留は碇で「碇知盛」に。珊瑚や貝をあしらってもらったので、夏の装いや他の海モチーフの帯に合わせても。

尚、帯留は全て「騎西屋 関口まゆみ」さんに制作いただきました。

ふ~なんとかここまで書けた~
日付が変わる~早く寝なくちゃ~!
皆様のお越しを心よりお待ちしております!