先日妻が日本茶インストラクターの奈良支部の会合に行ってきた際に、同じインストラクターである、竹西農園のお茶を3種類頂いてきました。

 

 何でも今年のかぶせ茶に関しては【おくみどり】が霜害を少し受け、新芽にばらつきがあり、かぶせの期間も日照の度合いが例年よりも弱かった為に2週ほど行ったそうです。

 この【おくみどり】のかぶせ茶は、通常では【さやまかおり】と【おくみどり】の合組み(ブレンド)で販売するところなのですが、結果的に【おくみどり】の出来がよかったので今年は単品で販売することにしたそうです。

 

 お茶の内訳は、どれも無農薬有機栽培によるもので、

 

 ・上煎茶 (やぶきた・普通より少し深蒸し)

 ・冠(かぶぜ)茶 (おくみどり・普通より少し深蒸し)

 ・煎茶ほうじ( やぶきた、在来種などのブレンド) 

 

 の3種類で、殺青時の蒸しに関しては、普通蒸しよりも少しだけ多めに蒸すことによって渋味を抑え、尚且つ水色が濁ってしまわないような微妙な加減で深蒸しまではいかない程度に調整を行っています。

 

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

 

 テイスティング(熱湯 180cc 茶葉 4g 抽出時間 5分)


07.7.3-1

 【上煎茶】

 乾燥状態の茶葉(外観)
 

  ・・・多少ばらつきのある深緑色。

    全体的につやは少なく、大きさも

    長いものゆるいものと形はさま

    ざま。

    07.7.3-3

 抽出したお茶の色(水色)


  ・・・若干白濁りがあるような薄めの黄色。

 

 抽出したお茶の香り(香気)

 

  ・・・殺青時に生葉を蒸した時の若葉の

    ような甘く、やさしく漂ってくる感じ。07.7.3-2

 

 抽出したお茶の味(滋味)
 

  ・・・まろやかな旨味の甘さと、さっぱりと

    した苦味がバランス良く出ている。

    味は、スッキリとした新緑の甘みがあ

    りなめらかに喉をぬけていく印象。
 

 【かぶせ茶】07.7.3-4

 乾燥状態の茶葉(外観)
 

  ・・・深みのある濃いめの深緑色。

    大きさは全体的に揃っている。

    

 抽出したお茶の色(水色)

 

  ・・・画像では、光に反射してしまい薄く 07.7.3-6

    見えるが、上煎茶よりも少し濃いめ

    で、少し緑がかった薄い黄色。

 

 抽出したお茶の香り(香気)

 

  ・・・上煎茶同様、やさしい甘さのほんわ

    かとした鮮葉を蒸した時の香り。

    思ったほど、かぶせ香は強くない07.7.3-5
 

 抽出したお茶の味(滋味)

  ・・・旨味・コクがしっかりと抽出されてい

    てかつ苦味はほとんど感じない。

    上品な甘みがまろやかに表現されて

    いて、のどかな気分になっていく。
 

07.7.3-7

 【煎茶ほうじ】

 乾燥状態の茶葉(外観)

 

  ・・・全体的に赤茶色をしている。

    形は良く揃っていて、あまり大きく

    ない。

 抽出したお茶の色(水色)

 07.7.3-9

  ・・・透明感のある、少し赤みがかった

    茶色。

 

 抽出したお茶の香り(香気)
 

  ・・・かなり香ばしさがあり、まるでポッ

    プコーンを炒った時のようなほんの

    りと甘い香りがする。07.7.3-8

 

 抽出したお茶の味(滋味)

 

  ・・・しっかりとした焙じ香だが、味に苦

    味はほとんどなくサラッとしている。

    花香や甘みはほとんど感じない、

    純朴な田舎の味わいを想像させる。
  

 本日のお茶の個人的感想 (★7個が満点) 

 

     【上煎茶 】 【かぶせ茶 】 【煎茶ほうじ 】

価格    100g/\850 100g/\1300 100g/\550

 外観   ★★★★☆☆☆   ★★★☆☆☆☆   ★★★☆☆☆☆

 水色   ★★★☆☆☆☆   ★★★★☆☆☆   ★★★☆☆☆☆

 香気   ★★★★☆☆☆   ★★★☆☆☆☆   ★★☆☆☆☆☆

 滋味   ★★★★☆☆☆   ★★★★★☆☆   ★★★☆☆☆☆

 

 満足度  ★★★★☆☆☆   ★★★★★☆☆   ★★★☆☆☆☆

感想・・・無農薬・有機栽培という手間隙のかかる畑の管理は大変です。

     年々、どの家庭でも煎茶を日常茶として愛飲している家庭は少

     くなってきているとは思いますが、やはり常日頃飲むものとして、

     健康に害するほどではない程の農薬を使用したお茶より、味・香り

     ・価格が変わらないのであれば、無農薬のお茶を誰しもが選ぶと思

     います。

     ですが、個人的には正直、今まで飲んできた無農薬茶と比べる

     度に農薬・肥料を使ったお茶の方が味わいがしっかりとしている印

     象があります。

 

     しかし、今年の竹西農園さんのお茶は、そんなことをあまり感じさせ

     ない程の旨味とコクがありました。

     特に今回飲ませていただいた3種類で、一番良かったのは、かぶ

     せ茶(おくみどり)で、上品な旨味とコクがあり非常にバランスのとれ

     た安心感のあるお茶でした。

     私の好きな静岡の香り高い煎茶とは、テイストが全く違いますが、

     大和茶として、これならいろいろな方々に薦められるお茶との出会

     いになったと思いました。


 さて、毎度おなじみの茶工房 比留間園 からの今回の萎凋茶は、実は正体がわかりません・・・

 

 サンプルの袋には、【YM-1】【YM-2】のみ記載。

 

 今までの比留間さんの名前の傾向では、品種の名前がアルファベットになるので、私が奈良県在住の為か、最初は【やまとみどり】 が思い浮かびましたが、おそらく【ゆたかみどり】ではないかと思われます。

 

 ちなみに【ゆたかみどり】【あさつゆ】の実生で、命名登録は1966年に鹿児島県が行いました。

 

 比較的生産量が多く、主に鹿児島県や宮崎県での栽培が盛んです。


*********************************************************

 

 テイスティング(熱湯 180cc 茶葉 4g 抽出時間 5分)

 

 乾燥状態の茶葉(外観)

  YM-1・・・ 色は濃い深緑色。

         形はかなりゆるやかな条形で大きさは小さめ。

         全体的にほっそりとした印象。

      

  YM-2・・・色は、YM-1と比べると全体的に1トーン暗くなった感じ。

        形やよりの度合いは、ほぼ同じだが、茶葉の大きさがこちら

        の方が大きい。
 

07.7.2-1 07.7.2-5
YM-1                YM-2

  

 抽出したお茶の色(水色)

  YM-1・・・透明度の高い黄色。

 

  YM-2・・・YM-1よりも少し濃い黄色。透明度はほぼ同じ。

    

07.3.2-4 07.7.2-8
YM-1               YM-2  

 
 抽出したお茶の香り(香気)  

  YM-1・・・ふんわりとして、優しい甘さをもった芳香。

        又かすかにスパイシーな香りもある。

 

  YM-2・・・生葉のような青々しい香りと、萎凋による芳香が合わさって

        鉄観音にも似た香り。

 

 抽出したお茶の味(滋味)

  YM-1・・・苦味がほとんど無く、喉越しはすっきりとしている。

        しっかりとしたコクがありとまろやかな甘みがある。

        味は、やさしく爽やかなイメージが文山包種茶に似ている。

 

  YM-2・・・さっぱりとしたコクがあって、飲み口はサラッとしている。  

        YM-1よりもスッキリとした爽快感のようなものがあるが、

        雑味からなのか、少し喉にざらついた感じが残る。

    07.7.2-3  07.7.2-7
           YM-1                YM-2

*************************************************************  
 

本日のお茶の個人的感想(★7個が満点)※ただし満足度のみ★10個が満点 

 

 お茶: 【YM-1】 (微発酵 釜炒り ゆたかみどり??) サンプル

     【YM-2  (微発酵 釜炒り ゆたかみどり??) サンプル            

 

             (YM-1)    (YM-2

 外観        ★★★★☆☆☆   ★★★☆☆☆☆   

 水色    ★★★☆☆☆☆   ★★★★☆☆☆

香気   ★★★★☆☆☆   ★★★☆☆☆☆

 滋味   ★★★★★☆☆   ★★★☆☆☆☆

 

 満足度    ★★★★★★★☆☆  ★★★★☆☆☆☆☆☆

感想・・・飲んでみた感じでは、YM-1は春茶でYM-2は2番茶もしくは秋茶の

      ような印象でした。

      品種の特性のようなものは、YM-1の香りには何かスパイシーな酸

      味のようなものがあり、今まで飲んできた品種の中ではめずらしい

      香りでしたが、YM-2にはこの香りはありませんでした。

 

      総合的な印象では、味のバランスが良い半面このバランスの良さ

      が、逆に品種の特徴をあまり感じさせない印象になってしまいまし

      た。

     

     


 茶工房 比留間茶園 の萎凋茶第三弾は、ほくめい (品種名)です。

 

 以前にも、比留間さんの【ほくめい】の萎凋茶は、このブログでテイスティングしましたが、この時は2006年秋2006年春 の釜炒茶でした。

 

 以前にも書きましたが、この品種は萎凋をすることによって香り高い特性が活かされるようです。

 

 今回の茶葉は、蒸し製なので釜炒りの時とどういった違いがあるのか?

 

 春と秋では味にどのような特徴があるのか?

 

 を考えながらテイスティングしてみました。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


テイスティング(熱湯 180cc 茶葉 4g 抽出時間 5分)

 

 乾燥状態の茶葉(外観)

  2006秋・・・色はソフトな明るめの深緑色。

         形は全体的に太めで扁平の割合が多く、ちょこちょこと

         葉がかたまって団子になったようなコロも混ざっている。

        

  2007春・・・色は明るめの深緑色でやや光沢がある。

         よりが細く全体的な大きさも揃っているが、粒も多い。
  

07.7.12-1 07.7.12-4
2006年秋            2007年春

  

 抽出したお茶の色(水色)

  2006秋・・・かなり濃いめの黄色で若干赤みがかったようにも見える。

         多少の濁りはあるが、まずまずの透明度。

 

  2007春・・・06秋同様に比べると、少しだけ明るい感じ。

         透明度に関してもほぼ変わらない。

    

07.7.12-3 07.7.12-6
2006年秋            2007年春
  
 

 抽出したお茶の香り(香気)

  2006秋・・・どっしりとした重厚感のある、萎凋によるキンモクセイのよ

         うな芳香。

        まるで太陽の恵みを存分に吸収したかのような力強さがあ

         る。

 

  2007春・・・しっかりとした萎凋による芳香は、06秋と比べると、甘みと

         やさしさを感じさせるソフトな印象で、原料の良さから生まれ

         る上品さがある。

 

 抽出したお茶の味(滋味)

  2006秋・・・生葉を萎凋している時のようなしかっりとした茶葉の味わい

         がある。

      あっさりとしていて、それほどコクは無いが、苦味・渋味・雑味

         がほとんど無いので非常に喉越しが良い。

 

  2007春・・・コクと甘みが良い加減でしっかりとしており、トロっとした喉越

         し。

         最初に、やさしい苦味があるのだが、しばらく経つと口の中が

         スーっとするような爽快感へと変化する。
  

07.7.12-2 07.7.12-5
2006年秋            2007年春

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

本日のお茶の個人的感想(★7個が満点))※ただし満足度のみ★10個が満点 

 

 お茶: 【ほくめい 2006秋】 (微発酵 蒸し製 ) サンプル

     【ほくめい 2007春  (微発酵 蒸し製 ) サンプル

 

          (2006秋)       (2007春

 外観     ★★★☆☆☆☆   ★★★★★☆☆   

 水色   ★★★☆☆☆☆   ★★★☆☆☆☆

香気     ★★★★★☆☆   ★★★★★☆☆

 滋味     ★★★★★☆☆    ★★★★★☆☆

 

 満足度  ★★★★★★★☆☆   ★★★★★★★★☆☆

感想・・・比留間さんには失礼ですが、予想以上に美味しかったです(笑)。

      蒸し製ということで、抽出時間が終わった後に、審査茶碗から

      茶葉を出した時には、かなり濁りがあって、むむむ・・・と少しため

      らいがちに試飲をしたのですが、時間が経つと濁りも無くなり、

      どちらのお茶も喉越しも良くて飲後のもにゃもにゃした蒸し茶の感

      じはありませんでした。

 

      春と秋との違いでは、春はやわらかく上品な香りがあり味も旨味・

      苦味のバランスが良く、一方の秋茶の方はさっぱりとした中にとて

      もしっかりとした味の強さが心地よかったです。

 

      これほどの出来ならば、以前テイスティングした釜炒りよりも個人

      的には今回の蒸し製のお茶の方が良かったです。

 

 今回は、茶工房比留間茶園 さんよりいただいたサンプルシリーズ2回目です。

 

 サンプルの袋に書かれていたのは、品種名ではなくおそらく比留間茶園さんの栽培している茶畑の管理ナンバーらしきものなので、正確な品種名は分からないのですが、NO.50に関しては、HP上で販売している“蜻蛉(せいれい)”品種は【あさつゆ】に近い形状です。

 

 NO.50のサンプルは、この他にもNO.50Eというお茶が入っていたので、この2つを比べてみながらのテイスティングです。

 

 ちなみにNo.50EのEは、乾燥状態の茶葉の外観からおそらく狭山火入れを行ったものと思われます。

 

++++++++++++++++++++++++++++

 

 テイスティング(熱湯 180cc 茶葉 4g 抽出時間 5分)

 

 乾燥状態の茶葉(外観)


  NO.50・・・明るい緑色と濃い緑色がグラデーションとなりとても鮮やか。

        形状は、茶葉を揉まずにそのまま乾燥させて作ったかのよう

        で、(カサがあり)悠々としていてる。

 

  NO.50E・・全体的に灰色がかった青緑色でつやはない。

        形状は、緩やかな条形。

 

07.6.29-5 07.6.29-1

07.6.29-6 07.6.29-2
(左)NO.50           (右)NO.50E
   

 抽出したお茶の色(水色)


  NO.50・・・非常に薄いレモン色。

        単に、水色が薄いという訳ではなく、生き生きとしている。

 

  NO.50E・・透明感のあるやまぶき色。
  

07.6.29-8 07.6.29-4
(左)NO.50           (右)NO.50E
 

 抽出したお茶の香り(香気) 


  NO.50・・・静かな森林の中で意識を研ぎ澄ましている時に感じるような

        非常に繊細ではかない芳香。

 

  NO.50E・・狭山火入れによる甘い香りの中に、中国茶の龍井に似たよ

        うな豆を炊いた時のような香りと、熟香系の鉄観音をおもわせ

        るかのような芳香とが鼻腔をスッと通り抜けていく。

 

 抽出したお茶の味(滋味)


  NO.50・・・中国緑茶の安吉白茶を低温抽出で出したかのようなほんの

        りとするレモンのような柑橘系の味わい。

        非常にあっさりとしているのだが、コクはあり全体的に非常に

        上品な仕上がり。

 

  NO.50E・・マイルドで爽やかな酸味を感じる。

        鉄観音のようなコクとスッキリとした芳香の味わい。

        又、火入れによる効果で、加賀棒茶や比留間さんの作る

        幻の 白茶 に似た上品でさっぱりとした味。
 

07.6.29-7 07.6.29-3
(左)NO.50          (右)NO.50E
 
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 本日のお茶の個人的感想 (★7個が満点) 

 

 お茶: 【NO.50】 (萎凋茶 釜炒り 品種?) サンプル

     【NO.50E】 (萎凋茶+狭山火入れ 釜炒り 品種?) サンプル             

 

          (NO.50)           (NO.50E

 外観    ★★★★★★☆      ★★★★★☆☆   

 水色    ★★★★★★★      ★★★★★☆☆

香気    ★★★★★☆☆      ★★★★★★☆

 滋味    ★★★★★☆☆      ★★★★★☆☆

 

 満足度 ★★★★★★★★★  ★★★★★★★★☆☆

感想・・・どちらのお茶も非常に満足の出来るお茶だった。

     それぞれに、作り方の工夫がひしひしと感じられ、仕上がりに関

     する味や香りも十分に楽しめるものだった。

     特に、茶葉を揉まずに作ったかのような形状をしたNO.50の方は、

     熱湯で入れているにも関わらず、苦味や渋味といったものをほと

     んど感じず、まるで水出しで抽出したお茶を思わせるような繊細で

     上品な香りと味でビックリしました。

     NO.50Eの方も、卓越した技術による火入れの加減によりお茶の

     香りにより一層奥深さを与えてありしみじみと飲んでしまうお茶で

     あった。

 

 さて、埼玉県入間市でこだわりのお茶を生産・販売している茶工房 比留間園 さんからサンプルとして送られてきた今年度の茶葉のテイスティング1回目は、【ゆめわかば】です。

 今年の初めに、比留間園さんから昨年度分のいろいろなお茶を購入したのですが、この品種に関しては、うっかり注文し忘れてしまったお茶でした。

 

 なにしろこの【ゆめわかば】という品種は比留間茶園さん以外から聞いたことが無かったので今回のサンプルの中では、実は一番飲んでみたかったお茶でした。

 

 私が持っている、お茶の品種に関する資料を見てもどこにもないので、インターネットの検索で探したところ見つかりました。

 

 分からなかったのも当たり前の話で、この品種は昨年の10月に品種登録の出願をしたばかりの新品種だったのです。

 

 【ゆめわかば】は、母が【やぶきた】 父が【埼玉9号(やぶきたの実生?)】で、埼玉県農林総合研究センター 茶業特産研究所で育成されたものです。

 

 品種の主な特徴としては、外観(形・色)はやぶきたよりも評価が高く、内質(香気・水色・滋味)はやぶきたとあまり変わらないが、水分減15~20%の萎凋をすることによって、滋味も更に高くなるそうです。

  ※この品種の詳しい情報は、農林水産省農林水産研究情報センターの資料 をご覧下さい。

 

 この【ゆめわかば】萎凋茶の製造をライフワークとしている比留間さん にとっては、黙って見過ごす事は決して出来ない品種(予想)だったのです。

 

************************************************************

 

 テイスティング(熱湯 180cc 茶葉 4g 抽出時間 5分)

 07.6.27-1

 乾燥状態の茶葉(外観)
 

  ・・・黒っぽい深緑色でつやがある。

    茶葉は比較的細かい。

    

 抽出したお茶の色(水色)07.6.27-2
 

  ・・・少し赤みがかったような濁りのある

    濃いめの黄色。

 

 抽出したお茶の香り(香気)

 

  ・・・萎凋をした時のしっかりとした芳香。

 07.6.27-3

 抽出したお茶の味(滋味)
 

  ・・・若葉を思わせるかのような爽快な味

    の中に、程よい苦味としっかりとした

    コクがあり、台湾茶の文山包種茶と

    中国の清香系の鉄観音が合わさった

    かのような味わい。
***************************************  
 テイスティング後・・・急須50cc 茶葉3g 

 

  1煎めは、70℃・2分で抽出。

 萎凋された茶葉なので、あまり低温でじっくりと抽出して、旨味を引き出すよりも、多少の苦味や茶葉の味をじっくりと出すことを考えました。

 旨味・苦味・甘みがそれぞれしっかりと抽出され、渋味を感じないバランスのととのった味がでました。

 コクの味わいが、鉄観音の清香系に似ていました。

 飲んだ後には、爽やかな芳香が口の中にしっかりと残ります。

 

 2煎めは、80℃・2分30秒で抽出。

 1煎めで、かなり茶葉の良いところがだいぶ出てしまったと感じたので、1煎めよりも少しだけ高い温度で、抽出時間をだいぶ長めにしてみた。

 抽出時間を長くとったつもりであったが、思ったほど苦味や渋味が少なく、非常にコクのある文山包種茶のようなすっきりとした香りの良いお茶になった。

  

 *******************************************************************

 本日のお茶の個人的感想 (★7個が満点・ 満足度のみ★10個が満点) 

    ※今回から満足度の評価のみ満点が7点から10点に変更していきます。

 

 お茶:【ゆめわかば】 (半発酵茶 煎茶 ゆめわかば) サンプル

 

 外観 (乾燥状態の茶葉)      ★★★★☆☆☆

 水色 (お茶を入れたときの色)  ★★★☆☆☆☆

 香気 (お茶を入れた時の香り)  ★★★★★☆☆

 滋味 (お茶を入れたときの味)  ★★★★★☆☆

 

 満足度(価格を含めた評価)    ★★★★★★★☆☆☆

感想・・・比留間さんの萎凋茶はいくつくか飲んだことはあったが、今回のお

      茶は、初めて飲む品種ということもあるのかもしれないけど、煎が

      変わると、鉄観音系から文山包種茶へと表情を変えていくその変

      化は初めてのことだった。

      しかも蒸し製の煎茶ということもあり、釜入りに比べると少しまった

      りとした感じはするのだけど、1煎・1煎の味がそれぞれバランスの

      とれた味として成立できているところにも良い印象を受けました。