検査を受けたのはすでに5か月前の8月。
ブログをさぼっていたからですが、記録のために記事をUPすることにしました。
以下はA学園で言語聴覚士の先生から検査を手配して頂いたかかりつけの小児科医への検査結果報告のお手紙です。


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◆新型K式発達検査(2013年8月実施)当時4歳4カ月
 ・姿勢運動系:46M↑
 ・認知適応系:50M   96.1 
 ・言語社会系:43M   83.7
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 ・全領域   :47M   90.4

◆ITPA「ことばの理解」「ことばの類推」実施
・「ことばの理解」:PLA 3歳11カ月   PLQ 90.3
・「ことばの類推」:PLA 3歳01カ月   PLQ 71.1


<検査時の様子>
・検査には協力的で、課題に対しても中断することなく最後まで取り組んでくれました。課題での様子や会話の中で、聞き間違いや学習を思わせるエピソードがいくつかありました。
・会話は流暢ですが、内容が希薄で意味不明の発話もありました。
・他者とやりとりすることへの関心はあるので、にゃんにゃが言っていることがわからないな、何言ってるのだろというような困惑shした表情をすると、「わかってくれない」そういう感情をもつように感じられました。少々配慮が必要な印象を持ちました。


<認知適応系課題>
・3歳後半の課題で通過しなかったのは、積み木叩きだけでした。
・4歳以降の課題で通過したのは、人物完成だけでした。
・4歳以降の課題はほとんどできなかったということです。
・まったくできなかったわけではありません。もう少しでできそうな課題がいくつかありました。
例えば「正方形の模写」ではひとつの角が斜めになり角を持っていないことと、修正行為が見られたことで「芽生え」の段階と判断しました。
・「階段構成」:4歳時相当の対処、つまり階段の段の再生に注意が向き、土台に目がいかないものでした。(寅くんや障害児は構造に目がいくそうです:ママ注)
・「積み木叩き」(目の記憶課題)はうまくいきませんでした。記憶課題が苦手かもしれませんが、印象として対処の仕方がわからなかったためではないかと思われます。対処のイメージが思い浮かぶかどうか、思い浮かべば「できる」が、浮かばないと「できない」、そんな印象をもちました。


<言語社会系課題>
・2歳後半までの課題で通過しなかったのは「年齢」のみ。
・3歳前半の課題では「短文の復唱」が通過しなかった。
・3歳後半の課題では「4数復唱」「積み木選び3」ができなかった。
・4歳の課題では「13の丸(全)」のみ通過した。
・了解問題Ⅰ:空腹⇒「お腹がすいたら、ご飯食べる」
         寒さ⇒「おうちに帰る」「お風呂に入る」
         睡眠⇒「お布団でねる」
・了解問題Ⅱ:降雨⇒「おうちに帰る」「さっさと買う」「買っって帰る」
・「にゃんにゃは何歳ですか」に対し、「ナンサイハ コレ」と言って指を3本たて教えてくれました(しかし本人は4歳:ママ注)
・全体的に言語によるやりとりや応対をみていると、アンバランスさを感じます。
・「にゃんにゃの手は何本ある?」⇒「2」。「そうだね、2本だね。それじゃ手の指は何本ある?」と言ってSTの手の指を示しながら尋ねました。するとにゃんにゃはSTの指を数えようとしました。このような聞き違いとも、勘違いともとれるようなとんちんかんなところがあるように思います。(たしかにこの手の勘違い的行動がとても多い:ママ注)


<ITPA結果>
・生活に馴染みのある言葉の理解は良いが、あまり聞きなれない言葉への知識は極端に低いように思われました。
・ことばによる類推課題では、語彙の少なさが強く現れました。「お湯は熱い、氷は」に対し、「サムイ」ということばを選びました。そのようでしたので、正解出来た項目が少なく、PLAは3歳1カ月と低く出ました。
・特徴的な回答として「悲しいと泣く 面白いと」に対し、相当考えてから「ワラウデショ」と答えました。


<全体的印象>
・今のところ、ずばぬけた才能は見られないものの、極端に能力が低いわけでもない。
・やりとりをしていてにゃんにゃとの間にしっくりこない感、齟齬感を覚えます。
・にゃんにゃから見えないようにiPADで動物の鳴き声をだしたとき、聞こえているのに音源を探せなかった。その声が猫だと分かるので「ねこちゃん どこ」「あっちかな」というが、やはり探せない。決しておどけているわけではない。正体を示し、再び画像と泣き声を見せないように聞かせると「ねこちゃん どこ」と言って、となりの部屋へ行ってしまいました。
・STとの距離を保ち、決して無意味に近寄ってきません。
・風船と巻き笛を示し、「頑張ったからプレゼントあげたいけど、どっちが欲しい?」と聞くと、風船を選んだ。自力では膨らませられないらしく、少し挑戦したが膨らませられなかったので諦めました。
・母親と話し合っている間、保育士とブロックで小さなロボットを作って並べていた。母が言うにはママゴトなどをして友達とママゴトを楽しむことはしないと言う。イマジュイネーションの展開の面白みを友達と共有することが難しいようです。
・他者(ST)に対する緊張感を保ちつつ、ある程度社交的に振る舞い、会話をすることができること、またその会話内容が極端に異常ではない(文脈を欠いていないこと)から、明確な社会性の障害を否定することができるが、軽度の自閉症スペクトクラムまでお否定できない。いわゆる「社会的交流のうまくいかなさ」を持ち続ける可能性があるということです。
・知的に高く、動作系と言語系とのあいだに大きなバラツキはみとめられないけど、LDの症状をもっていることは確かなようだ。事実、音韻意識の発達が低く、加えて意味論的発達、いわゆる意味ネットワークはⅡ緒が手らしい。語用論的な視点は困難というより、意味ネットワークの困難さの影響を受けて、うまく作動していないように思われます。
・印象としては、非言語性学習障害の可能性を感じました。

以上