寝つけない。寝られない。眠れない。

子どもたちに会いたい。

家を出るとき私は子どもたちを連れて出た。
実家に逃げた。
でも、私の親が迎えに来た元夫に子どもたちを引き渡してしまう。
子どもたちと離れたくなくて私は渋々戻った。
何度も何度もその繰り返しだった。
専業主婦でパートすらしていなかった私が行く場所は実家しかなかった。

何度も家を出て、とうとう最後は、子どもたちが引き戻されても私は戻らなかった。戻れなかった。体調に出てしまって戻ろうと考えるだけで目眩、吐気、頭痛。
戻ったら死ぬと思った。
私の母親は毎回ただの夫婦喧嘩だと思っていたんだろうね。
本気で別れるつもりなんてないと思っていたんだろうね。私の母親自身がそうだったように。

毎回子どもたちを元夫に引き戻してしまうのも、もしかしたら仲直りのきっかけを作ってやったくらいに思っていたのかもしれない。

私が子どもたちを連れて離婚の相談をしたときも、孫の面倒見れないし生活の援助も一切する気がないと言ったくせに、
いざ離婚して孫たちに会わせてもらえなくなったとたんに真逆のことを言い出した。


私は子どもたちを捨てたつもりなんてない。

子どもたちが母親に捨てられたと思いながら育って欲しくない。

元夫は私からの連絡は一切シカトだし、
家の固定電話にかけたら物凄い勢いで怒ってきた。

裁判とかしてしっかり親権とれば良かったんだろうけど、当時の私は一刻も早く元夫から離れたかった。
元気もお金もなかった。

私は小学生の頃父が母に離婚を迫って首を絞めるのを見た。一度じゃない。
母は子どものためと言って、あなたたちのためと言って、離婚してくれなかった。
私は離婚してほしかった。両親が罵声浴びせあったり、父が母を一方的に罵っていたり、父が何日も何日も帰ってこなかったり、母がお父さんが生活費入れてくれないと嘆いていたり。
そんな日常が嫌だった。これが日常。
自分の子どもたちにはこんな日常を送らせたくなかった。




眠くならない。困った。