会社関係のM&A事案では法務DDや財務DDを実施することは有名な話しです。

 法務DDについては,相手方から資料を収集し,法律的な観点からリスクを分析していくという手法です。

 法務DDについては寺院の事業承継においても当然必要です。実際,会社と異なり,寺院の  財産状況が全く分からないというのが現状です。しかも,宗教法人法や内部規則といった特殊な規範を相手にする問題だけに慎重な対応が必要です。

 今後,寺院の事務承継をするにあたっても法務DDが必要になってくることは明らかです。業者の言いなりになって承継するのは危険だということを書いておきたいと思います。

 

                            弁護士 西口 竜司