髪の毛を染めるというと、昭和の時代では「不良」のイメージでした。もしくは、年配の人で白髪が増えたために、黒く染めるというもの。ですが、この令和の時代にそんな「不良」か「白髪染め」のイメージだけをもっているというひとは少ないでしょう。

 

ですが、髪の毛を染めている人が「あなたはどうして髪の毛を染めるんですか?」と聞かれたら、ちょっと答えに困ってしまうかも知れません。もちろん、「おしゃれになるため」というのもありますが、それ以外に理由はないのでしょうか。

 

ヘアカラーメーカーのホーユーが、全国20~69 歳の女性1040名を対象に髪と心の関係に関する調査を実施しています。それによると、ヘアカラー後は「外見への満足度」が85%、「外出意欲」が72%の人が高まると回答していること。また、「ヘアカラー後は人と会う機会を増やす」といった行動面での変化も生じており、社交性が高まることが判明しました。

1.ヘアカラーをしている・していないに関わらず「髪・髪型」にはこだわりがある

「自分の外見を整えるときに、特にこだわる部位」を聞いたところ、ヘアカラー実施者・非実施者ともに「髪・髪型」が1位でした。また、「外見で変化すると、自己肯定感が増加する部位」でも「顔」に次いで2位となり、「髪・髪型」は女性が特に重視している身体の部位であると同時に、髪を整えることは自己肯定感の上昇にもつながっていることが、あきらかとなりました。

2.ポジティブな気持ちや行動の原動力

「ヘアカラーをする前と後を比べて、あなたのお気持ちに変化はありますか」 という問いに対して、 「ある」と回答した人は約8割に。具体的な変化内容はポジティブなものが主であり、自由記述では 「気分が明るくなる」「自信がつく」「人に会いたくなる」「外出したくなる」等の意見が見られました。

 

また、ヘアカラー後に「外見への満足度」は85% 、「外出意欲」は 72% 、「人と会うことへの意欲」は 69% 、「生活の満足度」は 66% の人が「高まる」と回答しており、ヘアカラーは「ファッションや身だしなみの一つ」だけではなく、気持ちや行動にポジティブな変化をもたらす効果もあると捉えられている様子があきらかとなりました。

3.ヘアカラーをしている人は幸福度が高い

ヘアカラー実施者・非実施者それぞれに現在の心理状態を調べたところ、ヘアカラー実施者は「普段の気分」「健康状態への満足度」「生活の充実度」「気持ちの穏やかさ」など多くの心理的健康に関する項目で非実施者を上回っていました。また、「人間関係の満足度」「社交性」「外出回数」「旅行頻度」などの社会的健康に関する項目でも同様の結果となりました。

 

つまり、ヘアカラーをしている人はポジティブかつアクティブで、より幸福度が高いといえるでしょう。

まとめ

ヘアカラーはたんに髪色を変えるためだけではなく、心理的・社会的健康や幸福度を高める効果がありそうです。ちょっと気分が落ち込んでいるなというときは、思い切って髪色を変えてみてもいいかもしれませんね。