キスだって左利き~アイガアル~1 | じゅりれなよ永遠に

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じゅりれな・坂道小説書いてます。

「どうしたの?憂鬱な顔して?」

 

ある朝の寮の食堂にて

玲奈の顔を見た珠理奈が言った。

 

「今日、体育祭になにに出場するか決める日だよね!」

 

玲奈が返した。

 

「うん、そうだよ!」

 

「去年は50m走に出場して、

ダントツのビリ。

それを思うと逃げ出したくなるの」

 

玲奈はひそうな顔で言った。

 

「玲奈は運動神経ゼロだからね。」

 

隣に座っている真那が言った。

 

「それを言わないでよ・・・」

 

「だったら、珠理奈に早く走る方法を

教えて貰ったら?」

 

玲奈と同室の明音が珠理奈の顔を見ながら言った。

 

珠理奈は去年の体育祭では、

100m走でぶっちぎりの1位になり。

 

クラス対抗リレーでも、アンカーで

前を走る二人を追い抜いて

クラスを1位の導いたのだ。

 

「方法なんてないよ!こればっかしは

 生まれもって、身についているものだから。」

 

珠理奈が味噌汁を飲みながら言った。

 

「そうだよね…とにかく、頑張るよ」

 

玲奈は珠理奈の生まれ持った才能が

羨ましくてしょうがなかった。

 

 

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