『ブルーリフレクション』 | ボクとその周辺

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主にゲームやアニメのこととか書きます。あと、映画とか音楽のこととか書きます。
あと、日常のこととか、気が向いたら心理学関連も書くかもです。

『アトリエ』シリーズのガストさんの作品で、『ロロナ』〜『メルル』のキャラデザイン、岸田メルさんが監修(?)してます。

女子高に通う高校生がスーパーヒロインに変身して戦う作品で、PS4とVITAで出てます。

サーバーにセーブして途中から切り替えることも可能です。



放課後になったら校内を歩き回って、大きすぎる感情が暴走してる生徒を見つけ、その心の中の世界〈コモン〉にダイヴします。

そして〈リフレクター〉に変身して敵を倒し、目的を達成したら、暴走している感情の欠片〈フラグメント〉に〈固定化〉という処理を行い、暴走を収めます。

そうすることでフラグメントがコモンをうろつく敵(?)に壊されなくなるようです。


そうしてキャラクターを成長させて、原種という強力な敵に備えます。



『ペルソナ』シリーズ、特に『3』に似てると言えば似てるんですが、大きく違う点があります。


まず、時間制限がありません。

帰ってお風呂に入ると、また普通の一日が始まり、原種との戦闘その他のストーリー進行の条件のキーとなるイベントに触れなければストーリーが進みません。


あと、経験値がありません。

上記の〈フラグメント固定化〉やそれによって既に仲間になった生徒と会話して親交を深めることで、パワーアップのためのポイントを得ます。

それを『龍が如く6』みたいに各パラメーターに振り分けて、パラメーター値が条件に達すると、回復などのサポート技や攻撃系の必殺技などのスキルを覚えます。

あと、手に入れた固定化したフラグメントはそれぞれのスキルに装備して、スキルに付加効果をつけれます。


更に、雨の日でも主人公が傘を差しません。

夏なので白いブラウスですが、べっとりと肌にくっついて透けてしまいます。

基本的にPS4のみの仕様ですが、VITAでもイベントシーンでは見ることができます。



確かに『ペルソナ5』は面白かったですが、『ファイナルファンタジー15』の発売前に積んでしまいました。


限られた期間に、ペルソナはもちろん、主人公の人間的成長のパラメーターの上昇も考えて、効率よく進めようとしたら、しんどくなっちゃいました。

このへん『ぼくのなつやすみ』と似てるかもです。
自由度は高いけど、上手くやろうとするとやることが決まってしまう感じですね。


あと、ずっと解決すべき問題を抱えた非常事態っていうのもしんどいですね。

あと、冒険する異世界もずっとドロドロした感じです。



本作は、もちろん人間性パラメーターとか無いですし、経験値が無いのでレベル上げも無いです。

パワーアップのポイントを得るためには、校内を歩き回って親交を深めるのみです。


パワーアップの要素としては、既に挙げた、
・生徒との親交によるポイントの振り分け
・フラグメントによるスキルの付加効果
に加えて
・アイテムによるスキルのパワーアップ
があります。

異世界〈コモン〉での戦闘や採取は、主にこのスキルのパワーアップのためのアイテムのためです。

経験値は無いですからね。


ちなみに、戦闘では毎回HPは全快で、アイテムは使えません。

アイテムは先に使っておくと、次の戦闘に有利な効果が発生する感じです。


あと、コモンでは視点ぐるぐるできるのに、学校の中では何でできないんだー、って思ってましたが、雑誌の対談の中に答えがありました。

学校をこういう視点で見て欲しい、ということらしいです。

確かに『ペルソナ』『夏色ハイスクル(略)』は、視点においても範囲においても、校内をもっと自由に動けましたが、本作の方が遥かに学校らしさ学生生活らしさが出てますね。

仲間やフラグメントが暴走している生徒達も、女子高生にありがちな自然な理由でそうなってます。


主人公の家に帰ってからの様子も自然ですね。

着がえるシーンやお風呂のシーンの観葉植物とかの自然な感じの目隠しも個人的にイイです。

この作品は、サービスシーンにしても、あからさまな視点とか無駄に下着が見えるとか馴染みそうもないですからね。


女子高なのも良いところかもしれません。
ゲームやアニメに良くある不自然な色恋沙汰がありません。


最初の登校シーンも好みな展開でした。

ずっと休学してた主人公 日菜子 が夏服の時期になってから初めて登校して、みんなの前で簡単に紹介されてから、右も左も誰もいない、いちばん後ろの席に座るよう言われる

トボトボ歩いて座ると、気付くと左右に二人座っていて、誰もそのことを不思議に思っていない

この二人ユズとライムがリフレクターで、主人公を巻き込んでいくわけです。


あと冒険する世界〈コモン〉は喜怒哀楽の四種類とあと複合された世界もあるのだとか。

迷路という感じではなく、まあ他の部分も含めて、RPG初心者向けの仕様です。

やり込みとかは次回作に期待です。



ところで、この作品も『アルノサージュ』などと同様にユングの心理学を設定に組み込んでます。


人間の心の世界〈コモン〉は〈集合的無意識〉だと説明されてます。

個人的には、『ペルソナ5』のメメントスに近い感じですし、〈集合的意識〉な感じですが、〈集合的無意識〉でも間違いではないですし細かいことはどうでも良いですね。


あと、〈感情〉の定義も「快あるいは不快による判断」という捉え方をしてるようです。

これが大きくなる(心拍など体に影響が出る程度になる→〈情動〉になる)とフラグメントが発生するということは、フラグメント=コンプレクスですね。

コンプレクスはその時の感情と記憶がセットになって保存されたものです。

「フラグメントは2つや3つ壊されても影響はないけれど、たくさん壊されると廃人化してしまう」
みたいな説明がありましたね。

コンプレクスがなくなると記憶が消えるってことですから、認知症に近いです。

ボクは、基本的にコンプレクスは消えることはなく、認知症は繋がらなくなっていると考えてますが。

個人的なコンプレクスは錬金術の〈塩〉、酸と塩基の反応でできる変化しないものですから。

自我とか意識が攻撃(Attack)する→変化させるもの〈硫黄〉

集合的無意識とかが溶かすもの受け入れるもの〈水銀〉に当たります。


話がそれたので戻します。

あと一定期間毎に現実世界に攻めてくる〈原種〉ですが(このとき仲間以外は時間が止まってます)、カバラの10個のセフィロトの名を冠しているようです。

これが世界にいくつかある特異点を破壊してしまうと世界が破滅する。
そして特異点はそれぞれリフレクターが守っている
そんな感じの設定でしたね。

やたらデカくて(校舎とおなじぐらい)強そうなのにイエソドさんはチュートリアル的にやられてしまいました。

一番下だから意味も深いんですけどね。

退いただけらしいので再登場するかもしれませんが。



最後に、〈リフレクター〉の姿がカワイくて微妙にエロくてカッコイイです。

変身も良いですね。

対談によると、やっぱり『セーラームーン』と『魔法騎士レイアース』が参考になってるんだとか。

そういえば『魔法騎士レイアース』テレビ放送を楽しみに観てたの思い出しました。
女の子向けの作品ですが。

RPG的世界観だけど、女の子向けなので、美男子がたくさん出てきたり、魔法も「炎の矢」とか簡単で解りやすくなってました。

あと巨大ロボが登場したり、男の子向けアニメのいいとこ取りでしたね。

キャラクターやロボの名前が自動車の名前っていうのもツボでした。

最後に話がそれましたがこれで終わりにします。
長くなってすみません。