海外で放送された日本のTV番組を調べてみました。
オンエアの内訳としては、ほぼアニメで占められていて、バラエティが少々、実写ドラマとなると全体のわずか5.5%だそうです。
やはり日本人ばかりのドラマは、欧米圏では違和感があるのかも??
逆にアニメの吹き替えバージョンなら、すっと作品に入り込みやすいんでしょうね。
さまざまな国で放送された日本の番組
(意外と人気な子連れ狼^^)
放送用語で吹き替えのことを「dub」、字幕のことを「sub」と言うようです。
近年ストリーミングサービスの普及で、字幕(sub)で視聴するパターンが多いようなんですが、なんといっても興味をそそられるのは、各国のお国柄が分かる吹き替え版(dub)じゃないでしょうか。
吹き替え版(dub)となると、やはり昔の映像作品が多いです。
ここでは各国でそれぞれ違う主題歌に注目し、何作品か紹介してみることにします。
■ハクション大魔王(アラビア語)
これはハマりすぎですね♪
ハクション大魔王は、エジプト、サウジアラビア、イラク等、中東の各国で放映され、大人気になったアニメだそうです。
英語の作品名は「The Genie Family(魔神家族)」ですが、アラブではどういう訳か「الفتى برهان(少年が証拠だ)」というタイトルになっています。
OPもアラビア語で、日本版とは違うメロディですね。
■アルプスの少女ハイジ(ドイツ語)
ハクション大魔王と同じく、その舞台となった国の言語で観るのは楽しいですね。
ハイジはスイスとドイツが舞台ですが、スイスの公用語はドイツ語が65%だそうなので(他、フランス語 (23%)、イタリア語 (8%)、ロマンシュ語 (1%))、ドイツ語版ハイジを紹介します。
まあクララとかロッテンマイヤーさんはドイツ人ですか。
このOPも日本の主題歌とは若干違いますよね?
■キャンディ・キャンディ(フランス語)
この物語の舞台は、20世紀初頭のアメリカとイギリスだそうですね。
なら、セオリー的には英語バージョンでしょうけど、ここはフランス語版で…。
というのは、このアニメ、イギリスではさほど人気がなく、フランスで絶大な人気のある作品なんだそうです。
「キャンディ・キャンディはフランスの名作である」と固く信じて疑わない人が、今でもいるんだとか(笑)。
■ヤッターマン(イタリア語)
イタリアもフランス同様、日本のアニメは大人気だそうです。
ドロンボー一味は、イタリア版で「Trio Dorombo(トリオ・ドロンボー)」。
そういや他にもドロンジョ、トンズラー、ドクロベエとか、発音がイタリア語っぽいですね。
ちなみにドロンジョさまの「やっておしまい!」は、「Forza, andate!(フォルツァ・アンダーテ)」なんだとか。
このイタリア版OPも、ゆるくていい感じですね~♪
■こちら葛飾区亀有公園前派出所(ヒンディー語)
インド版の「こち亀」。
この作品も「KochiKame: Tokyo Beat Cops」というタイトルで、全世界的に知名度があるようです。
インドの警察官ってワイロが日常的と言いますし、両さんの行動は共感できるものなのかも?!
日本のアニメはやはりインドでも人気のようで、「巨人の星」を元にした「スーラジ ザ・ライジングスター」という作品も過去に製作されましたね。
■がんばれ!! ロボコン(広東語)
香港で放映された「がんばれ!! ロボコン」。香港では「小露寶」というタイトルです。
この作品は特にアジア圏で人気があって、中国・香港の他、インドネシア、アラブ諸国での吹き替え版を見つけることが出来ました。
主題歌を歌っている鍾叮噹さんは、Lisa Chung Ding Dongという名前でも知られ、香港では人気の歌手だったようです。
■鬼滅の刃(ロシア語)
では最後に、新しいところでロシア語版・鬼滅の刃。
これも「Demon Slayer」というタイトルで、全世界的に大ヒットしている作品ですね。
ロシア版は何個かYouTubeで観たんですけど、意外と残酷なシーンがカットされてるような…。
そんなデリケートなお国柄だっけ?
動画の一番最後に、ロシア語の主題歌(?)っぽい音楽が流れます。
鬼舞辻無惨がプーチンに見えてきます。
остановить войну!
(Stop The War!)