当学園の大きな母体である了徳寺グループの大きな特徴として、関連大学の了徳寺大学、そして、医療法人社団 了徳寺会があることが挙げられます。
医療法人社団 了徳寺会は、地域医療に貢献するとともに、在校生の研修の場として、また卒業生が将来地域医療の現場で活躍できるようスキルアップの場としての役割を担っております。
そして、了徳寺会の中でも、在校生や卒業生が多く働き、また整形外科専門のクリニックとして、骨折や脱臼から、その後のリハビリにも力を注ぎ、リハビリ専門の器具を多く設置している両国みどりクリニック。
そのような環境もあり、両国みどりクリニックは一日の来院される患者さまが平均220人前後と一般的な街のクリニックよりも外来数がとても多いことが特徴。
今回は医療法人社団 了徳寺会の中の一つ『両国みどりクリニック』に勤務する当学園の卒業生の先生方にお話を伺ってきました。
右から、柔整科6期、鍼灸科9期ご卒業の渕ノ上先生。
渕ノ上先生は当学園柔整科の専任教員として実技系の科目や関係法規などの担当、そして三年生の担任を受け持っておりますが、授業のない午前中をメインに両国みどりクリニックの主任として勤務し、忙しい毎日を過ごされております。
中央の森本先生は、在学中は柔道部の選手としてご活躍され、在学中よりみどりクリニックにて受付のアルバイトをされ、資格取得後は柔整師として勤務されております。
左の佐々木先生は体育大学をご卒業後、フィットネスクラブにて勤務されておりましたが、更なる知識を得たいと当学園に入学、その後他の医療施設にて働いておりましたが、今年4月よりこちらのクリニックに就職されました。
忙しい午前診療を終え、ほっと一息ついた休憩時間中にお邪魔させて頂き、3人の先生方にお話をお伺いして参りましたので、これから3回に分けて、先生方のインタビューを掲載いたします。
今回は、写真中央、森本先生のインタビューをお送りいたします。
― 柔道整復師を目指したきっかけを教えてください。
『高校時代に柔道の稽古中に足を怪我した際に、柔道整復師の先生に手当てしていただきました。その時に「柔道整復師」というお仕事を意識しました。
高校卒業後は、大学に進み柔道を続けておりましたが、大学卒業時に柔道整復師になろう、と改めて決意し入学を決めました。
在学中は、整形外科の受付や系列校の了德寺学園リハビリテーション専門学校(現在は関連大学の理学療法学科と統合されております)の事務職員として勤務しながら、学園柔道部としても稽古に参加しておりましたはの、本当に忙しかったですね(笑)』
― やはり働きながらの通学は大変でしたか?
『はい(笑)仕事と勉強の両立は思ったより大変でしたが充実していました。何より、クラスメイトと知り合えたことはとても素晴らしい経験だったと思います。』
― 3年間、同じクラスで勉強しますもんね(笑)
『一緒に勉強したこと、沢山語り合えたこと…。本当に楽しかったです。色々な考え方を持った人たちと過ごして同じ「国家試験合格」という目標に向かって頑張った3年間は財産だと思っています。』
― 学校の勉強にアルバイトに、柔道、本当に大変だったでしょうね?
『それでも、時間をやりくりしたり、シフトを工夫してもらったりして、興味を持っていたセミナーに参加することが出来ました。』
― どのようなセミナーを受講されましたか?
『私は自分が柔道をやっていたからというのもあり、「テーピングセミナー」を受講しました。講師の山本郁榮先生は自身もオリンピック出場経験をお持ちになっていらっしゃる先生ですので、選手側の気持ちを踏まえてのテーピング方法など普通では聞くことのできない貴重なお話をして頂きました。
そして、実際に学生一人一人に丁寧に指導してくださって。ちょっとした巻き方のコツや、使うテーピングの種類等により効果が変わったり、きちんと巻けるようになったり…本当に受講して良かったです。それから、卒業生向けのセミナー。
時間が許す限り今でも参加するようにしていますし、了徳寺会で行う勉強会にも積極的に参加し、患者さまにとってより良い施術が出来るよう勉強するように心がけています。』
― では両国みどりクリニックに就職を決めたいきさつを教えてください。
『そうですね、私は学園柔道部の選手として所属させて頂いた、というご縁もありましたが、先輩や先生方から「とても良い環境で患者さまに施術することが出来るよ」と勧めて頂いたのが一番の理由です。』
― 実際に入職していかがでしたか?
『両国みどりクリニックをはじめとして、了徳寺会の整形外科、クリニックは本当に患者さまの来院数がとても多いのが特徴です。
その為、柔道整復師や理学療法士の先生もたくさんいらっしゃいますし、何より卒業した了徳寺学園の柔整科の先生方も勤務されています。
患者さまに対して100%の気持ちで施術させて頂いておりますが、先生がたが沢山同僚として働いているという今の環境は心強いですし、本当に勉強になりますね。
同じねん挫でも、先生によっては自分とアプローチの仕方が違う場合もあります。柔整師と理学療法士とで違う場合もありますし…。
そのような自分との違いをすぐに聞くことができますし、沢山の知識を吸収できるというのは恵まれていると思っています。』
(両国みどりクリニック2F リハビリテーション室)
両国みどりクリニックの2Fには、理学療法士の先生が常におり、患者さまが怪我をされる前の生活、よりよい生活を送れるようサポートしており、怪我を治すだけでなく、患者さまが治癒された後の生活について、怪我の予防までを担っております。
そんな環境だからこそ、同じねん挫でも多数の先生方とのブリーフィングが可能となり、患者さまにとって「最善」と思われる施術、治療を行うことが可能なのです。
― 柔道整復師として現場に出られた際に、学校で習った技術や知識は役に立っていますか?
『もちろんです。在学中は基礎から応用まで実際に現在一緒に働いている先生方に教わりました。
ですから、実技の際にも基礎をきっちりと教えてくださいましたし、実際の現場での応用に関してもかなり詳しく教わることが出来ました。
実際に柔整師として患者さまを手当てする際に役立つことばかりでしたね。
そして、座学、生理学や理論系の授業に関しても国家試験対策だけでなく、患者さまに施術釣る際に必要な知識もしっかりと教わることが出来ました。
学園で習った知識や技術が私自身の基礎になっていますので、とても役立っていると思います。』
― 実際に柔道整復師として現場に立っている今、患者さまに接する際に気を付けていること、ポリシーなどはありますか?
『まずは、気持ちを込めて施術させて頂く、ということ、ですね。
患者さまの表情、立ち居振る舞いなどをきちんと診ます。そのうえで、声掛け、気配り、触れ方などを気を付けるようにしていますし、常に患者さまの気持ちを考えて行動するように心がけています。』
― それでは、今後の「柔道整復師」としてのご自身の夢を教えてください。
『少しでも患者さまに良くなって頂けるように、自分自身の技術や知識を高めていけたら…と思っています。患者さまからの「良くなったよ」とおっしゃっていただけたときの笑顔は本当にうれしいですね(にっこり)』
― これから柔道整復師を目指す方に対して何かアドバイスはありますか?
『そうですね…。柔道整復師は人と人との距離がとても近く感じられる、とてもやりがいのある職業だと思います。大変なこともありいますが夢に向かって頑張ってください、ですかね。』
柔道整復師として多忙な毎日を送る森本先生。
休日は家でのんびりすることが一番のリラックス方法だとにこやかにお話し下さいました。
最後に両国みどりクリニックにいらっしゃる患者さまにひとこと、とお願いすると元気なひとことを頂戴しました。
『患者さまのみなさま、今後も気持ちを込めて施術させて頂きますのでよろしくお願いします!』
両国みどりクリニックは、森本先生をはじめ元気いっぱいの明るい物療スタッフの先生方や理学療法士の先生方、チームとなって患者さまの手当に全力を尽くしています。
また、当学園理事長が開発したストレスフリーを体験できる施設も併設され、地域医療に大きく貢献するクリニックとして両国のみなさまの健康に大きく貢献しており、当学園在校生、卒業生の研修の場としても大きな役割を果たしております。
両国みどりクリニックHPは
コチラストレスフリー療法については
コチラ本日のおまけ
両国みどりクリニック2Fのリハビリ室につきましては、クリニックの掲示板でもご案内しておりますので、ぜひ、チェックしてみてください。
…あれ?見たことある先生がいるような…?JATI-ATIセミナーを受けた学生さんは、きっと分かりますよね(笑)
さて、今年度の更新は今回が最後となります。
12月は更新が滞りがちになってしまい大変申し訳ありませんでした。
次回は1月12日ごろに両国みどりクリニックに勤務する卒業生Part2、として、佐々木先生にご登場いただきます。
今年度、お忙しい中、このブログにご登場くださいました卒業生の先生方、更新が滞りがちなブログにもかかわらずご訪問くださいました皆様、本当にありがとうございました。
みなさま、良いお年をお迎えください。
そして、2015年も実り多き一年になりますようお祈り申し上げます。