回想録/韓国〜北朝鮮−板門店 | Travel in an ordinary life

回想録/韓国〜北朝鮮−板門店

韓国と北朝鮮の間にある38度線。第二次世界大戦で朝鮮半島を占領していた日本が敗戦。その後、朝鮮半島の領有に関して線引きを行うため、アメリカとソ連との間で北緯38度線を用い二つの国に分けることで合意され、韓国と北朝鮮という二つの国が生まれた。その後の朝鮮戦争(1950年~1953年)で板門店において休戦協定が結ばれ、この38度線から北へ2km、南へ2kmはDMZ(非武装地帯)という緩衝地にされている。3年前、この地を訪れた。

ここへのアクセスはツアーを利用することとなった。驚いたのはツアー客の95%が日本人。韓国人添乗員も日本語を使う。ツアーはこのDMZの訪問と共に韓国料理堪能という抱き合わせで構成されていて、DMZへの訪問が日本人向けの観光の一環として成っていた。また、その逆、北朝鮮側も38度線を観光資源としていて、北朝鮮側から韓国側を見ている観光客もいた。でも、38度線を警備する両国の兵士はお互い向き合ったまま微動だにせず、お互い言葉もかわさない。そこだけは異様なほど緊張感が高まっている。それを取り巻く観光客を見ていると38度線自体が演出ではないかと思えてくる。(もちろん、演出ではないけれども。)ちなみに両国3人ずつ並んだ兵士。北朝鮮の真ん中の兵士だけ、向き合うということはせず、自国側をじっと見ている。脱北者が出ないように自国側を監視しているという。あと、ここに来る前、バスから北朝鮮の街が見えた。なんでも宣伝村という。この辺は韓国人のガイドの人から聞いただけなので、どこまでが本当なのか分からないけれども。

この問題を題材にした映画として韓国映画のJSAがある。これ、かなりおすすめ。是非。

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