回想録/ジンバブエ | Travel in an ordinary life

回想録/ジンバブエ

いつもインドネシアばかりなので今日はお口直しにジンバブエへ。

よく「今まで行った国で一番印象的な国は?」と聞かれるが、いつも自分は”ジンバブエ”と答える。あの謎めき具合に魅かれる。ジンバブエといってもピンとこないかもしれないが、南アフリカ共和国の北に位置する元イギリスの植民地であった国である。かつては南ローデシアと呼ばれ白人政権だったが、人種差別政策を押し進めたことでその政権は崩壊。その後は黒人のムガベという大統領が今日まで政権についている。

昨今、ジンバブエの経済インフレ率が220万パーセントまで上がった、といった報道がされていた。
要は経済状況ががたがた。確かに自分がジンバブエに行った2006年当時でさえインフレは進んでいて、札束1cmの厚みで1USD相当の価値だった。スーパーではレジで大量の札束を数えるあまり会計を待つ人の行列が出来、みんな首をながーくして待っていた。闇両替も横行しており、逆に銀行で正直に両替すると馬鹿をみるぐらい。(自分が闇両替をしたかどうかは不問ということで。)ちなみに一般的に闇両替の横行振りはその国の経済状況を表す指標になるという。何せ他国通貨を欲しいぐらいに自国通貨に信用が置けていないということだから。

経済以外にジンバブエで印象的なのはその独裁政権。ムガベ大統領はつい最近まで白人と黒人の融和背策(要は仲良く共存させること)で国際的にも評価を受けていた。しかし突然白人が持っていた土地を奪い始めたり反体制運動をする学生に弾圧を加え始めた、らしい。確かに、一人のジンバブエ白人男性にあった時、現在の境遇を嘆いていた。いつも白人が黒人を見下ろす光景を見ているだけに、そのジンバブエ白人の光景は少々異様に思えた。ジンバブエでは白人が弱者だったのだから。その結果、ムガベ大統領の国際的な見方はがた落ち。

と、いろいろ書いてきたが、結局、自分が見たこと以外はどうしてもメディアからの情報であって、どこまで信憑性のある物かは分からない。反西欧的なジンバブエ政権をおとしめる為に海外メディアがそのように放送しているかもしれないし・・・そう言えばジンバブエでスペイン人のおっちゃんに会った。若いときに金を稼ぎ、今はそれを投資で運用しながらかれこれ15年間ほど旅をしているという。当時47歳!ちなみにバツ2である。こんな奇人に会うから旅は面白い。彼は真実を見に行くために首都ハラレに行くと言っていた。果たして今頃生きてるのか・・・

ちなみに、世界三大瀑布の一つビクトリアの滝もここジンバブエと隣国ザンビアの境目にあること、古代遺跡大ジンバブエ遺跡もこの国にあることを最後に付け加えておきたい。以上、長々と失礼しました。

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