レガーロ | 小島良太オフィシャルブログ「馬なりぃ」Powered by Ameba

レガーロ

レガーロ、死んじゃった
中止したのわかってすぐに馬場に走って迎えに行ったときにはもう脚がぶらぶらになってて。でもあいつ、係の人たちに触るな、って感じで抵抗して。馬運車に一緒に乗って診療所に向かう間、さっきまで大暴れしてたのに僕に顔寄せてきて。きっとあいつは僕なら助けてくれるって思ったんだと思う。診療所に着いて獣医に引き渡したらまた大暴れして。処置室に入れられててもずっと上にある隙間からずっとこっち向いて助けを求めてた。薬殺の注射打たれたら普通ならすぐに死んじゃうのにあいつ、横たわってもう死んでるはずなのにずっと身体がピクピク動いてて。死にたくなかったんだよ。絶対死んでたまるか、って最後の力振り絞ってたんだと思う。僕も厩務員さんもワンワン泣いたけど親父も泣いてた。どの馬が死んで悲しくないわけないけどあんなに泣いてる親父見たの初めてだった。レガーロ、大好きだった。やんちゃで手の掛かるやつだったけど大好きだった。みんなにもたくさん愛して貰った。今はこんな話ししか書けません。みんなが心配してくれてるからみんなにも知ってもらいたくて書きました。レガーロは競走馬を全うしてないし、まだまだやんちゃしながら生きたかったと思う。昨日だって元気に飛び跳ねてて、今日だって元気に競馬場に来て。死ななきゃいけないような悪いことなんて何もしてないのに。なのにどうしてこんな結末になるんだろう。

レガーロ、ごめんなさい。