最近思い出した話。もう何年か前の話なんだけど。
確かメジャーデビューしたての頃だったかな。僕が少し調子に乗っていた頃です。
僕ね、普段ほとんど気づかれないんですよ。ライブハウスにいてもテレフォンズのお客さんに気づかれないぐらい気づかれないんです。本当に。
まぁ別に全然いいんです。そんなつもりでバンドをやっている訳じゃないからね。
でも当時はやっぱり『一度は気づかれてみたい』なんて思ってたんすよね。
そんなある日、いつものように都内から電車に乗り埼玉方面に帰ってて。
向かい合わせのボックス席が空いてたのでそこに座り、ウォークマンで音楽を聞きながら寝てたんすよ。
何駅かすぎて目を覚ますと、向かいに座ってた女の子がこっちを見てソワソワしてるんです。
最初は、どうしたんだろトイレでも行きたいのかなーなんて思ってましたが、さらにソワソワしてきてやたら僕と目を合わせてくるんです。気づけばそのボックス席には僕とその子だけ。
で、その子をよく見たらなんとなくバンドとか好きそうな(バッグに缶バッヂ等をたくさんつけてるような)格好してたんです。
これは!ピーンときた(☉౪ ⊙)!
これ間違いない。気づいている。
この子はthe telephonesに、長島涼平という存在に気づいている!!
そう思ってから僕は必死に冷静を装いました。
きっとこういうときミュージシャンというのはかっこよく振る舞わなければならない。気づいてくれて超嬉しいが、声をかけてもらえるまで我慢だ、我慢するんだ。
人間的に器の小さい僕はそんな感じで死ぬほどかっこつけてたと思います。
そうこうしてるうちに僕が降りる駅が近づいてきました。
なぜか勝手に焦り始めた僕と目の前でソワソワした子(仮名をソワ子)との一騎討ち。どちらが先に仕掛けるかという膠着状態の中、ついにソワ子が動いたんです、、、
ソワ子『あのー、、、』
キ、キターーー(☝΄◞ิ◟ิ‵)☝!!!
冷静にwww冷静にいくんだwwww
ニヤついてはダメwwww
僕『あ、、はい、、、?(ニヤニヤ)』
ソワ子『あのぅ、、』
僕『あ、え?なんですか?(ニヤニヤ)』
ソワ子『あのー、さっきからイヤホンの音漏れすごいんで、音下げてもらっていいすか。迷惑です。』
僕『、、、本当すいません(._.)』
( ꈨຶ ˙̫̮ ꈨຶ )
これね。本当恥ずかった。
てか、申し訳無かった。音漏れとか本当にダメだよね。
申し訳なさと恥ずかしさで僕はただひたすら変顔をするしかありませんでした。
というわけで今日の教訓は
『電車の中や公共の場での音漏れにはマジで気をつけようね』
だよ!
周りの人に迷惑がかからないように皆も楽しく音楽を聴こうね!僕もかなり反省したよ!
はぁ。そんな僕も今では父親。ちゃんとしようと思います。
ではまた(●⁰౪⁰●)