仕事の関係で「介護職員初任者研修」(旧名称:ヘルパー2級)という資格を取りに通っていて、今いよいよ終盤に差し掛かっている。
先日、「終末期について」という単元を学んだ。
「どんなに手厚い医療や介護を受けても、人には必ず死が訪れます」
冒頭からして重苦しい書き出しだ。
進学・結婚・出産・就職・引越などなど・・・・・
人生においてビッグイベントと言えるものはたくさんあるけど、生まれた瞬間から誰もに決まっていることは、死ぬということだ。
あまり気軽に口にすると「縁起でもない」と言われそうだが、結婚論や仕事論よりも、もっと個別性の高いこのテーマは、本来ごく頻繁に語り合うべきものだと思った。
大切な人とは特に。
当の自分も、自分がいつか死んでいくことなんてにわかには想像できない。
他の何よりも確実に起こることなのに、だ。
一日の研修を終えた帰り道、こんな若造が「死」というテーマについて何か答えを見つけ出せるはずもなく、今までと同じように毎日を送るだけだが、その当たり前の毎日に感謝をしながら生きる、ということが少しはわかった気がした。
実技試験と筆記試験の残り2回通って、研修は終わりだ。