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学術誌・『澪標』編集長の早瀬善彦氏の記事。
池上氏が社会党や学生運動を賞賛していたなんて意外でした。↓
日本断罪がすべての前提
まずは池上氏の歴史観からみていくが、その前に以下の点に注意しておきたい。
これは池上氏の大きな特徴といえるが、彼は直接的に、「日本の過去の戦争は○○であった」という書き方はほとんどしない。
つまり、非常に回りくどい書き方や、曲的な表現で自身の歴史観や思想を表明することが多いのである。
したがって、池上氏の歴史観を把握するには細かい表現に気をつける必要がある。
たとえば、彼の大東亜戦争に対する考えは、55年体制の成立以後、初の非自民政権となった細川内閣の意義を強調する文脈のなかに隠されている。
「細川内閣は太平洋戦争についての認識を問われ、『侵略戦争、間違った戦争』であったと明言しました。これは歴代の総理大臣としては初めての発言でした。ここにも新時代の到来を感じさせたのです」(『そうだったのか!日本現代史』P28)
大東亜戦争をめぐる戦略的な評価の善し悪しはあってよいだろう。
しかし、細川以前の歴代総理は国家のトップとして先の戦争に対し安直な評価は決してくださなかった。
当時を生きた日本人の1人として、日米開戦という苦渋の決断へと踏み切った日本なりの正義をどこかで信じていたからである。
だが、家柄だけが取り柄の細川総理にはそうした日本の歴史に思いを馳せる愛情や大局観が欠けていた。
この細川総理の軽薄極まりない侵略肯定発言を「新しい時代」と絶賛する池上氏は、日本人としての自覚があるのか。
大きな疑問を感じざるを得ない。
さらに、日本を今なお縛り続ける村山談話の発表についても、池上氏は初の社会党総理であったからこその偉業だと持ち上げる。
「従来の自民党政権でできなかったことを実現したことも確かです。『戦後50年に際しての談話』を発表し、日本の戦争責任をはっきりと認めました。・・・このように村山内閣の『功罪』、評価は分かれます」(同書、P403~404)
池上氏によれば、村山談話は社会党総理による功罪の「功」の部分であるらしい。
明らかに社会党寄りに立った記述である。
と同時に、中国、韓国から付け入れられる隙をつくった元凶、村山談話を無邪気に評価する池上氏の姿勢には、誰しもが日本のジャーナリストとしての資質を疑ってしまう。
また、日韓併合については完全に韓国側の立場に立つのが池上氏の一貫したスタンスのようである。
「日本に併合された韓国では、日本の天皇の代理の『朝鮮総督』が統治しました。・・・半島各地に神社も建設されました。日本の統治に反対する人々は、厳しく弾圧されました」(同書、P179~180)
加えて、自説を補強するためには、海野福寿氏など歴史学者の言葉を引用することも忘れない。
そして、最終的に、日本はとにかく韓国に行った「悪行」を忘れてはならないと読者を諭すように誘導するのである。
「いまの日本の若者に、日本の朝鮮支配に関する直接の責任はありません。
しかし、過去の日本が朝鮮半島で何をしたのか、日本人として当然知っておく責任はあると思うのです」(同書、P191~192)
このように、池上氏の歴史観は基本的に日本悪玉史観で構成されている。
近年、一方的な日本断罪史観が問題視されるなか、池上氏はジャーナリストとして戦前の歴史にたいする素養をもう少し深めておくべきではないか。
こうした自虐的ともいえる歴史の見方に凝り固まっていては、子供たちに日本の歴史を公平に教えることはできないだろう。
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