「丁寧に」の効果 | おもさんの雑感

「丁寧に」の効果

おもさんです^^

先日のHOLISMコース参加者向け勉強会にはともやにゲストとして参加してもらった。
彼には局部の調整方法や考え方についてレクチャーしてもらったのだが、自分としてはとても斬新なものだった。

簡単に説明すれば、局所に硬さがあった場合、その硬さはどこを調整すれば取れるか、またどのような取り方が最適か分かるようになったと言う。
この取り方ということに関して、私は比較的乱暴であったなと、ともやの介入方法をみて反省する。
ともやのやっていたことはまさしく「丁寧に」だ。
なぜ最適な介入方法が分かるようになったのかを問うと、「日常生活で、例えばペットボトルの蓋をあけるとき、パッケージをあけるときなど、様々な場面で適切な刺激量、力の入れる方向などに注意して丁寧にやってみた」そうだ。
ふむふむである。

ともやに手ほどきを受けた事と、私の介入方法はかなり相性が良い。
それはともやも感じているとのことで、お互いの介入方法を検証し合う予定だ。


さて、先日介入した方の報告。
20年程前に脳梗塞を発症して以来、右手指を自力で動かせる事のなかった方が、2回の介入で指の屈伸が不十分ながら可能になった。
やったこととしては、特に難しいことはしておらず、その目的にそって「丁寧に」介入しただけである。

https://youtu.be/zQaeUVShKKk

音声は外してあるが、私もご本人様も絶叫した。
なんせ、ずっと握り込んでいた手が、20年以上ぶりに自力で手指を動かせたわけであるから、その感動は私の想像をゆうに超える。
この後、随意運動から行為につなげられるかどうかの評価を行い、簡単な練習を重ねた。
まだまだ課題は残っているので、それを処理しつつ、ご本人様のHOPEをカタチにしていくだけである。

自分に何が出来るか。
その事は大切であるが、相手の要求に対して臨機応変に動ける自分でいることが結果的に、色んなことが出来る自分になれる。
成長の場は常に現場にあるのだろう。